京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

曼殊院

2016-09-03 | 京都案内

洛北の名刹、曼殊院。
正式には曼殊院門跡と言い、勅使門の両側にある白壁に残る五本の線がその格式を伝えます。
創建は延暦年間、下って江戸初期に今の地に堂宇が造営され、今日に至ります。
紅葉の名所として知られ、また、大書院前の枯山水庭園は、四季折々に違った顔を見せるほか、
梅、椿、百日紅、山茶花など、花の寺でもあります。
今は残暑に輝く白砂が眩しいくらい。
紅葉が楽しみです。









橋本でした


”涼”を求めて蓮華寺

2016-09-03 | 京都案内

蓮華寺は左京区上高野にある天台宗の古刹。御室にある五智山蓮花寺と区別するため洛北蓮華寺とも呼ばれます。



荒廃していた寺が、1662年にこの地に再興された際、書家、茶人として活躍した石川丈山や、絵師、狩野探幽、木下順庵などの文化人が協力したと伝えられます。

本堂、鐘楼、井戸屋形、庭園は創建当時のままで、いずれも貴重な文化遺産です。
書院前の庭園は、書院からの観賞を旨とした池泉回遊観賞式の名園です。
鮮やかな緑と石組、石灯籠の美しい眺めを書院に腰をおろしてゆっくり楽しめます。





また、本堂の前の苔庭には有名な六角形の勾配の傘を持つ蓮華寺型灯篭が左右に立っています。







少々不便なところにある小さなこじんまりしたお寺で、紅葉の頃は隠れたスポットですが、他の季節は訪れる人も少なくぽーっとするには最適です。

神宮丸太町駅から京阪電車で出町柳駅へ行き、叡電に乗り換えて三宅八幡下車徒歩約10分。
京都バスでは川端丸太町から大原行に乗り、上橋下車徒歩約1分です。

京都好き男