先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ホロベツアイヌの金成太郎、生きざま丹念に描く 室民連載コラムを富樫さんが発刊【登別】

2020-10-27 | アイヌ民族関連
室蘭民報 2020.10.26

本紙連載をまとめた11冊目の著書を手にする富樫さん
 アイヌ民族の文化や歴史を研究している富樫利一さん(87)=登別市常盤町=は、室蘭民報文化欄に連載しているコラム「息吹よふたたび」などをまとめた著書「息吹よふたたび―アイヌの人と共に」=非販売=を発刊した。明治新政府がアイヌ民族の言語や文化を事実上禁止し、和人への同化を強制する政策を進めた中、現在の登別市に住んでいたホロベツアイヌなど、西胆振のアイヌの生きざまを丹念に書いた内容だ。
 1932年(昭和7年)に空知管内栗山町で生まれた富樫さんは、小学生当時から読書や作文が好きだった一方、夕張北高校(夕張市)ではバレーボールに打ち込み、全国大会で3位となった。教員として道内各地の中学校で国語を教えながらバレーボールの指導や普及に尽力。20年余の教員生活を経て登別市役所の職員となった。
 50歳を過ぎたころ、市史編纂室で見た資料でホロベツアイヌの金成太郎(かんなりたろう、1866―1897年)の存在を知り、当時の新聞や文献を徹底的に調べた。明治時代にアイヌで初めて室蘭常盤小学校に入学し、成績優秀で札幌師範学校に進学。卒業後はアイヌ学校の設立運動を展開するアイヌの若きリーダーだった一方、和人から差別を受けた。その後、なぜか各地を流浪し、30歳の若さで函館の路上で亡くなった。金成一族の間では毒殺と語られていた。
 「差別を受けたアイヌの悲惨な史実を調べて書くことは、日本の社会のゆがみをあぶり出すこと」。富樫さんは思いを強め、西胆振に暮らしていたアイヌの人生を中心に追い続け、文章をつづってきた。
 11冊目となる著書は、室蘭民報に2016年(平成28年)から連載してきた作品を中心に全60編を掲載。金成太郎、その父の喜蔵、金成太郎の死を報じた新聞記者、アイヌの父と呼ばれたジョン・バチラー、知里幸恵、知里真志保など西胆振のアイヌや関係者が登場している。
 アイヌ民族文化財団の出版助成を受けて発刊。300冊刷って関係者に配布したほか、登別、室蘭、伊達3市の教育委員会に贈った。富樫さんは「小中学校でアイヌ教育を行う上で参考になれば」と願う。11月に米寿を迎える中、「体力は落ちたが書きたい意欲はある。アイヌの史実を隠蔽(いんぺい)してはいけない」と本紙で連載を続ける決意だ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19405

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滝上に武四郎記載の洞窟? 住民団体確認 アイヌ民族が活用か

2020-10-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/26 21:17
アイヌ民族が使っていたとみられる洞窟(奥)。「しょこつがわ連携研究会」が見つけ、25日には見学会を開いた
 【滝上】江戸末期の探検家、松浦武四郎が文献に記載したとみられる洞窟を、郷土文化を研究する住民団体「しょこつがわ連携研究会」が町内の山林で見つけた。これまで、はっきりとした場所は不明だった。かつてアイヌ民族が峠越えの休憩場所として使っていたと考えられ、25日には一般の人向けに見学会が開かれた。
 洞窟は町中心部から約10キロ西、士別市に抜ける上紋峠の麓のサクルー川沿いに位置する。大きさは、幅3・5メートル、高さ2・5メートル、奥行き3・5メートル。
 会は今春、武四郎が地元アイヌ民族から聞き取るなどしてこの地域を調査して書いた「西部志与古都(しょこつ)誌」(1859年)を現代語訳。その中にある「サクルー川の奥に行くと山裾に大きな洞窟がある。ショコツアイノは毎度ここよりテシホ(天塩)を越える」との記述を参考に、洞窟の場所を考えた。
 林業関連の仕事もしている会の竹内正美代表(72)には思い当たる地形があった。洞窟は比較的なだらかな、サクルー川と支流の分岐点付近にあると推理し、5月に探索したところ、サクルー川右岸で見つけた。
 6月には専門家を招いて現地を調査。遺跡の保存活動を行っている文化財サポート(札幌)の田才雅彦代表(65)は「洞窟は川から高く、増水や動物の危険から逃れられるところにあり、アイヌ民族が使っていたと考えられる」との見解を示した。地質学の専門家も「壁面がなめらかで、人為的に削ったものと思われる」と分析した。
 見学会には22人が参加し、川を挟んで洞窟を眺めた。講師を務めた紋別市立博物館元館長の佐藤和利さん(68)は「アイヌ民族が交易で峠を越える途中、野宿や道しるべに利用していたと推測できる」と説明した。竹内代表は「武四郎はうそをついていなかった。詳細に調査して文化財にしてほしい」と期待している。(泉本亮太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/474944

