国鉄バス 厚岸線開業35周年記念 厚岸から300円区間ゆき片道乗車券

廃札券ですが、厚岸駅で発行された、国鉄バス300円区間ゆきの片道乗車券です。発行箇所名は自動車駅である「〇自」厚岸駅となっています。


   


昭和61年12月に厚岸線開業35周年記念として発行されたもので、桃色こくてつ地紋の金額式D型大人専用券で、札幌印刷場で調製されたものと思われます。

券面左側には当時のバスの写真が印刷されていますが、かなり旧型の日野ブルーリボンを使用した貸切格下車で、新車が投入されるような線区ではなかったようです。

写真右下にある「国鉄バス/北海道」は国鉄北海道地方自動車部を表しているものと思われます。


   


裏面です。乗車券部分の裏には料金機対応と思われる「300円」の表記があり、写真部分の裏には厚岸線の説明が記載されています。

国鉄バス厚岸線は根室本線と釧網本線を短絡する目的で開通した自動車線で、厚岸駅~標茶駅間(41.5km)と厚岸駅~国泰寺間(3.8km)から成る路線でした。国鉄民営化後は北海道旅客鉄道に引き継がれましたが、新拓~標茶駅間が平成5年に部分廃止されて厚岸側のみの運行が続けられてましたが、平成9年に残った区間も廃止されてしまっています。

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