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復刻シャクシャイン像【新ひだか】

2020-10-21 | アイヌ民族関連
日高報知新聞 2020.10.20
【新ひだか】アイヌ民族の長、シャクシャインの没351年目の法要祭と復刻したシャクシャインのブロンズ像のお披露目が18日、実行委の主催で静内真歌の真歌公園で行われ、一度取り壊された像の勇姿がまた戻り関係者に笑顔が戻った。
 シャクシャインは、アイヌ民族の平和を願い、不平等な交易を強いた松前藩に抵抗して蜂起したが、1669年10月23日に和睦の席で謀殺され無念の最期を遂げた。
 このアイヌ民族の英傑をたたえる像は、この史実を長く後世に伝えるため昭和45年9月15日の静内町百年の年にゆかりの地、真歌山にシャクシャイン顕彰会によって建立された。
 以来毎年、NPO法人新ひだか町アイヌ協会が命日の1カ月前に法要祭を行ってきたが、18年秋、町は老朽化により倒壊の恐れがあるとして像を取り壊し、新ひだか協会は公園内の違う場所に新たな像を建てて法要祭を継続している。
 これとは別に、取り壊し前の姿で再建をめざすシャクシャイン顕彰会(土肥伸治会長)、静内アイヌ協会(葛野次雄会長)、三石アイヌ協会(幌村司会長)、復刻委員会(葛野次雄会長)が独自に法要祭を行う一方、関係者企業などから寄付を募り、集まった約1700万円で旧像の型枠を富山県高岡市の鋳造会社に送って今月完成した。「カッコロ」(マント)姿で「エコンネクワ」(山杖)をかかげ高さ4・2㍍の全く同じ姿をしている。
 法要祭は葛野静内アイヌ協会長を祭司に行われ、実行委員長あいさつで葛野会長は多くの人の協力で復刻されたことに感謝し「アイヌ民族が像の前に心を一つにし、国家にもの申す形が出来た」と喜びを述べ、来賓の堀井学衆議、金岩武吉、藤沢澄雄両道議、福嶋尚人町議会議長から像の完成を喜ぶ祝辞が送られた。
 この後、火の神へ祈る「カムイノミ」や先祖供養の「イチャルパ」がアイヌの古式にのっとって厳かに執り行われ、アイヌ古式舞踊のトンコリ演奏とアイヌの伝統歌の披露もあり、秋晴れの下で英傑の功績をたたえた。
 参加者は外国人も含め道内外から約200人。像は法要祭後、町内の倉庫に保管され次の出番を待つ。

復刻したシャクシャイン像の前で行われた法要祭
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19313

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<ウポポイ3カ月で見えたもの>1 伝える 世界観への理解手探り