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カナダの先住民女性をアートで癒やす

2020-10-27 | 先住民族関連
グローバルボイス 2020/10/26 2:41 GMT

レベッカ・ベルモア作「フリンジ」、写真は、2019年にモントリオール現代美術館で開催された「レベッカ・ベルモア:フェイシング・ザ・モニュメンタル」展で筆者が撮影
カナダでは相変わらず先住民女性に対する暴行が多発している
2002年の冬、カナダ、バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドを通りかかった通行人は、先住民 アニシナベ族出身のレベッカ・ベルモアが、自分が着ている赤い長いワンピースを電柱に釘で打ち付けているところに出会った。彼女は打ち付けたワンピースから抜け出そうともがいていた。そして、彼女がそこから抜け出すとワンピースはボロボロに引き裂さかれ電柱からつり下がり下着が露わになった。このような姿のまま彼女は自分の腕に記した行方不明の女性の名前を静かに読み上げ、最後は、一人ひとりの名前を声高に叫んで一連の行動を締めくくった。
ベルモアは、マルチディシプリナリー・アーティスト(訳注:ジャンルに拘らずに創作活動を行うアーティスト)であり、この一連の行動は「ビジル(夜警)」と題する彼女の芸術作品の一部である。彼女はこの行動で、行方不明になったり殺害されたりしてバンクーバーの町からいなくなった先住民女性を追悼している。そして、「こういった一人ひとりの先住民女性に対して、周りの人たちはあなた方のことを忘れていませんよ。私の叫びであなた方の息は吹き返し、魂が蘇るのです」と、伝えたいのである。
ベルモアの展覧会でビデオに映し出される画像をなんとなく見ていた人たちは、一連の行動の結末に驚かされるだろう。カナダの生活の質はしばしば世界一と評価されるが、実体は異なっている。カナダでは相変わらず先住民女性に対する暴行が多発している 。 2014年に王立カナダ騎馬警察(RCMP)が公表した資料によると、1980年以降、先住民女性1017人が殺害され、164人が行方不明になっている。先住民女性はカナダ人女性のわずか4.3%にも関わらず、これだけの数を示している。
カナダ先住民女性協会(NWAC)が実施した調査によると、見ず知らずの人に殺された先住民女性の数は非先住民女性の3倍以上近くに上っている。未成年を含む先住民女性の殺害は、現時点で、16.5%が見ず知らずの人によって、17%が知人によって、また23%がパートナーによって行われている。
NWACの調査によると、先住民女性は、先住民からも非先住民からも暴行を受けている。彼女たちに暴行を加える者の大部分は男性である。また同調査は、未成年を含む先住民女性が殺害された事件で検挙されたのは、わずか53%であることも明らかにしている。これは、カナダの全殺人事件の検挙率84%をはるかに下回っている。
ケベック先住民女性協会(QNW)によると、ヨーロッパ人の到来以前は先住民社会では、女性が健康面、精神面、教育面、経済面および政治面で重要な役割を果たしていた。しかし、 女性が持っていた、このような社会を動かす力は、ヨーロッパ人がもたらし今も続く「西欧型家父長制度」政策の押しつけにより激減した。
マリー-ピエール・ブーケやシグフリッド・トランブレイなど、カナダのいくつかの大学の研究者によると、カナダ政府は徹底した植民地主義政策を実施し、先住民を西欧社会の生活様式に同化させようとした。その結果、先住民の文化やアイデンティティが損なわれてしまった。
そのような政策の一つが1876年から施行されたインディアン法である。この法律は先住民関連事項について、連邦政府の統治方針を定めたものである。当初、この法律は、カナダ国内の先住民族を積極的に消滅(訳注:エラー表示されます)させることを目的としていた。人類学者のピエール・ルパージュによると、同法は現在もなお先住民の法的能力を制限し、自治権をむしばんでいるという(訳注:エラー表示されます)。
QNWはこのことを「価値体系の抹消」と呼んでいる。何故なら、政府の方針は、まず第一に先住民女性の「活動分野を漸進的に奪い」、また、彼女たちの資質、自律性、アイデンティティおよび文化の「根絶」を徹底的に図ろうとしていたからである。
植民地化政策の結果として、QNWにとって好ましからざる社会経済的背景が生じた。先住民女性は現在もそのような状況の中で生活をしている。そのため、彼女たちの生活そのものを脅かす危険性が増加している。事実、カナダの先住民女性に対する暴力行為は今日に至るまで大量殺戮と呼ばれている。
