富山地方鉄道 立山から京都市内ゆき連絡乗車券

富山地方鉄道立山駅発行のJR京都市内ゆき連絡乗車券です。

   

私鉄各社が連絡運輸を縮小している中、「取り敢えず」生きながらえている長距離硬券連絡乗車券です。
日本交通印刷調整のA型硬券で、青い自社地紋の好ましい券です。

立山駅からのJR連絡運輸発売可能区間は比較的広く、東は東京都区内、西は神戸市内まで発売可能で、しかも、書類上では北越急行経由の3社連絡で東京都区内ゆきも発売可能となっているようですが、実態として取り扱いはされておらず、旅客から請求があれば常備硬券の設備されている高岡・金沢・福井・京都市内・大阪市内の各駅のみは発売するようです。しかし、決して積極的に発売しているような感じではなさそうです。
それ以外の駅については、補充券での対応等は一切しないようで、JR富山駅で改めて購入するよう、運賃表に案内が書かれています。

   

券番は0717となっていますが、さほど発売実績はないようで、設備されてから長い年月が経過しているのか、表面にはかなりの「しみ」が涌いている状態です。

実際に使用してみますと、富山駅で乗換の際にはスムースに改札口を通ることが出来たのですが、途中の福井駅で途中下車したとき、改札掛のお姉さんとのやり取りが滑稽でした。

改札掛のお姉さん: 「乗車券はお持ちですか?」
: 今まさに提示しているんだけどなぁ、と思いつつ、「これです…」
改札掛のお姉さん: 「富山地方鉄道立山駅から京都市内…?。これ乗車券ですか??」
: 「そうです…」
改札掛のお姉さん: 納得できない様子で、「はぁっ・・・。じゃっ、どうぞ…」

よっぽど硬券の乗車券を目にする機会がないようです。
つくづく、硬券がもはや「過去の遺物」なんだということを実感しました。

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