JR四国 窪川駅発行 高知ゆき片道乗車券・急行券 連綴券

1990(平成2)年7月にJR四国土讃線の窪川駅で発行された、高知ゆきの片道乗車券と高知ゆき対応の100キロまでの急行券を1枚にまとめた連綴券です。


   

青色JRS地紋に赤縦一条が入ったA型大人・小児用連綴券で、民間印刷場で調製されたものと思われます。
特急や急行などの優等列車に乗車するには乗車券の他に急行券などの料金券の購入が必要となりますが、優等列車の利用が多い区間の場合、いちいち2枚の券を発券しなければならない手間と、1枚にまとめることでの印刷コストを考え、このような連綴券が誕生したと言われています。


   

裏面です。券番の他、発行駅名が乗車券部分と急行券部分の双方に入っています。


以前、コレクターの先輩から、四国では国鉄時代より特急や急行などの列車車内で、終着駅近くに近づくと特急券や急行券などの料金券を車掌が回収する習慣があり、車内で半分に捥いで、右手で旅客に乗車券を返還しやすいよう、四国の連綴券だけは乗車券と料金券の順番が逆なんだと聞いたことがあります。
この習慣は、高松駅に到着する際、宇高連絡船への乗り換えが時間内にスムースに行われるように始まったということで、JR四国となった現在でも、特急列車が終着駅に近づくと車掌が特急券の回収をする光景が見られます。

確かに他の印刷場で調製された連綴券は左側が乗車券で右側に料金券が付いていますので、本当にそのような考え方があったのかもしれません。

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