先住民女性は、自らの境遇を打破するために、植民地主義や人種差別、性差別を糾弾し闘ってきた。ゆっくりだが着実に、芸術が自己表現および精神浄化のための不可欠な手段となり、先住民女性はこれを用いて、自分たちの歴史はこれまでの歴史観とは異なり、辛酸で痛ましいものであったと主張できるようになった。一方、現在抱えている課題の解消を目指し、社会的役割を果たすために妥協する必要も生じた。以下に先住民族が制作した感動的な芸術作品をいくつか紹介する。
レベッカ・ベルモア作「1181」(2014年)
切断された木の幹にベルモアが総数1181本の鋲(びょう)を打ち付けた。一つひとつの鋲は、殺害されたり行方不明になったりした先住民族女性を表す。被害者の総数は警察の統計による。
レベッカ・ベルモア作「フリンジ」(2007年)
この作品は半裸で背中をカメラに向けて横たわる女性の画像である。背中には肩から腰にかけて、縫合された傷痕が見える。そこからは血を象徴する赤いビーズが溢れ出ている。
ベルモアは「この作品は消えることのない肉体を表しています」という。彼女の作品では、しばしば、治りつつある傷痕を持つ女性の身体が描かれている。生き残った先住民女性の身体に残った傷痕は、彼女たちの回復力の強さを示している。
クリスティー・ベルコート作「ウオーキング・ウイズ・アワ・シスターズ(仲間と共に歩む)」(2012年~現在)
芸術家、クリスティー・ベルコートは、白人と先住民を祖先に持つメティと呼ばれる部族の女性である。彼女は、ビーズ飾りの付いた約1763対の室内履きスリッパのカバーを床に置いてインスタレーション(訳注)を制作した。それぞれのカバーは、行方不明になったり殺害されたりした女性を表している。また、寄宿学校へ送り込まれた後、決して自宅へ戻ることのなかった子供たちも表している。この寄宿学校制度は子供たちを家族から引き離し、先住民文化の継承を絶とうとするものであった。
(訳注)インスタレーションとは、ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術(ウィキペディアから抜粋)。
ジェイミー・ブラック作「レッドドレス・プロジェクト(赤いドレス計画)」(2011年)
この インスタレーションには先住民コミュニティから寄付を受けた600枚の赤いワンピースが使用されている。ここで用いられている赤い色は暴力との闘いを意味している。ベルコートのようなメティと呼ばれる黒人の芸術家は、女性への暴力を美的に表現する作品を意識的に制作している。ジェイミーもその一人で、これらの衣服を着るはずであった女性の身体がそこにないことが見て分かるような作品を制作し、多くの女性が行方不明になっていることを強調している。
ケント・モンクマン作「三美神」(2014年)
モンクマンは、クリー族とアイルランド人の間に生まれた芸術家であり、社会に浸透している植民地主義の考えに批判的な目を向け、自己の批判精神を強烈に可視化した作品で知られている。彼の批判精神は全て、彼自身が先住民であるという視点から生じたものである。
モンクマンは、性産業で働く先住民女性に対する性的搾取や偏見など、先住民女性に対する暴挙を皮肉を込めて批判している。例えば、「Le petit dejeuner sur l’herbe(芝生での朝食)」という彼の作品は、ウィニペグ市内のホテルの前で、裸でだらしなく屯(たむろ)する娼婦を描いている。この 地域にいる街娼の約70~80%は先住民女性である。
モンクマンはルーベンスの「三美神」と同名の自身の作品で、魅力、美、創造の女神たちをそれぞれ体型の異なる3人の先住民女性で表現している。この作品でモンクマンは「行方不明になったり殺害されたりした先住民女性」に敬意を払っている。「カナダでは、先住民女性に対する暴行が多数行われており、(中略)行方不明になったり殺害されたりした女性の数は1300人を超える」と、彼は語る。
モンクマンは、先住民族に対する理解不足が世に蔓延していることを痛烈に批判している。また同時に、先住民女性が果たしてきた役割の大きさも世に訴えようとしている。彼女たちの役割は今も先住民の生活習慣の中で大切に扱われている。
先住民のアートには、個人的および集団的苦痛を癒やす力がある。保健・社会福祉委員会によると、先住民のアートは、立ち直る力を高めているし、また、独自性、自尊心、精神的安定、および心身の健康に対してプラス効果を持っているという。同時に教育手段としてのアートは、カナダ政府に政策への説明責任を負わせ、先住民との和解プロセスを推進するのにも役立つだろう。
https://jp.globalvoices.org/2020/10/26/55553/