2020-10-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/20 05:00
 「サールルンカームイー」。10月上旬、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の体験交流ホール。古式舞踊を日本語で解説する「シノッ」(遊ぶの意味)の上演の合間、歌い手ら約20人が音程などの調整を続けていた。伝統舞踊グループリーダー、山道ヒビキさん(31)は、一つ一つの音に耳を澄ませて「カーの音は高くせず、節を入れて」と指導していた。
 この日の演目は「サルルンカムイリムセ」(ツルの神の踊り)。山道さんは「初めて見た人が格好良いと感じ、指導してくれた伝承者に恥じない質の高い舞踊にしたい」と力を込める。
 ホールでは7月の開業時からシノッに加え、伝統儀式イヨマンテ(クマの霊送り)を題材にした全編アイヌ語の舞台「イノミ」(祈り)を上演してきた。2本立てとしたのは、アイヌの世界観を日本語でかみ砕いて理解を深めてもらう一方、日本語の一切入らないアイヌの素の世界観も感じてもらうためだ。
■原点に立ち返る
 イノミには観客から「解説なしでは何を言っているのか分からない」との感想も寄せられ、このままの上演形式で良いのか、山道さんらも一時は迷った。
 それでも今の形にこだわったのは、「歌や踊りでカムイに祈るのはアイヌにとって生活の一部。自分たちがその世界に入り込めば、観客にもアイヌ本来の世界を体感してもらえる」(山道さん)と思ったからだ。文化伝承に取り組む自分たちが先人と同様、アイヌの日常に立ち返ることこそ、アイヌ文化の復興につながるという思いもある。
 新型コロナウイルス感染対策ガイドラインの改定で、出演者が密集する演出のイノミは10月3日から中止を余儀なくされたが、山道さんは「演者にとってもアイヌ語で会話ができる貴重な場」と再開を待ち望む。
■西暦で流れ説明
 ウポポイ中核施設の国立アイヌ民族博物館の歴史展示は、日本の小中高校で教える日本史とは一風異なる。「アイヌの視点」を強調するため、近世までの歴史を紹介する解説文や図解資料では「江戸時代」「平安時代」といった和人の時代区分をあえて表記せず、単に西暦で歴史の流れを説明しているのだ。
 日本史の流れと対比できないため「分かりにくい」との指摘もあるが、佐々木史郎館長は「日本の学校でこれまで学ばれてきた歴史のストーリーと視点が異なる」と理解を求める。
 一方、明治以降の同化政策などアイヌの苦難の歴史をいかに伝えるか、模索は続く。開館前の展示内容検討委員会の議論では、アイヌ側委員から差別の歴史を強調しすぎないよう求める意見も出され、展示企画室の田村将人室長は「歴史に翻弄(ほんろう)される『弱者』としてではなく、アイヌ民族を主役として伝えることを意識した」と話す。
 例えば、明治期に伝統的な毒矢猟が禁止された史実は「アイヌ民族の生活は大きな影響を受けた。その中で人々は猟銃の使い方を身につけるなど時代に立ち向かった」と解説し、アイヌの尊厳を重視する書きぶりとなっている。
 ただ、こうした配慮で明治政府の加害性が薄められているとの見方もあり、日高管内平取町の萱野茂二風谷アイヌ資料館の萱野志朗館長(62)は「暗くつらい歴史だけが強調されることがないよう、配慮することは大切だ。ただ、誰の責任でアイヌが苦しむことになったのかは、分かりやすく、しっかりと書いて伝えていくべきだ」と指摘する。
 開業直前に萩生田光一文部科学相が差別の歴史について「価値観の違い」と発言するなど負の歴史を否定しようとする世論はいまだに根強い。和人というマジョリティーの視点から見た際に生じる「分かりにくさ」を克服し、いかに来場者をアイヌの世界観に引き込むか、民族共生を掲げるウポポイに課せられた大きな使命の一つだ。
※「サルルンカムイリムセ」の2番目の「ム」は小さい字

 ウポポイが7月12日に開業し、3カ月余りが過ぎた。十数万人の来場者を数える中で見えてきたこの間の成果や課題を5回の連載でまとめる。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/472478

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自宅にいながら釧路旅 日本航空、オンラインツアー発売

2020-10-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/20 05:00
 日本航空は19日、自宅にいながらインターネット上で釧路や阿寒湖温泉への旅行を疑似体験できる「ツアー」の販売を始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で遠方への旅行が敬遠される中、将来的な旅行先の選択肢につなげてもらう。
 今年7月に島根県・隠岐諸島の海士(あま)町、9月に青森県八戸市へのツアーを試験的に実施。阿寒湖温泉にはアイヌ文化の発信拠点があり、北海道の魅力を伝える地域として釧路での本格導入を決めた。日航と「くしろ広域観光誘致推進協議会」が企画、実施する。
 ツアーは2時間。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でライブ配信する。冒頭では飛行機内からの景色が映し出され、空の旅を体験。釧路に「到着」後は阿寒湖温泉のアイヌ民族が案内役となり、サケが保存食として重宝されてきた歴史などを説明する。参加者の自宅にはイクラのしょうゆ漬けやサケのルイベなどの特産品が事前に届き、味わいながら楽しめる。
 11月7日に午前10時半、午後2時の2回行う。定員は各回30組。特産品の内容量に応じて5800円、6600円、8300円の3種がある。釧路市物産協会が特産品を販売するホームページ「北海道くしろ物産百貨店」で購入する。
 問い合わせは同協会(電)0154・31・2011へ。(加藤千茜)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/472471

