中野駅発行 上野から201km以上 急行券

1979(昭和54)年2月に中央本線中野駅で発行された、上野駅から201km以上の急行券です。


   

桃色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。御紹介の券は乗車駅名が記入式ののもので、国鉄部内では「記急③」と呼ばれていた記入式の急行券です。「記」は記入式、「急」は急行券を表し、丸囲みの数字は、①が100kmまで、②が200kmまで、③が201km以上として制定されていましたが、後に登場した150kmまでの券を⑮、50kmまでの券を◯05と表現していました。

子細を見てみますと、「201」の活字がやたらに踊っていて、大変違和感があります。


   

ちなみに、同時期に発行された、同じ中央本線の荻窪駅で発行された記急③の急行券です。


   

201の活字にかなりの違いがあり、「2」の活字は同じもののように見えますが、「0」と「1」の活字は微妙に幅や字の太さが異なっており、基本となる版がいくつか存在していたものと思われます。

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