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【ユタ州】見どころいっぱい!ユタ自然史博物館

2020-10-27 | 先住民族関連
ガシェット通信 access_time2020.10.26 この記事はittaが配信しています。
アメリカ、ユタ州を訪れた際にぜひ足を運んで欲しいのが「ユタ自然史博物館(Natural History Museum of Utah)」。
子供から大人まで、すべての人が楽しめること間違いなし!
アクセス・予約
ユタ自然史博物館はユタ大学付属の施設で、大学のキャンパス内にあります。
ソルトレイクシティのダウンタウンから少し離れた場所にありますが、博物館の近くまでバスも通っているので、車がない方も気軽に訪れることができます。
博物館のある丘の麓には上の写真のような看板があるので、こちらを目印として覚えておくと安心です。
私が訪れたとき(2020年9月)には新型コロナウイルスの影響もあり、訪問日に加えて訪問時間も選択し、チケットを購入しました。
チケットは博物館のウェブページから購入することができます。
ウェブページにはイベントや展示内容のお知らせも載っているので、訪れる際には事前にチェックしておくことをおすすめします。
迫力満点!恐竜の化石を見逃さないで!
ユタ自然史博物館を訪れた際にまず注目して欲しいのが恐竜コーナーの展示品たち。
化石の恐竜たちの合間を縫っていくように通路を進んでいくので、特に化石好きの人たちはワクワクが止まらないことでしょう。
私は一緒に訪れた友達と2人で、ユニークな形の骨や不思議な骨格の恐竜を探しながら化石を楽しみました。
私自身「大の化石・恐竜好き!」というわけではありませんが、この博物館ではかなり長い間、展示品に魅了されていました。
この写真の一番奥の大きな動物はみなさんご存知、マンモスです。
大迫力の化石をみなさんにもぜひ、実物で見てほしいです。
人類史も学べる!
この博物館では高校の歴史や生物の授業で習った内容を展示品から学ぶことができます。
階によって展示ジャンルが違い、それぞれのスペースでたくさんの模型や写真を楽しむことができます。
生態系、天体、遺伝など…分野も幅広く、みなさんも最後まで飽きることなく時間を過ごすことができるはずです。
私は特に、人類史のコーナーが心に残りました。
上の写真のように多くの頭蓋骨の模型が時系列で並べられており、ひと目で情報が頭に入ってきました。
「高校の世界史の教科書に載ってたなぁ…。」などと思いながら過去の記憶を刺激するのも楽しかったです。
アメリカ先住民の文化と歴史
ユタ州はアメリカの西部に位置しており、複数の先住民族が暮らしていた場所としても知られています。そのため、観光地やお土産屋さんに行くと“Native American”という文字が書かれた商品を見かけることが多くあります。
この博物館ではそうした先住民族の伝統的な衣装や道具などが多く展示されており、ユタ州の先住民族の歴史を体感することができます。

この博物館曰く、ユタ州では合計8つの民族が先住民族として知られてるそうです。
この8つの中で、ナバホ族以外の民族は私も全く聞いたことがなかったのですが、これを機にアメリカの先住民族についてもっと知りたいと思いました。
以上、ユタ自然史博物館をご紹介しました。
ユタ州を訪れた際にはぜひ、魅力いっぱいの展示品をこの博物館で堪能してみてください。
https://getnews.jp/archives/2783303


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霧社事件から90年「セデック族の歴史取り戻す」音楽会や伝統行事/台湾

