京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

もういくつ寝ると?

2012-12-30 | インポート

 

 いやいや、寝てる間に再来年になってしまう。

 もう今年も明日を残すのみだもの。

 皆様、やり残したことはありませんかね。

 年賀状まだ書けてない!ってのは、もはや風物詩。

 多分、夏休み終了直前の宿題と一緒。

 

 一月は行くとか、二月は逃げるとか、三月は去るとか、年を越すと、そんなことを言われる。

 でもね、十二月のほうが早いよ、きっと。

 もうね、消える、って感じだね、時間が。

 ぜんぜん韻を踏んでないけど。

 そんな中、多くのお客様をお迎えしておりますが、大変ありがたいことですね。

 

 京都の年越しといえば、まず、南座横にある松葉のにしんそばで年越しそば。

 それから知恩院の大梵鐘で鳴らす除夜の鐘。

 そして、それを聴いた後、そのまま八坂神社で、白朮参り。

 これがオーソドックスなパターン。

 そして、体力に余裕があれば、東山連山の上に昇り来る、初日の出を見る。

 春はあけぼの、ようよう白くなりゆく、山ぎわすこしあかりて、ってやつだ。

 春はまだだって言われたら、それまでだけど、新春だし、良しとしよう。

 それから初詣めぐり。

 いやいや「初」詣を巡るのはおかしいんだけど。

 平安神宮や、伏見稲荷大社に、八坂神社を加えたのが、京都三大初詣聖地。

 言っておくが、人は多い。

 しかし、一日にそれらを制覇する人は、多分、いない。

 意味はないが、チャレンジしてみてはどうだろう。

 

 京都には、とにかく神社がたくさんあるから、自分の生活にあった神様に詣でるのが良し。

 今年こそ恋愛を成就させたい!というのなら、清水寺にある地主神社。

 どうしても別れたい相手がいるのよね~、というなら、安井金比羅宮。

 受験などを控え、学業を成就させたいのなら、北野天満宮。

 お酒を愛してやまない人なら、松尾大社。

 子宝を授かりたいなら、梅宮大社。

 子育てに悩んでいるなら、護王神社。

 サッカー他、球技の上達を願うなら、白峯神宮。

 芸事で身を立てたいなら、車折神社。

 とにかく、金、金、金、というなら、御金神社。

 ああ、切りがない。

 

 でも、本当は、自分の努力しだい。

 一か八かで罰が下って、OH MY GOD、ではいけません。

 人事を尽くして天命を待つ、というところで、神頼み。

  ということで、来年もよろしくお願いいたします。

”あいらんど”