京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

受け継がれる法灯

2016-08-05 | 京都案内

比叡山を下った法然上人が、東山の麓に移り住み専修念仏を説いたことを起源とする知恩院。
浄土宗の総本山です。その地位は室町後期に確立し、徳川家によって庇護を受け、今の寺域まで広がりました。
幾度かの火災にも会いながら、多くの伽藍が今に残り、念仏のふるさとして法然の教えを今に伝えます。


国宝の三門は、三大三門に数えられ、華頂山の扁額は畳2畳以上の大きさがあります。
内部は非公開ですが、華麗な極彩色の仏堂が楼上にあり、特別公開の時には是非上がりたいものです。





重文の方丈は大方丈、小方丈があり、周囲を囲むように庭園があります。
市指定名勝の池泉回遊式で四季折々に情緒あふれる姿を見せます。





大鐘楼にある大鐘は国内最大級で、大晦日の除夜の鐘は、親綱一人、子綱16人で撞く勇壮なもので、冬の風物詩となっています。





平成23年に法然上人800年大遠忌を迎え、集会堂では7年がかりの大修理を終え、現在は平成30年完成を目指し、御影堂の大修理が進んでいます。
新たな歴史が紡がれ、法灯が受け継がれて行くことになります。



橋本でした