2020-10-27 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2020/10/26 18:34

セデック族の伝統行事「SMRATUC年祭」の様子(2019年)=「セデック族言語文化学会」のフェイスブックページより
(台北中央社)日本統治時代に起きた台湾原住民(先住民)セデック族による抗日蜂起「霧社事件」から27日で90年を迎える。同族の言語や文化の保存、継承に取り組む「セデック族言語文化学会」などは一連の追悼イベントを開催。音楽会や展示、伝統行事など年末まで続く。
事件は1930(昭和6)年、中部・南投の霧社で発生。背景には日本人による統治への不満があったとされる。マヘボ社の頭目モーナ・ルダオが約300人を率いて日本人を襲撃、殺害し、日本側は軍や警察を動員して鎮圧。多くの犠牲者を出した。
イベント開催に当たり、台北市内の立法院(国会)で23日、記者会見が開かれた。同会のWalis Perin理事長は、歴史を解釈する権利をセデック族の手に取り戻したいとの考えを示す。日本統治時代、セデック族は暴動の首謀者とされ、国民党政権時代には抗日の「英雄」とみなされた。だが同氏は、セデック族にとっては、植民地統治下での生き残りをかけた抗議だったと語った。
イベントでは、セデック族の視点から事件を見直し、同族の間で共通意識を高めることを目指す。24日には、事件が起きた場所で音楽会が開かれた。開会前には長老が集まり、先祖に祈りをささげる儀式が行われた。
11月27日と同28日には、南投のホテルで専門家を招いたフォーラムを開催し、同族の歴史や教育、文化などについて意見を交わす。12月1日から同31日にかけては、中部・台中の静宜大で、族の歴史や土地の変遷を紹介する展示が催される。
一連のイベントの最後を飾るのは、セデック族の伝統行事「SMRATUC年祭」。12月30日と同31日、霧社事件が起きた場所で執り行う。同祭は日本統治時代以降途絶えていたが、近年再開され、規模は徐々に拡大傾向にあるという。 (林育瑄/編集:楊千慧)
https://japan.cna.com.tw/news/asoc/202010260006.aspx

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香港PMQで台湾文化イベント「台湾味市集」 2区画で限定店とワークショップ

2020-10-27 | 先住民族関連
みんなの経済新聞 10/26(月) 0:08
 香港の文化発信拠点ともなっている中環のPMQ(S312 & S313)で現在、台湾をテーマにしたイベント「台湾味市集」が開催されている。「台湾月間」をうたい、映画や音楽、アートイベントなどが展開される「台湾アートフェスティバル」の一環。昨年は5月にPMQのグランドフロアであるオープンスペースを使って大規模に開催した。今年はコロナ禍で延期しながら、開催方法について検討を重ねてきた結果、PMQ内の2つの区画でポップアップショップとワークショップ「台灣味職人文化學堂」を展開することになった。主催は、台湾を深堀りで紹介するメディアを香港で運営するtripTaiwan社で、台湾の政府機関やエバー航空、誠品書店なども協力している。(香港経済新聞)
 ポップアップショップでは、今回香港初の販売となるアイテムも含め、パッケージなどにもこだわり、ストーリー性があるアイテムを中心に30種類以上の商品を販売。台北から台南、宜蘭、南投、苗栗、屏東などからグルメや商品を集めた。基隆のクラフトビールは全部で4種類。黒糖やかんきつ類などのフレーバーのビールを2本ずつ、基隆港のイラスト付きのクラフト素材のパッケージに入れて販売する(110香港ドル)。スナック類は、お茶味のヌガー(茶軋糖)や米を使ったスナック類(45香港ドル)を並べたり、「芳醇な香りとフルーティーな甘みがある」という温暖な気候の山で作られたコーヒー「屏東コーヒー」(5袋75香港ドル)なども。一番人気のアイテムはしょうゆやチリソース、汁無しのシンプル麺のセット(350香港ドル)。
 その距離の近さから年に数回台湾を訪れる香港人も多く、現在はコロナ禍で渡航できないこともあり、スローガンには「跟著台灣好物去旅行」を掲げる。「このイベントのアイテムを通じて、台湾を旅した気分になってほしい」と、各種アイテムを詰め込んだ8種類の商品を入れた福袋(388香港ドル)も販売する。
 ポップアップショップの隣の区画では「台灣味職人文化學堂」を展開し、4組のアーティストや団体が伝統工芸などを紹介するフロアを展開。アミ族など、台湾の16の先住民族の伝統的な衣服のデザインを折り紙で表現した作品を展示する「心象工作室」、鉱物や土壌の顔料を使った作品を制作する洪浩倫さんの作品を紹介する。
 「文化銀行」は、環境に優しいスカイランタンを紹介。台湾の観光シーンでも時折見るスカイランタンは、その美しさが人気の一方、深刻な廃棄物問題を抱えている。紙とワイヤー、竹などでできたスカイランタンは燃え尽きると落ちてゴミになるが、環境に優しいスカイランタンの素材は紙だけのため、空で一定の高さに達すると完全に燃え尽きる仕組み。伝統文化の保護と環境の持続可能性を追求した取り組みとして紹介する。
 タイワンベニヒノキを使った木工工芸を展開する「木器窗花杯●」は釘や接着剤を一切使わない伝統的な日本の組子技法を紹介。今回のイベントのため、窓枠サイズに合わせたオリジナル作品も香港で披露し、光の加減で通路に組子模様を映し出すなど心地よい空間づくりに一役買っている。彰化県の鹿港の近くにある工場の紹介や、作品を海外に広めたいと参画した青年の言葉など、さまざまな角度で工芸職人の技術に迫る。
 各種ワークショップは無料で参加できるが、募集と同時に満席になる状態が続いており、別途制作キットなどもショップで販売する。
 主催のtripTaiwan創業者キャサリン・イック(易欣齊)さんは「もともと台湾が大好きで企画し、昨年は大型のイベントを開催できた。今回は2つの区画を借りて小規模になったものの、台湾らしさが詰まった商品を選んだ」と話す。「職人たちが来られなかったことが非常に残念だが、香港の人々も台湾へのミニ旅行を体験してもらい、台湾をより深く学んでもらえれば」と呼び掛ける。
 ●=執かんむりに土
 営業時間は12時~20時。11月19日まで。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e7042fb49754178fc743bca594402a9b1c99c56

