日高報知新聞 2020.10.20
【新ひだか】アイヌ民族の長、シャクシャインの没351年目の法要祭と復刻したシャクシャインのブロンズ像のお披露目が18日、実行委の主催で静内真歌の真歌公園で行われ、一度取り壊された像の勇姿がまた戻り関係者に笑顔が戻った。
シャクシャインは、アイヌ民族の平和を願い、不平等な交易を強いた松前藩に抵抗して蜂起したが、1669年10月23日に和睦の席で謀殺され無念の最期を遂げた。
このアイヌ民族の英傑をたたえる像は、この史実を長く後世に伝えるため昭和45年9月15日の静内町百年の年にゆかりの地、真歌山にシャクシャイン顕彰会によって建立された。
以来毎年、NPO法人新ひだか町アイヌ協会が命日の1カ月前に法要祭を行ってきたが、18年秋、町は老朽化により倒壊の恐れがあるとして像を取り壊し、新ひだか協会は公園内の違う場所に新たな像を建てて法要祭を継続している。
これとは別に、取り壊し前の姿で再建をめざすシャクシャイン顕彰会(土肥伸治会長)、静内アイヌ協会(葛野次雄会長)、三石アイヌ協会(幌村司会長)、復刻委員会(葛野次雄会長)が独自に法要祭を行う一方、関係者企業などから寄付を募り、集まった約1700万円で旧像の型枠を富山県高岡市の鋳造会社に送って今月完成した。「カッコロ」(マント)姿で「エコンネクワ」(山杖)をかかげ高さ4・2㍍の全く同じ姿をしている。
法要祭は葛野静内アイヌ協会長を祭司に行われ、実行委員長あいさつで葛野会長は多くの人の協力で復刻されたことに感謝し「アイヌ民族が像の前に心を一つにし、国家にもの申す形が出来た」と喜びを述べ、来賓の堀井学衆議、金岩武吉、藤沢澄雄両道議、福嶋尚人町議会議長から像の完成を喜ぶ祝辞が送られた。
この後、火の神へ祈る「カムイノミ」や先祖供養の「イチャルパ」がアイヌの古式にのっとって厳かに執り行われ、アイヌ古式舞踊のトンコリ演奏とアイヌの伝統歌の披露もあり、秋晴れの下で英傑の功績をたたえた。
参加者は外国人も含め道内外から約200人。像は法要祭後、町内の倉庫に保管され次の出番を待つ。
復刻したシャクシャイン像の前で行われた法要祭
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19313
【新ひだか】アイヌ民族の長、シャクシャインの没351年目の法要祭と復刻したシャクシャインのブロンズ像のお披露目が18日、実行委の主催で静内真歌の真歌公園で行われ、一度取り壊された像の勇姿がまた戻り関係者に笑顔が戻った。
シャクシャインは、アイヌ民族の平和を願い、不平等な交易を強いた松前藩に抵抗して蜂起したが、1669年10月23日に和睦の席で謀殺され無念の最期を遂げた。
このアイヌ民族の英傑をたたえる像は、この史実を長く後世に伝えるため昭和45年9月15日の静内町百年の年にゆかりの地、真歌山にシャクシャイン顕彰会によって建立された。
以来毎年、NPO法人新ひだか町アイヌ協会が命日の1カ月前に法要祭を行ってきたが、18年秋、町は老朽化により倒壊の恐れがあるとして像を取り壊し、新ひだか協会は公園内の違う場所に新たな像を建てて法要祭を継続している。
これとは別に、取り壊し前の姿で再建をめざすシャクシャイン顕彰会(土肥伸治会長)、静内アイヌ協会(葛野次雄会長)、三石アイヌ協会(幌村司会長)、復刻委員会(葛野次雄会長)が独自に法要祭を行う一方、関係者企業などから寄付を募り、集まった約1700万円で旧像の型枠を富山県高岡市の鋳造会社に送って今月完成した。「カッコロ」(マント)姿で「エコンネクワ」(山杖)をかかげ高さ4・2㍍の全く同じ姿をしている。
法要祭は葛野静内アイヌ協会長を祭司に行われ、実行委員長あいさつで葛野会長は多くの人の協力で復刻されたことに感謝し「アイヌ民族が像の前に心を一つにし、国家にもの申す形が出来た」と喜びを述べ、来賓の堀井学衆議、金岩武吉、藤沢澄雄両道議、福嶋尚人町議会議長から像の完成を喜ぶ祝辞が送られた。
この後、火の神へ祈る「カムイノミ」や先祖供養の「イチャルパ」がアイヌの古式にのっとって厳かに執り行われ、アイヌ古式舞踊のトンコリ演奏とアイヌの伝統歌の披露もあり、秋晴れの下で英傑の功績をたたえた。
参加者は外国人も含め道内外から約200人。像は法要祭後、町内の倉庫に保管され次の出番を待つ。
復刻したシャクシャイン像の前で行われた法要祭
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19313