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自宅で旅行疑似体験 グルメも

2020-10-21 | アイヌ民族関連
NHK 10月20日 18時40分
新型コロナウイルスの感染拡大で観光への影響が続く中、インターネット上で旅行を疑似体験できる「オンラインツアー」が広がりをみせています。
各社の参入が相次ぐ「オンラインツアー」、どんなものなのでしょうか。
【日本航空のオンラインツアー】
インターネット上で釧路への旅行を疑似体験できる「オンラインツアー」を日本航空などが企画し販売を始めました。
「オンラインツアー」は疑似体験することで旅の楽しみにつなげてもらおうというもので、日本航空はこれまでに島根県や、青森県で試験的に実施してきました。
今回、くしろ広域観光誘致推進協議会と企画したツアーのテーマは「アイヌ文化とサケ」で、およそ2時間かけて阿寒湖温泉や釧路和商市場をまわります。
はじめの30分間は、デジタルフライトとして、羽田空港から釧路空港までの景色の眺めを、客室や操縦席から見える画像で体験します。
そして釧路に到着するとアイヌの人が案内役となり、アイヌ民族の文化や歴史を紹介するオンラインのツアーが展開されます。
参加者と案内役はライブ中継で結ばれ、質問に答えるなど双方向のやりとりもできるということです。
また参加者の自宅には、事前に民族楽器の「ムックリ」やイクラのしょうゆ漬けなどの特産品が送られ、ツアーの途中で楽器の演奏体験や特産品を味わうこともできます。
日本航空釧路支店の薬師寺俊充副支店長は「コロナ禍のなかで気軽に旅を楽しんでもらえるようなマーケットを広げたいと思い企画しました。五感で旅の気分を楽しんでほしいです」と話していました。
ツアーの開催は来月7日の午前10時半と午後2時の2回で定員は各回30組。
料金は特産品の内容に応じて、税込5800円、6600円、8300円の3種類で、申し込み窓口は北海道くしろ物産百貨店のホームページです。
https://www.k−hyakkaten.com/product/67
【バス会社も参入】
「オンラインツアー」に乗り出すバス会社もあります。
札幌市の「札幌観光バス」は、テレビ会議システム「Zoom」を活用して道内の名所をバスガイドの解説付きで巡るオンラインのバスツアーをことし7月から実施しています。
先月には、日高の平取町や胆振の白老町をバスガイドのライブ配信と合わせて動画で巡りました。
通常は丸1日かかるバスツアーがオンラインではドローン映像も加えて1時間半から2時間ほどにまとめられ、バス会社では見どころを凝縮して楽しめるメリットがあるとしています。
札幌観光バスの佐藤圭祐常務取締役は「体が不自由な方や高齢の方にも参加してほしい。このオンラインツアーをきっかけに北海道の新しい魅力を感じていただければ」と話していました。
オンラインのバスツアーは、今月31日と来月12日、23日にも実施する予定で、後志の余市町の果樹園などを巡るということです。
料金は税込みで、特産品付きツアーが5500円で、ツアーのみの参加が2000円となっています。
【新型コロナの観光への影響】
新型コロナウイルスの感染拡大は道内の観光に深刻な影響を及ぼしています。
日本旅館協会北海道支部連合会が、道内の120あまりのホテルや旅館を調査したところ、ことし4月から9月に訪れた宿泊客数はおよそ115万人で、去年の同じ時期と比べて65%減少しているということです。
また、北海道バス協会によりますと、加盟する120社あまりのことし3月から9月の貸し切りバス事業の収入は去年の同じ時期と比べておよそ112億円、率にして77%減っているということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201020/7000025892.html

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下倉幹人「沢山の人に観て欲しい」映画『アイヌモシㇼ』初日舞台挨拶でアピール

