京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

閉店

2009-04-29 | インポート
閉店
最近、界隈の地図にも載せているお店が閉店しました。その一つは新進亭。京都のラーメンやさんでも古いほうじゃないでしょうか。30年近くになりますか、まだお店が河原町蛸薬師にあった頃、毎日のように食べていたことがあるだけに、残念です。そしてもう一店、梶井基次郎の「檸檬」に登場する八百卯です。結核を病んだ主人公がどうしようもない不安に苛まれてさまよい、八百卯で檸檬を買い、これも今はなき丸善へ行って本の上に置いてくるという話。学生時代にお店を探して求めて、ここか!とへんに納得していたような・・・。丸善もペーパーバックをよく買いに行ったなー。思い出にあるモノが無くなるというのも一抹の淋しさを覚えます。 〓k.sasano〓


研修会2

2009-04-29 | インポート

 続いて国宝『本願寺書院』へ。

 荘厳な雰囲気の入口から、神妙な面持ちで中へと入るとそこには....我の実家の畳部屋の1000倍くらい(もっと??いや、そもそも比べること自体が愚行である....)のスケールで敷きつめられた畳、畳、畳....広い空間!!それを囲む壁も天井も金、金、金....まさに畳の宝石箱やーーーー!!!!(ヒコマ〇風に)

 きっと往時はもっともっと一面輝いていたことでせふ。

 正面には対面所があり、かつてはここでご門主との対面が執り行われていたそうな。想像しただけで怖いぐらいの迫力がありました。壁、天井、欄間、どこを見渡しても緻密な絵や彫刻が施されてあり、それが、雀の間、雁の間、白書院、狭屋の間....と抜かりなく続いてゆく、永遠にも似た、回廊模様.... 立ち止まり、外を見れば、日本最古の能舞台が光を浴びて聳えている....流石「国宝」の冠をかぶるに相応しい圧巻の光景でした。

<ちなみに写真撮影は禁止でした!くやしいですっ!!(ザブング〇風に)>

 さて、特別に撮影の許可をいただいたのは、特別名勝「虎渓の庭」。

Onishi_san

 蘇鉄をふんだんに用いた、ダイナミックで華やかな印象に加え、背景となる御影堂の屋根を中国の名山廬山に見立てたという借景枯山水庭園。古の時代の想像力の賜物ですね。

 ”関〇”