JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
〇T 鶴見駅発行 浅野から横浜接続京急線130円区間ゆき 片道連絡乗車券
見本券ですが、鶴見駅の鶴見線ホームにあります精算所で発行された、浅野から横浜接続京急線130円区間ゆきの片道連絡乗車券です。
桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
様式的には東京印刷場で調製された国鉄から私鉄各線への金額式連絡乗車券と似ていますが、この券は鶴見駅の鶴見線ホームにあります精算所である「〇T」鶴見駅専用の様式となり、一般的な券とは異なります。
拙ブログ2019年5月17日エントリーの「〇T 鶴見駅発行 昭和から140円区間ゆき片道乗車券」で御紹介いたしました「鶴見線用特殊金額式券」の連絡会社線ゆき券で、鶴見線と東海道本線の乗換口にあります中間改札口の精算所(「〇T」鶴見駅)専用として設備されていたものになります。
表面は「下車前途無効」の前に発行窓口である「〇T」の記載があるだけですが、小児断片の記載方法が他の券とは異なります。
見やすいように小児断片を拡大しました。ここには「〇鶴浅京急横130」と記載されています。
「〇鶴」は鶴見線中間改札口の精算所である「〇T」鶴見駅で発行されたことを示し、「浅」は発駅である浅野駅を示します。次の「京急」は連絡運輸先会社線名を示し、「横」は接続駅である横浜駅を示します。
接続駅名は基本的に一番最初の文字を使用しますが、中には同じ文字が重複するなどの理由により、例外の駅もあります。そして、最後の「130」は連絡会社線の大人運賃を示します。
参考までに東京印刷場の連絡乗車券を御紹介いたしますが、通常、小児断片には連絡運輸先会社線名と接続駅、連絡会社線の大人運賃のみが記載されます。
裏面です。国鉄線内完結の鶴見線用特殊金額式券同様、鶴見線内を乗車後に購入した旨である「鶴見線内使用ずみ」の文言が記載されています。