2020-10-21 | アイヌ民族関連
映画ログプラス 2020/10/20 09:08
10 月 17 日(土)、映画『アイヌモシㇼ』が公開初日を迎え、東京都渋谷区のユーロスペースにて初日舞台挨拶イベントを実施しました。
北海道阿寒湖・アイヌコタンを舞台に少年の成長を通して現代のアイヌ民族のリアルな姿を瑞々しく描いた本作。この日は、下倉幹人さん、秋辺デボさん、下倉絵美さんが北海道から東京に駆け付け、福永壮志監督とともに満席となった観客の前で公開初日の喜びを語りました。
―――― まずは幹人さん、初主演映画が公開され、この舞台に立ってどんなお気持ちですか?
下倉幹人さん
監督からお話がきた時にはこんなことになるとはイメージもつかなくて、興味本位で「やってみたいです」とお伝えしたんですけど…。感動しています。
―――― どういう経緯でオファーを受けたのですか?
下倉幹人さん
母の仕事でスペインへ行った時に…
福永壮志監督
当初、青年の物語を考えていたのが少年の話になり、既に関係性が出来上がっていて、印象的な目とか特別なパワーを持っていたので少年の主人公は幹人君しかいないと思っていました。
スペインというのは、初めて一緒に遊んだのがスペインでした。フランスのレジェンシーで脚本を書いていて、絵美さんがスペインで公演があるのでリハーサルの間の面倒をお願いされて、一緒に水族館へ行ったりしたんです。
―――― そこからまさかの映画主演!出来上がった作品をご覧になっていかがですか?
下倉幹人さん
正直、試写で観たときは「撮影の時あんなことあったなぁ」とか映画の話よりそっちで盛り上がったので、これから映画館で観るのが楽しみです。
―――― お母さん役であり実際にお母さんの絵美さんはご覧になっていかがですか?
下倉絵美さん
私も映画館ではこれから観るのですが、ほとんどが阿寒湖のそばで生活している知っている人だらけなので、みんながドギマギしながら演技している!って(笑)
みんなが真剣に取り組んでイイ映画にしようとしているのを感じて、観ていてジーンとしました。
―――― 監督はこの作品を制作するにあたり、アイヌのどんな部分に惹かれたのでしょうか。
福永壮志監督
北海道出身ですが、(アイヌのことを詳しくは)知らずに思春期を過ごし、アメリカに渡ってからアメリカ人の先住民に対する意識の差を感じて、その時に自分の生まれ育った北海道にアイヌという先住民がいるのに全然知らないことにハッとして、知らないことが恥ずかしいことだと思って、いつか映画を撮れたらとぼんやり思いました。
創るにあたっては創り方もとても大事だと思ったので、行き着いた先が皆さんに(出演を)お願いすることでした。
―――― デボさんにはいち早くオファーがあったそうですが、どんなオファーでしたか?
秋辺デボさん
覚えていないです。
映画を創るにあたって、ストーリーの展開とか、アイヌだったらどうかということがアドバイス出来たらいいなと思って監督と付き合っていたけど、あんな風に映画に出されるとは思っていませんでした。
だいたい初めて会った時、なんだか暗くて不景気な男だなって。うまいこといって追い帰そうと思ったんです。でも、熱心でねぇ。
監督は最初から出すつもりだったかもしれないけど、そんな気はなかった。アイヌがアイヌを演じるのは難しいですよ。
福永壮志監督
出ていただくのは最初の頃から思っていました。
デボさんには本当に撮影の大黒柱として、出演者としてだけではなくて、文化的なところも、脚本も一番読んでもらったと思います。
―――― 先ほど、幹人さんの目の力が魅力だと仰っていましたが、撮影中にスゴイと思ったシーンなどはありましたか?
福永壮志監督
元々の性格が素直で魅力的な子です。
カメラを向けられたら緊張しますし、テイクを重ねたら自然ではなくなることが誰しもあると思います。カメラがあってみんながいても自然に演じていて、テイクを重ねても新しく出来る、素晴らしかったです。
―――― 緊張はされなかったのですか?
下倉幹人さん
勿論、緊張はしました…。
―――― 絵美さんは息子さんが横で演技をされているのを見ていかがでしたか?
下倉絵美さん
あまり構えていなくて良かったです。
スタッフの皆さんがよくしてくれたのでリラックス出来たのだと思います。
―――― 本日は絵美さんが特別に“ムックリ”を演奏してくださいます!!
