goo blog サービス終了のお知らせ 

京王電鉄 新宿駅東口出札発行券売機券の変遷

前回の記事で、新宿駅東口出札で発行された、京王電鉄新宿から140円区間ゆき片道乗車券を御紹介いたしました。
御紹介いたしました券は発売末期の様式でしたが、数十年に亘り、機会あれば同出札の京王電鉄乗車券を購入して参っておりましたので、今回はその様式の変遷を御紹介したいと思います。


まずは1枚目です。こちらは国鉄時代の1985(昭和60)年12月に購入したものです。


   

桃色PJRてつどう地紋の券で、まだ印版式の時代のものです。普通、京王電鉄(当時は京王帝都電鉄)の印版式時代の券売機券は京王帝都自社地紋の券紙にスミインクが使用されていたのに対し、この券はPJRてつどう地紋の券紙を使用し、インクもキレート式でした。券売機器が国鉄の券売機と同じ型のものが使用されており、京王の自社地紋券紙が短辺つなぎの細長いロール紙であったのに対し、国鉄の券売機は長辺つなぎの太いロール紙であったことと、インクを国鉄のものに合わせたほうがメンテナンスがし易いことが関係していたのではないかと思われます。


   

左上の「(京王帝都電鉄)」という社名の横に「〇西」という国鉄東京西鉄道管理局の符号が入れられていました。


2枚目は1986(昭和61)年2月に購入した券です。


   

1枚目の券を購入してから程なく券売機が更新されたので購入したものです。こんどは京王帝都自社地紋のサーマル式券となっていますが、様式的には国鉄の券売機の様式を踏襲しており、京王帝都自社で発売されているサーマル式券とは全く様式が異なっていました。


   

こんどは、一番下の「下車前途無効」の横に東京西局の符号が入れられています。


3枚目はJRとなってからの1993(平成5)年5月に購入したものです。


   

機器は国鉄時代と変化ありませんでしたが、券紙がJRE地紋のJR仕様となっています。様式的には2枚目のものと変わりませんが、国鉄東京西局の符号は当然なくなり、自動券売機券であることを示す「自」の文字だけが残されています。
また、日付の下に「109」という券売機番号が印字されるようになっています。


4枚目は1998(平成10)年に京王帝都電鉄から京王電鉄に社名が改称されてからの2003(平成15)年7月に購入したものです。


   

こちらも機器や券紙に変更はありませんでしたが、左上の「(京王帝都電鉄)」という社名が「(京王電鉄)」に修正され、同時にJR東日本が発売したことを示す「ロ東」の符号が付けられています。また、この頃から発売時刻が印字されています。
また、「京王帝都線○○○円区間」という表記が「京王線○○○円区間」に修正されています。


   


5枚目は2007(平成19)年12月に購入したものです。


   

券売機が傾斜型の機器に変更になったため、購入してみました。やはりJRE地紋のJR券紙が使用されていますが、フォントが大幅に変更されたことと、「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言が1行に纏められたため、趣きが異なります。


   

こちらも左上の「(京王電鉄)」という社名と「ロ東」の符号があります。


   

そして再掲になりますが、6枚目の券が最終形態の券になります。券紙がPJRてつどう地紋の券紙になり、これは33年前の印版式時代に逆戻りしたことになります。また、様式も京王の様式となり、この点についても逆戻りしています。
どのような理由で小田急の乗車券のようなJR様式の券にならなくなったのかは不明ですが、恐らく乗車券発売に関する委託契約の違いによるものと思われます。

それにしても、この記事を作成していて気付いたことですが、33年間も同じことをし続けてきた自分の馬鹿さ加減に、改めて呆れてしまった次第です。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )