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青函連絡船のオレンジカード ~その②

前回に引き続き、青函連絡船シリーズ第2弾です。

● 羊蹄丸

    (羊蹄丸)

羊蹄丸は昭和40年8月に就航した船で、やはり前年まで就航していた1代目羊蹄丸から船名を引き継いだ2代目となっています。

昭和63年3月31日、函館駅発青森駅ゆき最終上り22便として運航を終了しました。
就航後はジェノヴァ国際博覧会でパビリオン船として使用され、現在は東京のお台場にある船の科学館でフローティングパビリオン羊蹄丸として見学が可能です。


● 十和田丸

    (十和田丸)

十和田丸は昭和41年11月に就航した、青函連絡船末期の標準型とも言える「津軽丸型」としては最新型の船で、やはり前年まで就航していた1代目十和田丸から船名を引き継いだ2代目となっています。
青函航路最終日の函館駅発上り20便で終航しました。

この船には横揺れを制御するスタビライザーが装備されており、航路外を就航することが可能なようになっています。

運航終了後はクルーズ客船「ジャパニースドリーム」号として活躍したようですが、現在は既に解体処分されているようです。


● 桧山丸

    (桧山丸)

桧山丸は昭和51年8月に貨車輸送船として就航した船です。貨車輸送船として登場したため、従来の「津軽丸型」とは違った船型になっています。

就航から6年目の昭和57年3月、老朽化の激しかった津軽丸と松前丸の代替船として客貨船(一般的には「貨客船」と言われますが、国鉄内部では「客貨船」と呼ばれていたそうです。)に改造され、航路廃止まで運航されました。

終航後はシンガポール・インドネシアへ転売されています。

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青函連絡船のオレンジカード ~その①

先日、実家の屋根裏部屋を整理していた際、学生時代に購入した、青函連絡船のオレンジカードが発掘されました。

青函連絡船運航末期には8隻の船舶が営業運航をしており、カードはそのすべてが揃っていました。

「古紙」の類ではありませんが、昭和63年3月13日に青函連絡船が廃止されてから20年以上が経過し、運航していた姿をご覧になったことのない方もおられると思いますので、オレンジカードを使用して、3回シリーズで各船舶を御紹介したいと思います。

● 八甲田丸

    (八甲田丸) 

八甲田丸は昭和39年12月に就航した船で、青函航路の青森駅発函館駅ゆき最終下り7便の運航に当てられました。

現在は青森駅の旧桟橋に係留され、メモリアルシップ八甲田丸として見学が可能です。


● 大雪丸

    (大雪丸)

大雪丸は昭和40年5月に就航した船で、前年まで就航していた大雪丸(1代目)より船名を引き継いだ2代目の船です。

航路廃止よりやや早い、昭和63年1月に検査期限が満了し、一足早く終航しました。
引退後は長崎港でホテルシップ「VICTORIA」として使用されましたが、ホテル閉鎖後は中国に売船されたようです。

札幌オリンピックの時は、聖火輸送船となった経歴の持ち主です。


● 摩周丸

    (摩周丸)

摩周丸は昭和40年6月に就航した船で、大雪丸同様、前年まで就航していた摩周丸(1代目)より船名を引き継いだ2代目の船です。

国鉄時代の昭和59年3月、航海中に火災が発生し、乗組員3名が死亡するという事故を起こしています。

現在、函館駅近くにある、青函連絡船記念館摩周丸として見学が可能です。

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