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「ゴールデンカムイ」28話。曲馬団・ヤマダ一座に杉元らが加入する

2020-10-27 | アイヌ民族関連
おたスケ 10/26(月)
10月26日より放送されるTVアニメ「ゴールデンカムイ」第二十八話「不死身の杉元ハラキリショー」のあらすじと場面が公開された。

樺太における政治・経済・文化の中心地である豊原にやって来た杉元たちは、いきなり置き引きの被害に遭う。鯉登の追跡により、犯人は樺太公演を控える曲馬団・ヤマダ一座の団員と判明。非礼を詫びる座長の山田が見せた手品をきっかけに、杉元は公演を利用してアシ(リ)パに自分の存在を伝えることを思いつく。さっそく出演者に加えるよう頼み込み、他の面々も巻き込んで練習を開始。そんな中、鯉登が驚くべき軽業の才能を発揮する。

■TVアニメ「ゴールデンカムイ」とは
原作は野田サトル先生の同名コミック。監督は難波日登志さん、助監督は川越崇弘さん、シリーズ構成は高木登さん、キャラクターデザインは大貫健さん、アニメーション制作をジェノスタジオが担当する。
網走監獄で繰り広げられた激しい攻防戦の末に、離れ離れになってしまった「不死身の杉元」こと杉元佐一とアイヌの少女・アシ?パ。アシ?パは「脱獄王」の白石由竹とともに、キロランケと尾形百之助によって父の足跡が残る場所・樺太に連れ去られていた。アイヌの金塊を強奪した張本人である「のっぺら坊」が死んだ今、その秘密を解けるのは娘のアシ?パのみ。キロランケの目的は、彼女を連れてかつての仲間である極東ロシアのパルチザンと合流することにあった。一方、第七師団の鶴見中尉と手を組んだ杉元と谷垣源次郎は、アシ?パを捜索するための先遣隊に志願。月島軍曹と鯉登少尉を同行者として樺太を目指す。北海道よりさらに北に位置する極寒の地で、それぞれの旅路を進む杉元とアシ?パを待ち受けるものとは!? 新たなサバイバルが幕を開ける!
杉元佐一役を小林親弘さん、アシ(リ)パ役を白石晴香さん、白石由竹役をを伊藤健太郎さん、鶴見中尉役を津田健次郎さん、谷垣源次郎役を細谷佳正さん、土方歳三役を中田譲治さん、牛山辰馬役を乃村健次さん、永倉新八役を菅生隆之さん、二階堂浩平/洋平役を杉田智和さん、二瓶鉄造役を大塚明夫さん、辺見和雄役を関俊彦さん、エノノカ役を市ノ瀬加那さんが演じる。
(C)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
https://www.ota-suke.jp/news/258671

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寺尾紗穂が届ける“新しいわらべうた”『わたしの好きなわらべうた2』リリース決定

