立山開発鉄道 室堂から美女平ゆき片道乗車券

平成元年10月に立山開発鉄道(現在の立山黒部貫光の一部)室堂駅で発行された、美女平ゆきの片道乗車券です。


   


水色富山地方鉄道地紋を使用したA型一般式大人・小児用券で、日本交通印刷で調製されたものです。
同社には富山地方鉄道の資本が入っている関係から、券紙の地紋が流用されていたものと思われます。このような例は加越能鉄道にもありましたので、事情は同じかと思われます。


   


裏面です。
立山高原バス区間の途中停留場である天狗平および弥陀ヶ原では途中下車をすることが可能であり、その旨が記載されています。他にも弘法停留場でも途中下車は可能なようですが、同停留場は毎年4月から11月の運行シーズン中の7月から11月までに限定して開設されるためか、乗車券への記載がありません。

同路線は一般的に「
立山黒部アルペンルート」の一部として通しで利用されることが殆どであり、路線バス単体での路線案内のようなものはあまり無いようで、周遊コースの一部として案内されているみたいです。


立山開発鉄道は現在の立山黒部貫光の室堂~美女平間の立山高原バスと美女平~立山間の立山ケーブルカーの部分で、この券が発行された16年後の平成17年10月に立山黒部貫光と合併し、立山黒部貫光となっています。
かつては富山地方鉄道立山線の有峰口駅(旧・小見駅)~粟巣野駅(立山~本宮間にあった廃駅)が昭和29年に同社に移管された時期があったようですが、昭和37年には再度富山地方鉄道に移管されています。

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