先住民族関連ニュース

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「鉄道と旅」を味わう古本喫茶 飯田線温田駅前にプレオープン

2020-10-29 | アイヌ民族関連
中日新聞 2020/10/28 05:00
鉄道関連の蔵書を紹介する尾崎さん(手前左)=泰阜村の古本喫茶ぬくぬく書店で(中日新聞Web)
 泰阜村のJR飯田線温田駅前で二十七日、鉄道関連の書籍を集めた「古本喫茶ぬくぬく書店」がプレオープンした。伊那市境の漫画家橋爪まんぷさん(80)が壁に飾る飯田線のイラストを寄贈。合唱団が鉄道にまつわる歌も披露し、開店を祝った。
 プレオープンしたのは阿南町北條で「おどもカフェ」を営む尾崎真理子さん(39)。特色のある古本屋を開きたいと考えていたところ、知人から「飯田線の秘境駅を生かしたら」と助言を受け、テーマを「鉄道と旅」に決めた。知人やオープンを知った鉄道ファンからも寄贈があり、旅行記、鉄道にまつわる小説、時刻表や旅行雑誌の古本千冊以上を集めた。
 温田駅前の空き店舗を借りて夏前から工事を始めた。二十七日は、飯田市の飯田カネト合唱団が、飯田線の前身、旧三信鉄道の建設で測量に携わったアイヌの技師川村カネトを題材にした合唱劇を披露。また、共通の知人を通して尾崎さんと知り合ったという橋爪さんが、飯田線毛賀駅から小和田駅までの路線図を描いた縦一・五メートル横五メートルのイラストを贈り、壁に飾った。
 イラストは空白を多く残し、訪れた人が自由に絵やメッセージを書き込めるようにした。今後、阿南高校美術部の生徒が絵を描き込む予定という。橋爪さんは「地元の人や旅人が絵を通して交流し、地域活性化につながれば」と期待した。
 古本喫茶は年明けに本格オープンする予定。尾崎さんは「本や雑誌を通して旅ができる。田舎の小さな町と外の世界がつながる場所にしたい」と意気込んだ。(飯塚大輝)
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-144382.html

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若き有色人種のアクティビスト4人が語る「環境レイシズム」。