2020-10-27 | アイヌ民族関連
OKMUSIC 2020.10.26 Header Photo by 黒崎健一

SSWの寺尾紗穂が新作『わたしの好きなわらべうた2』を11月18日(水)にリリースされることが発表された。
2007年のデビュー以来、数々の作品発表やコンサート活動で注目を続ける寺尾紗穂。今年3月には、3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『北へ向かう』を発表し、大きな話題を集めた。
本作は日本各地のわらべうた/子守歌/守子歌を発掘し、清廉なアレンジを施した上で現代に提示する『わたしの好きなわらべうた』の続編。稀代の“ソング・キャッチャー”としての審美眼によって、原石のごとき民族史的遺産を掘り起こし、時に繊細に、ときに大胆にリコンストラクト。レコーディングにはあだち麗三郎、伊賀航、小林うてならが参加している。
なお、2016年に発表された前作『わたしの好きなわらべうた』の限定LP化も決定。11月25日(水)にリリースされる。
【リリース情報】
寺尾紗穂 『わたしの好きなわらべうた2』
Release Date:2020.11.18 (Wed.)
Label:P-Vine
Tracklist:
1. 山口/山口のたこあげ唄歌「山の婆 山の婆」(山口市)
2. 兵庫/川西の守子歌「うちのこの子は」(川西市東畦野旭)
3. 北海道/アイヌの鬼遊び唄「タント シリ ピルカ(今日はお天気)」(胆振・登別市登別)
4. 福島/桧枝岐の守子歌「ねんねの子守は」(南会津郡桧枝岐村)
5. 山形/小国の子守唄「やんやん山形の」(西賜置郡小国町)
6. 沖縄/沖縄の寝させ唄「耳切り坊主」(島尻郡佐敷村屋比丘、中頭郡読谷村宇座)
7. 岐阜/本巣のてまり唄「鳥になりたや」(本巣郡根尾村平野)
8. 富山/成木責めの唄「なるかならんか」(射水郡大門町水戸田)
9. 岩手/遠野の寝させ唄「千福山」(遠野市)
10. 大阪/大阪のてまり唄「いちでよいのは」(大阪府内各地)
11. 東京/両国のてまり唄「向こう山に鳴く鳥は」(墨田区両国)
12. 広島/廿日市のてまり唄「ひいふうみいよう」(廿日市市)
13. 鳥取/鳥取の寝させ唄「ねんねんころりよ」(鳥取市赤子田町)
14. 宮城/石巻の寝させ唄「こけしぼっこ」(石巻市大瓜) 
15. 山梨/労作唄「えぐえぐ節」(北巨摩郡駒城村)
16. 奄美/笠利の子守唄「なくないよ」(大島郡笠利町)
参加ミュージシャン:
あだち麗三郎(ドラム)
伊賀航(ベース)
歌島昌智(民族楽器)
小林うてな(スティールパン)
チェ・ジェチョル(チャンゴ、ケンガリ)
等々力政彦(イギル)
やぶくみこ(グンデル)
寺尾紗穂 『わたしの好きなわらべうた』
Release Date:2020.11.25 (Wed.)
Label:P-Vine
Cat.No.:PLP-6989
Price:¥3,400 + Tax
Tracklist:
A1. 新潟/風の歌 「風の三郎~風の神様」(長岡市宮内町、小千谷市首沢)
A2. 埼玉/蛍の歌 「あの山で光るものは」(東松山市高坂)
A3. 島根/隠岐のうさぎの子守歌 「ねんねこお山の」(隠岐郡海士町)
A4. 広島/豊田のうさぎの子守歌 「ねんねん山のうさぎは」(豊田郡豊町)
A5. 長野/野沢温泉の子守歌 「ねんねんねむの葉っぱ」(下高井郡野沢温泉村)
A6. 愛知/名古屋のお手玉唄 「裏の畑のちちゃの木に」(名古屋市千種区)
A7. 熊本/葦北の守子歌 「ねんねしなされ」(芦北郡芦北町湯浦)
A8. 高知/ちょうちょの歌 「蝶々かんこ」(香美郡香我美町、高岡郡、須崎市など)
A9. 宮城/異人殺しの子守歌 「りんがじんと」(遠田郡小牛田町)
B1. 石川/能登の子守歌 「ねんねんころれよ」(七尾市三室町)
B2. 京都/雪の歌 「雪やこんこ」(旧京都市城、綴喜郡田辺町)
B3. 神奈川/逗子の守子歌 「いか採り舟の歌」(逗子市小坪)
B4. 福岡/糸島の子守歌 「椎の山とおれば」(糸島郡志摩町)
B5. 茨城/七草の歌 「七草なつな」(鹿島郡、那賀郡、つくば市など)
B6. 兵庫/ダムに沈んだ守子歌 「生野の子守歌」(朝来郡生野町上生野)
B7. 鹿児島/徳之島の子守歌 「ねんねぐゎせ」(大島郡徳之島町)
※完全限定生産
参加ミュージシャン:
青葉市子(コーラス)
あだち麗三郎(ドラム)
伊賀航(ベース)
vapour trail(トラック)
歌島昌智(民族楽器)
小林うてな(マリンバ)
チェ・ジェチョル(チャンゴ、ケンガリ)
宮坂遼太郎(コンガ)
■ 寺尾紗穂 オフィシャル・サイト(http://www.sahoterao.com)
https://okmusic.jp/news/402214/

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“輝く青い目”を持つインドネシア「ブトン族」の人々が神秘的すぎる! 一度見たら忘れられない「ワールデンブルグ症候群」の真実!

