趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
小田急電鉄 新宿駅東口出札発行 130円区間ゆき片道乗車券
2018(平成30)年8月に、小田急電鉄新宿駅で発行された130円区間ゆきの片道乗車券です。
橙色JRE地紋の金額式券売機券となっています。
当時、小田急電鉄の新宿駅東口出札では、国鉄時代よりJRの構内を通過するルートがのりばへの最短ルートであったため、東口での出改札業務はJRに委託しており、JRの券売機で発券されていました。JRの券売機と券紙が使用され、左上の「(小田急電鉄)」の表記の前にJR東日本が発券したことを示す「ロ東」の符号が付けられていました。これは、同社の駅共同使用規程のなかで定められており、それに準拠していたものと思われます。
新宿駅東口で小田急電鉄の乗車券が発売されていたのは、東口から小田急線ののりばのある西口への自由通路がかなり迂回しなければならない場所にあるため、恐らく「特例」として中央東改札からのみ、小田急電鉄と同じく西口をのりばとする京王電鉄の乗車券で入場して通り抜けをすることが可能であったことに拠ります。
しかしながら本年(2020年)7月、東口および西口の改札口を移動させて東西を結ぶ自由通路が出来たため、この取扱いは廃止されています。
かつて、中央東口改札にあった案内看板です。「小田急線・京王線からのお客様・・・」という表示があります。
東西自由通路が開通し、JRの構内を小田急電鉄の乗車券では通り抜けが出来なくなることを告知するポスターです。
8月現在の新宿駅東西自由通路の様子です。天井にある丸いみどり色の造作が、かつて東口改札があった痕跡です。
こちらは反対側、西口改札跡です。かつて改札口の上にあったLEDの発車案内板が取り残されています。
東西自由通路の中程です。新しい出改札がここに新設されています。通路は広く、今まで駅構内の通路であった頃の面影はありません。
かつて改札口があった場所の床面は、自動改札機のあった場所がゴムシートで覆われており、案内窓口のあったブースが塞がれています。
JRの券売機があったところは塞がれたままになっています。
そして、小田急電鉄と京王電鉄の券売機があった場所も塞がれており、中央東口改札のある左側には✖印の案内が掲示され、「右手方向の東西自由通路をご利用下さい」とあります。