2020-10-29 | 先住民族関連
VOGUE 2020年10月28日

"Non-white"、すなわち有色人種の人々は、これまでも気候危機をはじめとする環境災害による影響を不均衡に受けてきた。しかし、その声が世界に届くことは決して多くない。この状況を打破しようと立ち上がった世界各地の若きアクティビストたちが、変革を求め声を上げはじめた。
多くの人は、人種差別と気候危機がどちらも喫緊の国際問題であることを知っている。しかし、それらが個別の問題ではなく連関し合っていることにまで想像を及ばせる人は、あまり多くない。
環境レイシズムとは、1980年代、アメリカでベンジャミン・チェイヴィズ博士により生み出された言葉だ。博士は、社会的・民族的マイノリティの人々が居住する場所に有害廃棄物の処理施設やごみ処理施設、汚染を引き起こす工場などが集中していることから、有色人種のコミュニティの方が被害を受ける可能性が高いことを指摘したのだ。
例えばルイジアナ州の通称「Cancer Alley(がん通り)」は工業プラントが密集した地域で、この地域の住民は平均的なアメリカ人に比べ、がんの罹患がなんと50倍にも及ぶことがわかっている。また、環境レイシズムの国際的な例としては、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどの国からの埋め立て廃棄物が東南アジアに輸送され、有害廃棄物がマレーシアやフィリピンといった国で処理されていることが挙げられる。
さらに広義では、世界的に排出される二酸化炭素の大部分が、アメリカ、ヨーロッパ諸国、カナダなど地球の北半球にある裕福な国から出ているにもかかわらず、グローバル・サウス(世界の南側にある発展途上国)の方が気候変動の影響を受けやすいことについても、活動家たちは環境レイシズムであると指摘している。国連気候変動会議(COP)がここ4年連続してヨーロッパで開催されている事実からも分かる通り(昨年のCOP25サミットは、開催予定地だったチリ・サンティアゴの社会情勢不安を理由に、スペインに移された)、グローバル・サウスは気候危機に関する国際的な議論における発言権が弱いことも問題だ。
この不均衡に、私たちはどう立ち向かうべきか。そのヒントを求め、世界各地で活躍する若き有色人種の活動家4人に、彼ら自身の環境レイシズム体験や、連帯して問題解決に取り組む重要性を訊いた。
「責任は先進国にある」──ナカブイェ・ヒルダ・フラヴィア(23歳)/Friday For Future Uganda設立者
マイノリティグループは、気候危機の被害を不均衡に受けています。発展途上国が気候変動に及ぼす影響は低く、アフリカの温室効果ガス排出量は、世界的排出量の4%にもなりません。にもかかわらず、最も被害を受けている。洪水、高気温、干ばつ、飢饉、熱波が私たちを襲います。
先進国は自分たちの行動の責任を取り、後始末をするべきです。本来は排出量が最も多い先進国が背負うべき重荷を、被害を受けている私たちが背負わされている。日々、気候変動の影響にさらされている私たちは、一番重い負担を強いられているのです。
気候変動に関連する運動自体、有色人種の人々とそうでない人ではメディアでの取り上げられ方が平等ではありません。国際的な会議でも、グローバル・サウスの代表者や有色人種の活動家は少なく、発言権も強くありません。被害を最も受けている人々こそ、自身の経験に基づいた解決案を提示できるはずなのに。気候変動と闘うためには、世界全体がコミュニティとして団結しなければいけません。
「私たちに声がないのではない、聞く人がいないだけ」──ディーシャ・ラヴィ(22歳)/Friday For Future India活動家
気候危機の直接的な被害に遭っているのは有色人種の人々です。でも、私たちに注目する人は多くありません。有色人種の人々の声より白人の意見を優先することも、私にとっては環境レイシズムです。
私の住むインド・ベンガル―ルでは、豪雨や洪水が問題となっています。私自身、先週自宅が洪水の被害に遭いました。もともと雨は激しい地域ですが、今の家に住むようになってから13年間、こんなにひどい雨は経験したことがありませんでした。
白人の人は、私たちには声がないから「声を与えている」のだとよく言いますが、それは間違いです。私たちにも声はあり、長い間、必死に叫び続けてきました。しかし、その声を聞く人がいないのです。
私たちは未来のためだけではなく、現在のために戦っています。私たちは今すでに、日々、気候危機を実感しているのです。
「環境レイシズムが先住民族の文化を奪った」──シエ・バスティダ(18歳)/Re-earth Initiative共同設立者
環境レイシズムは、気候危機だけでなく化石燃料産業と資源開発産業全般による、マイノリティコミュニティへの不均衡な影響のことです。メキシコにある私の町は、そのターゲットになりました。周囲をたくさんの工場が囲み、そこから廃液が川に放出されます。私の祖父が昔は水浴びをしていた川です。今はその川が、人々の水源や食べ物を汚染しています。
環境レイシズムは、コミュニティ、特に先住民族から文化を奪います。彼らの文化、伝統、そして生活の糧は、環境に依存しているからです。
こうしたコミュニティに、自分たちが汚染の標的になっていること、気候危機の被害を最初に受けていることを伝えることが重要です。そのために私たちが行っているのが、ニューヨークで環境レイシズムの反対マーチを行い、さまざまな問題が関わり合っていることを訴える活動です。
気候変動運動の主流は、白人による、主にヨーロッパ主導の運動だと捉えられています。でも実際には、先住民族の人々はもう何千年も地球とともに生き、地球を守り、生物多様性を保護するために奮闘してきたのです。環境レイシズムについて議論するならば、有色人種の人々が主導権を持つべきです。そして世界がそれを支援することを願っています。
「代弁してほしいのではない」──ミッツィ・ジョネル・タン(22歳)/Youth Advocates for Climate Action Philippines主任
気候危機の影響を最も受けているのはグローバル・サウスであるにもかかわらず、国際的な議論や政策においては蚊帳の外。これこそ、環境レイシズムです。
私の拠点であるフィリピンは、太平洋台風ベルトと環太平洋火山帯(太平洋を囲む地震や火山活動が活発な地域)に位置していることもあり、世界で2番目に気候危機の被害を受けている国です。気候変動により、自然災害も激化しています。
激しい嵐にも襲われます。今年5月には、台風1号(ヴォンフォン)がこの地域の新型コロナウイルス検査センターを破壊したため、地域の人は遠く離れた地域に検査しに行かなければなりませんでした。台風によって避難を余儀なくされた人々は、密度の高い避難所で新型コロナウイルス感染のリスクにさらされました。
全ての人が環境レイシズムに立ち向かわなければいけません。誰かのためではなく自分ごととして、私たちと一緒に戦ってほしいのです。私たちは代弁者がほしいわけではありません。私たち自身が語れるように、ただ部屋を静めてほしいのです。
Text: Emily Chan
https://www.vogue.co.jp/change/article/4-activists-of-colour-on-why-we-need-to-stand-up-against-environmental-racism-cnihub

