大阪駅発行 大阪から201km以上 立席急行券

昭和50年8月に大阪駅で発行された、大阪から201km以上ゆきの立席急行券です。


   


桃色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。


立席急行券というのはあまり聞かない券種ですが、この券は大阪発出雲市経由大社ゆき夜行急行列車であっただいせん2号用として発券されています。

だいせん2号はA寝台1両・B寝台5両・グリーン座席車1両・普通座席車3両と郵便車(大郵101列車)1両と荷物車(米荷3列車)から組成された列車で、普通座席車3両はすべて指定席という、自由席車を連結しない急行列車でした。

このような全車座席指定の急行列車が満席になった場合、通常の急行券と同額で座席を使用しない条件で立席急行券が発売されていました。立席急行券は座席を使用する他の旅客の迷惑にならないよう、発売枚数を限定して発売していたようです。


   


裏面です。
急行券ですので発売日共2日間有効ではありますが、使用日および列車名が指定されたうえで発券されています。


この券は昭和50年3月の新幹線博多開業以降の券ではありますが、大阪からの表記が三角矢印「▶」ではない矢印「→」となっています。

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