西武鉄道 青梅橋から70円区間ゆき 片道乗車券

前回および前々回に亘り、西武鉄道拝島線青梅橋(現・東大和市)駅の話題をエントリーさせていただきましたが、あと1回お付き合いください。

青梅橋駅が東大和市駅に駅名が改称された、営業最終日である1979(昭和54)年3月24日に発行された、同駅から70円区間ゆきの片道乗車券です。


   

黄色せいぶてつどう自社地紋のA型金額式券売機券で、インク式の券売機時代のものになります。
この頃になりますと同駅に券売機が導入され、乗車券は券売機による発券が一般的になっていました。
青梅橋駅はこの券が発行された日が駅名改称前の最終日になり、翌25日以降は東大和市駅に改称されています。


青梅橋駅は駅前に流れていた野火止用水に架かる橋の名前で、東大和市駅南口を出た広場のあたりにありました。流れの中央が東大和市と小平市の境になっており、その跡が市の史跡に指定されています。
青梅橋は江戸時代初期に青梅街道が野火止用水と交わる地点に架けられ、江戸時代から交通上の重要な拠点であったそうですが、現在は用水が暗渠になっており、橋はありません。

1654(承応3)年に玉川上水が開削され、次いで、1655(承応4)年に野火止用水が開削されました。そして、府中道と呼ばれる狭山丘陵から現在の府中市内を結ぶ道と、青梅成木から江戸市中に石灰を運ぶための青梅街道が、現在の東大和市駅南口を出た広場のあたりで野火止用水と交差しており、その場に架けられたのが青梅橋です。旧駅名はこの橋に因んでつけられていました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )