かつてイギリスに、The Beatlesというバンドがあった。
……まあ、誰でも知っているだろうが。
このThe Beatles、昨年結成50周年を迎えた。
いや、しかし、結成50周年って、どこ起点?という疑問を、ふと持つ。
調べると、1962年「Love Me Do」でのデビューのようである。
いや、それ、デビュー50周年でしょ。
良く知っている4人の編成になったのはその前年で、The Beatlesのバンド名を使用し始めたのが、その更に前年だ。
……何の話やら。
今年結成から150年を迎えたグループがある。
もちろん、ロックバンドではない。
泣く子も黙る壬生浪、新選組である。
新選組の結成を、いつとするかでは、いろいろ意見が分かれることだろう。
江戸から浪士組の一員として上洛した近藤勇らが、他の者が江戸に帰るのに反して、京都に残ることにした時点か。
会津藩より新選組の名を頂いた時点か。
まあ、どちらにしても、同じ年のことなんだが。
ということで、今年は京都でも新選組関係のイベントが!……特に目立って行われない。
いやいや、幕末が舞台の大河ドラマの中では新選組が大活躍!……しない。
大河ドラマでは、斎藤一だけはクローズアップされているが。
何しろ斎藤一という隊士は、新選組の主要メンバーの中で、もっとも長く生き延びたうちの一人だ。
何しろ大正まで生きていたのだから。
そのくせ、謎が多い。
大正4年まで生きていたが、まともな顔写真も残っていない。
出自も不明。
それだけに、新選組の物語、ドラマの類では、いいように使われる。
何という便利屋。
さて、それはともかく、新選組の活躍の場は、何と言っても京都。
壬生寺辺りは、連日修学旅行生や一般の観光客が訪れる。
他にも、島原の角屋、三条小橋西の池田屋跡、山南敬助らのお墓がある光縁寺などが人気スポットだ。
それから、西本願寺が屯所にもなっているし、高台寺の塔頭、月真院は、伊東甲子太郎らが新選組を離脱して結成した御陵衛士の屯所。
ああ、本当にきりがない。
ということで、結成150周年を記念して、新選組旧跡巡りに興じてはいかがだろうか。
”あいらんど”