2020-10-27 | 先住民族関連
TOCANA 2020.10.26

 インドネシアの人口の大多数は、日本人と同様に黒髪、そして黒い目を持っている。しかし南東スラウェシ州に住む、先住民族のブトン族の多くは、非常に特徴的な青い目を持っている。ブトン人の青い目は、彼らの目を青くするまれな遺伝性疾患「ワールデンブルグ症候群」によるものだ。
■青い目を持つブトン族の人々
 写真家のコルチノイ・パサリブ氏はブトン島を訪れ、見事な青い目を持つ先住民の写真を撮影した。彼は自分のInstagramにその作品を投稿したが、それは多くのメディアに取り上げられ、SNSを通じてミステリアスなブトン族の写真は一気に広まった。
ブトン族の茶褐色の肌と青い目の組み合わせは印象的で、多くの人を驚愕させた。
「ワールデンブルグ症候群」は、約4万2000人に1人に発生すると考えられている。程度は異なるが難聴と皮膚の色素の一部欠如、そして明るい青い目(片目、もしくは両目)が特徴だ。これは胚発生における神経堤細胞に影響を与える遺伝子の突然変異によって、引き起こされるという。そして人種や男女による差はないので、どの人種にでもワーデンブルグ症候群は発生するらしい。
 まるで映画に出てきそうな、ミステリアスな輝く青い目を持ったブトン族の若者と子どもたち。はたして、中高年齢者で青い目を持つ人はいるのだろうか。そして、輝く青い目を持つ彼らは部族の中で、何かしらの立場に置かれるのだろうか。謎は尽きない。
参考:「Oddity Central」、「Mothership」、ほか
文=三橋ココ
https://tocana.jp/2020/10/post_178533_entry.html

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「これまでで最も多様性に富む」と話題のニュージーランド議会。知っておきたいその構成は?

2020-10-27 | 先住民族関連
ハフポスト日本版 2020/10/26 23:57

ニュージーランドの国政選挙で、女性や非白人系、LGBTQなどの議員が新たに選出され、「これまでで最も多様性に富む議会」として話題を呼んでいる。
ニュージーランドの総選挙は10月17日に投開票され、ジャシンダ・アーダーン首相が率いる最大与党の労働党が120議席のうち64議席を獲得し、単独過半数を占めた。ガーディアンによると、その半数以上が女性で、先住民のマオリの議員は16人。元難民のアフリカ系の候補者が初めて当選したほか、スリランカ出身の議員も選ばれた。同紙は、30年もの間議員だった数人を含めて多くの年配の白人男性議員が今回の選挙で「一掃された」と報じている。新たに選出された国会議員の多くはミレニアル世代という。
RNZによると、120議席のうち性的少数者であると公表している議員は1割に当たる12人。緑の党は10議席を獲得し、その大多数は女性、先住民または性的少数者という。
ニュージーランドのマッセイ大学のポール・スプーンリー教授は、現地メディアの取材に「性別、少数民族および先住民の代表という点で、これまでで最も多様な議会である」と述べている。
エリザベス・ケレケレ氏は新たに選出された国会議員のうちの一人。ケレケレ氏は先住民の「マオリ」の子孫で、性的少数者でもある。ケレケレ氏は「人々が、自分たちの生活に影響を与える決定に参加する機会を持つこと」が不可欠であるとして、先住民や性的少数者の視点からも意思決定されることを求めていたという。
TRTによると、ニュージーランド初のアフリカ系国会議員となったのは、イブラヒム・オマー氏。スーダンの難民キャンプからニュージーランドに移住した元難民だ。オマー氏は選挙運動の期間中、「自分のような立場にある人々のために闘い、きちんとした生活を送る機会を増やす」ことを掲げ、低賃金労働者や元難民のために尽力することを誓っていた。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/これまでで最も多様性に富む-と話題のニュージーランド議会-知っておきたいその構成は/ar-BB1aphHl

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