西武鉄道 西武秩父駅発行普通入場券

戴き物ですが、1969(昭和44)年12月に西武鉄道秩父線の西武秩父駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型千切り半硬券の大人専用券で、駅名記入式となっており、ゴム印にて捺印されています。


   

裏面です。発行駅名欄も記入式となっており、ゴム印で捺印されています。


同駅は同年10月14日に開業した新駅で、御紹介の券は開業から2か月弱が経った頃の発売となっていますが、同駅が開業した時には駅名の印刷された硬券の普通入場券が設備されていましたので、発注枚数の見込み違いから欠札となり、応急処置的に設備されたものかも知れません。
同社の普通入場券は駅名が印刷されたものが基本であり、駅名記入式の普通入場券は「非常用」として設備されていた可能性が高いと思われます。

同社の自社完結乗車券類は昭和40年代中頃まで半硬券が主流であり、硬券は硬券式券売機で発売される自社完結乗車券や他社線との連絡乗車券・普通入場券等の限られたものにしか採用していませんでしたが、秩父線が開業した時期になると軟券式の券売機の普及によって自社完結の乗車券が券売機での発売に移行され、半硬券は次第に姿を消していったように記憶しています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )