趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
京王電鉄 新宿(新宿追分)~調布間開通100周年記念券 ~その3
前回に引き続き、京王電鉄 新宿(新宿追分)~調布間開通100周年記念券の入場券を御紹介いたしましょう。
こちらはセット2枚目となる硬券入場券です。白色無地紋のB型横赤一条の大人専用券となっています。セット1枚目が京王帝都電鉄時代の硬券入場券をモデルとしているのに対し、こちらは京王電鉄となってからの券をモデルとしているのでしょうか?
こちらは発行駅が異なりますが、平成18年5月に高尾山口駅で購入した硬券入場券です。白色無地紋のB型大人・小児用券で、京王帝都電鉄時代のもの同様、山口証券印刷で調製されたものと思われます。
当時、京王電鉄ではなぜか高尾山口駅のみに硬券入場券が設備されており、窓口の駅員氏は「京王じゃ硬券の入場券はここだけしか無いんですよ」とアピールされていました。
話は記念入場券に戻りますが、こちらの券はセット1枚目の京王帝都電鉄時代の券ほど当時の姿を忠実に再現しているわけではなく、もしかするとセット2枚目なので時系列的に京王電鉄となってからの券を再現していると考えてしまっただけで、京王帝都電鉄時代の10円大人専用横赤一条券を再現しているというのが正しいのかもしれません。
こちらはセット2枚目の入場券の裏面です。セット1枚目の券とほぼ同じですがこちらの循環番号は「〇01」となっており、セット1枚目の入場券の連番的な要素が感じ取られます。発売当時コレクターではなさそうな家族連れのような方々も珍しさから購入されていましたが、この循環番号に気づかれた方は少なかったのではないでしょうか?
今回この記念券セットは5,000部発売ということでしたので、券番2500に対して+5,000枚で7500番というのが本来の券番となるという解釈ができます。
ここが、この券のなかで私が一番興味を持った部分です。
では次回、セット3枚目の乗車券を御紹介いたしましょう。