新宿駅発行 東急線経由 通過連絡乗車券

1984(昭和59)年7月に新宿駅東口にあります券売機で購入した、東急線通過連絡の乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型地図式券売機券で、キレート印字によるものです。発券されてから36年が経過し、最善の方法で保管してはいるものの、かなり退色が進んでしまい、見づらくなってしまっています。
乗車経路は新宿~(中央線)~代々木~(山手線)~渋谷~(東急東横線)~武蔵小杉~(南武線)~津田山・矢向間となります。


かつては首都圏の国鉄と私鉄間でこのように前後に国鉄区間があって、私鉄区間が途中に入っている「通過連絡運輸」という設定がいくつかありました。通過連絡運輸は2つの国鉄区間の営業距離を加算して算出された旅客運賃が適用されるため、すべての区間に於いて運賃を支払うよりも安くなるため、利便性であったり、混雑を避ける目的であったりと、そこそこの需要はあったようです。
しかしながら、IC乗車券の普及や精算の煩雑さなどの理由から、JR化後の2010(平成22)年3月くらいまでに、東京メトロ東西線や千代田線といった特殊事情のある区間を除き、普通旅客についての通過連絡運輸は廃止されてしまっており、実質的な「値上げ」現象が起きています。

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