(写真)劇中でも演奏している“ムックリ”(アイヌの楽器、笛に近い)の演奏も披露する絵美さん。
―――― 監督、素晴らしい音楽ですね!
福永壮志監督
自分が作品に和人として入っている中で、本当の良さを引き出すのはご本人達にしかできないので、皆さんの協力があったからこそこの映画が出来たと思います。
―――― 今日から公開がスタートし、全国にこの映画が広がっていきます。皆さんからメッセージをお願いします。
下倉幹人さん
アイヌ民族のことは自分のルーツとしてはあるけど普段からずっと考えているわけではありません。それを全面に出して撮影すると言われた時に、撮影中に文化のことや伝えられてきたことを改めて考えるようになりました。
それはアイヌのことだけじゃなくて、誰しも自分は何者なのか?というものってあると思います。それってずっと考えているわけじゃないし、口頭で言うのは難しいじゃないですか。だけど映像として撮ってもらえて、色んな人に観ていただけるのは貴重だと思うので、是非沢山の人に観て欲しいです。
秋辺デボさん
脚本と台本があって撮影を進めたのですが、描かれているのはリアルな等身大の今の阿寒の様子がよく出ていました。自分で観ていてもそのままだなって思いました。アイヌのことを語る時はすぐ差別だの文化だのと言うけど、そういったものは生活の中に織り交ぜられながら生活している。その様子が上手く映像に出ていて、監督の力量に引き出されて良かったな、この映画に関われて本当に幸せだなと思いました。
皆さん、是非この映画を愛してやってください、よろしくお願いします。
下倉絵美さん
阿寒湖で普段暮らしている母親なので、女性の目線からみても子供を育てるには色々と葛藤したり悩んだりするんです。幹人だけじゃなくて、阿寒湖の子供たちも小さい頃や、たった2、3年前からでも全く違う成長をしていて、それを観るだけで涙が出ちゃうんです。
色んな登場人物に自分を投影させてみると身近な感覚になっていただけると思います。本当に何度でも観て欲しいです。
福永壮志監督
皆さんの言葉を聞いているだけで感極まってしまうんですけど…。
創りたいと思ってスタートして、途中創れないんじゃないかと思うことも色々ありながら、やっと完成に辿り着けました。僕の考えていたものから飛躍して、皆さんの想いや考え、人間としての魅力が入ってこういう作品になりました。
アイヌを題材にはしていますが、一人一人の人間を描こうと思って創った作品ですので、自分に重ねて観てもらえたら嬉しいです。
舞台挨拶最後、一昨日の10月15日に16歳の誕生日を迎えた幹人さんに福永監督、そしてキャストスタッフからバルーンブーケのプレゼントが。受け取った幹人さんは照れつつも「イヤイライケレ〜」とアイヌの言葉で感謝を述べつつ「最高です!これは忘れられない」と喜びを語り、福永監督に感謝のハグをする感動的なシーンも。
満席の会場から大きな拍手が沸き起こり、初日舞台挨拶が終わりました。監督、キャスト、スタッフの皆さん、本当に公開おめでとうございます!
あらすじ
14歳のカントは、アイヌ民芸品店を営む母親のエミと北海道阿寒湖畔のアイヌコタンで暮らしていた。アイヌ文化に触れながら育ってきたカントだったが、一年前の父親の死をきっかけにアイヌの活動に参加しなくなる。 アイヌ文化と距離を置く一方で、カントは友人達と始めたバンドの練習に没頭し、翌年の中学校卒業後は高校進学のため故郷を離れることを予定していた。
亡き父親の友人で、アイヌコタンの中心的存在であるデボは、カントを自給自足のキャンプに連れて行き、自然の中で育まれたアイヌの精神や文化について教えこもうとする。少しずつ理解を示すカントを見て喜ぶデボは、密かに育てていた子熊の世話をカントに任せる。世話をするうちに子熊への愛着を深めていくカント。
しかし、デボは長年行われていない熊送りの儀式、イオマンテの復活のために子熊を飼育していた。
キャスト
下倉幹人 秋辺デボ 下倉絵美
三浦透子 リリー・フランキー
監督・脚本
福永壮志
配給・宣伝:太秦
公式HP:ainumosir-movie.jp
(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project
10月17日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-20201020090834194.html

