大阪城公園駅発行 120円区間ゆき 片道乗車券

1983(昭和58)年11月に大阪環状線の大阪城公園駅で発行された、同駅から120円区間ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。

同駅は御紹介の券が発行された年の1983(昭和58)年10月1日に、「大阪築城400年まつり」の開催に合わせて開業した駅で、直営駅ではありましたが、みどりの窓口のない駅でしたので、発行駅名の前に「◯ム」表示が付けられていたものと思われます。

大阪築城400年まつりは「大阪城博覧会」とも言われ、同駅が開業した1983(昭和58)年10月1日から11月30日まで、大坂城築城400周年を祝って開催された地方博覧会で、会期中の入場者が103万5,501人になったという記録があります。
御紹介の券は会期中の繁忙期に臨発されたもので、通常発売が券売機で発行されていましたが、臨発券は硬券で発売されていました。図示いたしませんが、御紹介の券は券番が5600番台になっておりますので、循環番号「02」で券番が2巡しても25,600枚ということになりますので、イベント期間の終盤に発行された割には発行枚数が少なく、あまり臨発は行われなかったかも知れません。

同駅ができる以前には、森ノ宮駅~京橋駅の営業キロ1.7km間には駅がありませんでしたし、地下鉄の長堀鶴見緑地線も開通していませんでしたため、多くの来場者の足を確保ために、国鉄は新規に駅を開業することが急務であったのだと思われます。
現在では公園内に大坂城ホールが建設され、また周辺には大阪ビジネスパークが開発され、それなりの需要があります。

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