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アイヌ民族の血を引く若者がツアーガイド初仕事 ウポポイ案内…評判は? 

2020-10-29 | アイヌ民族関連
HBC 2020/10/27 18:50

 胆振の白老町に、7月にオープンした民族共生象徴空間「ウポポイ」で、アイヌ民族の血を引く1人の若者が、先週、ツアーガイドとしてデビューしました。
 開業から3か月を迎えたウポポイ。先週23日、ガイドとして初仕事に挑んだのは米澤諒(よねざわ・りょう)さん、27歳です。
 「ウポポイ訪れて何回もガイドの練習してきた。10回以上は(練習に)来てるんじゃないかな」(ツアーガイド・米澤諒さん)
 米澤さんは、父親がアイヌ民族で、母親はアフリカのソマリア人です。父親のルーツに関心を持ち、大学でアイヌ文化を専攻。3年かけてアイヌ語もマスターしました。
 「それは本物のサケを使った靴です。ひれが滑り止めになっているんです」(ツアーガイド・米澤諒さん)
 米澤さんの初めてのツアーには、5人が参加。アイヌの生活や習慣を説明しながら、2時間かけてウポポイを回りました。
 「とっても親しみやすくてわかりやすくて、うちのお兄ちゃんって感じ」(札幌からの参加者)
 開業から3か月あまり。インターネット上で、ウポポイに対し「偽のアイヌ施設」「捏造のアイヌ文化」といった心無い書き込みがあることに、米澤さんは悲しい思いをしています。
 「まずウポポイに足を踏み入れて欲しい。アイヌ文化と交流して自分の目で確かめてからいろいろ書き込みして欲しいなと思います。私の話を聞いてほしいなと思います」(ツアーガイド・米澤諒さん)
 「アイヌ文化を守りながら楽しみたい」という米澤さん。同じ大学の仲間3人もガイドの仕事を始めていて、アイヌの文化と歴史を未来につなぐ担い手が、少しづつ育っています。
https://news.goo.ne.jp/article/hbc/region/hbc-0cfb3018ce2a17f97d2a707be899cb54.html

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在札幌米国総領事館アンドリュー・リー総領事 ウポポイ視察

2020-10-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020.10.28
国立アイヌ民族博物館の佐々木館長の案内で展示物を見学するリー総領事(左)
在札幌米国総領事館のアンドリュー・リー総領事が27日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を視察し、北海道の先住民族アイヌの文化に触れた。
 リー総領事は、体験交流ホールで伝統舞踊を鑑賞した後、国立アイヌ民族博物館を見学。佐々木史郎館長の案内で、文様を施した伝統的な衣服や暮らしの道具、祭具といった展示資料の数々を見て回った。釧路管内厚岸町で見つかった全長6メートルの外洋船「イタオマチプ」など貴重な資料に足を止めながら、アイヌ民族の営みや歴史に関心を寄せていた。
 視察後、リー総領事は「多文化社会を誇る米国出身者として、ウポポイが示す多様性への尊重をうれしく思う。外国語サポートもあり、海外からの訪問者がウポポイでの経験をより享受できる」とし、「現在も続くアイヌ文化は日本社会の重要な部分を担っており、在任期間中、さらに学びたい」と話した。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19443

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