仁山信号場発行 渡島大野・大沼ゆき片道乗車券

昭和59年10月に函館本線仁山信号場(現・仁山駅)で発行された、渡島大野(現・新函館北斗駅)・大沼ゆき片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型大人・小児用矢印式券で、札幌印刷場で調製されたものです。


仁山信号場は、途中での列車交換のために設けられた信号場で、後に仮乗降場(臨時乗降場)として旅客扱いを行う信号場となり、国鉄民営化の際に旅客扱いをする信号場が駅に昇格されたことに伴って駅となっています。

同信号場は戦時中に旅客扱いをする信号場として仁山仮乗降場として旅客取扱いを開始し、以後運転要員の駅員が乗車券を発売していましたが、この券が発行された翌日の昭和59年11月1日付けにて無人化されています。
無人化以後は2年間程度、管理駅となった渡島大野(現・新函館北斗)駅の駅員が出張して渡島大野駅の「B窓口」として発売を継続していたようですが、私はその時代に同駅を訪問することができませんでした。


   


裏面です。
発行箇所名である「仁山駅発行」の前に、信号所であることを示す「(信)」の符号が付きます。
何となく、信越本線の駅のような表記に見えてしまいます。

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