樽見線 (簡委)美濃本巣から130円区間ゆき片道乗車券

1984(昭和59)年10月に国鉄樽見線(廃止。現・樽見鉄道)美濃本巣(現・本巣)駅で発行された、130円区間ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型金額式大人専用券で、名古屋印刷場で調製されたものです。
この様式は簡易委託駅用のもので、受託者との精算を簡易化するためでしょうか、小児断片の無い大人専用券となっています。

名古屋印刷場管内の近距離乗車券は、他の印刷場が金額式となっても一般式や矢印式などの券が多く設備されていましたが、昭和59年4月の運賃改定以後は金額式に統一されたようで、この様式はその時に出現した様式になります。しかし、樽見線はその年の10月には樽見鉄道に転換されてしまっておりますので、この様式が設備されたのは1年に満たない期間だけであったように記憶しています。


同駅は、国鉄樽見線が開業した1956(昭和31)年に美濃本巣駅として開業し、近隣にある磐城セメント(現・住友セメント)岐阜工場への側線を有する貨物取扱駅でしたが、1984(昭和59)年に樽見線は第三セクターの樽見鉄道に転換されると樽見鉄道の本巣駅になり、同社の本社および車庫を有する駅となっています。

当時の美濃本巣駅は貨物取扱駅ではありましたが、昭和40年代には出改札業務が行われなくなり、駅員配置駅ではありましたが、運転取扱のみとなっており、出札業務は簡易委託化されていました。

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