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「頑張る地方」応援へ行脚 22日に北海道視察 武田総務相

2020-10-21 | アイヌ民族関連
時事通信 10/20(火) 12:04配信
 武田良太総務相は20日の閣議後記者会見で、人口減少が著しい地域や活性化に力を入れている地域に自ら出向き、住民と意見交換する「地方回帰ふれあいトーク」を始めると発表した。
 全国を8ブロックに分け、順次実施する方針で、「頑張る地方」を応援する。第1弾として、22日に北海道の栗山、白老両町を訪れる。
 栗山町では、地域おこし協力隊の隊員OBが現地で運営するゲストハウスなどを視察。白老町では、7月にオープンしたアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の訪問を予定している。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/04e2176984af103d945ab910314b711f2dda95ff

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ヨシダナギの写真展「NAGI YOSHIDA DRAG QUEEN -No Light,No Queen-」松坂屋名古屋店で開催!

2020-10-21 | 先住民族関連
時事通信 2020年10月21日(水)
[株式会社 大丸松坂屋百貨店]
会期:2020年10月31日(土)~11月15日(日)
会場:松坂屋名古屋店 南館8階マツザカヤホール
松坂屋名古屋店では、フォトグラファー、ヨシダナギの新作品集「DRAG QUEEN -No Light,No Queen-」の発売(2020年5月)を記念し、写真展を開催いたします。
ヨシダナギは、これまで世界中の少数民族や先住民族を撮影し、その独自の感性や色彩、生き方が多くの共感を呼び、メディアに取り上げられました。
そんなヨシダナギの審美眼を刺激した“ドラァグクイーン”。女性の性をモチーフとして、自己表現へと昇華するその存在はカルチャーという枠を超え、次世代の生き方を世の中へ示すほどの影響力を持ちつつあります。そんな魅力あふれる彼女たちにスポットライトを当てたヨシダナギの次なる人間賛美をご覧いただける写真展です。また会期中、オリジナルグッズを販売する期間限定NAGI Shopがオープンするほか、ヨシダナギによるトークショー&サイン会も実施します。
※DRAG QUEEN(ドラァグクイーン)とは衣装を引き摺ることを意味する“ドラァグ”、または“Dress as a girl”の略語という諸説があるとされています。
期間限定 NAGI Shop
本会期中、期間限定NAGI Shopがオープン。オリジナルグッズをお求めいただけます。
※グッズコーナーのご利用には入場券が必要となります。
EVENT
11月7日(土)・8日(日) トークショー各日13時~/サイン会各日14時~
フォトグラファーから見た世界のドラァグクイーン撮影裏話のほか、今後の展望などをお話しいただきます。期間中、松坂屋名古屋店南館8階マツザカヤホールグッズコーナーにて、ヨシダナギ作品集「DRAG QUEEN -No Light,No Queen-」(税込8,800円)または作品をお買いあげの方、先着合計120名様(各回60名)にトークショー&サイン会参加券をお渡しいたします。
※参加券は、会期初日より配布し、先着順にてご希望の回をお選びいただけます。
(なくなり次第終了いたします。)
ヨシダナギ Profile
1986年生まれ。フォトグラファー。独学で写真を学び、2009年より単身アフリカへ。以来アフリカをはじめとする世界中の少数民族を撮影、発表。唯一無二の色彩と直感的な生き方が評価さ2017年日経ビジネス誌で「次代を創る100人」へ選出。また同年、講談社出版文化賞 写真賞を受賞。
【ヨシダナギのコメント】
「自分とちがう人ほど、おもしろい。かっこいい。」幼少期からそう思ってきました。世界中の民族に会いにいき撮影してきたのも、その想いがずっと心の中にあったからです。今回被写体に選んだドラァグクイーンたちも、私と全く異なる人たちであることが興味のはじまりでした。そして、実際にニューヨークとパリで出会った彼女たちの立ち姿には、圧倒的な存在感と言葉にできない美しさ、そして強烈な個性とドラマがありました。それは先住民族や少数民族を見た時に感じたものと、ある種同質のものであり、自らの歴史や自負をしっかりとその肩に背負い、受け入れた人間だけが持ちうるパワーでした。それらを本展示で感じていただけたら幸いです。
開催概要
タイトル:NAGI YOSHIDA DRAG QUEEN -No Light,No Queen-
会期:2020年10月31日(土)~11月15日(日)
会場:松坂屋名古屋店 南館8階 マツザカヤホール
入場時間:10時~19時(19時30分閉場)※最終日は17時30分まで(18時閉場)
入場料(税込):一般800円、高大生600円、中学生以下は無料
主催:松坂屋名古屋店
企画制作:No Light,No Queen製作実行委員会
取材協力:Mio Nakai
(C)nagi yoshida
企業プレスリリース詳細へ (2020/10/20-12:16)
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000859.000025003&g=prt

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