北海道新聞 10/27 20:04
アイヌ民族の格差問題をテーマに生徒たちに議論を促す山崎教諭(手前右)
【北見】教育現場での新聞活用を進めるNIEの第18回オホーツク地区セミナーが27日、北見市の北見北斗高で開かれた。オホーツク管内の小中高校教員ら約40人が新聞を使った公開授業を見学し、授業のあり方を考えた。
北海道NIE推進協議会の主催。北見北斗高の山崎辰也教諭(44)が「アイヌ民族の格差問題」と題し、3年生37人に現代社会の授業を行った。
山崎教諭は、札幌大がアイヌ民族を対象に創設した奨学金についての2009年の記事を紹介し、「なぜ奨学金が必要なのか」と生徒たちに質問。その上で国の11年の調査でアイヌ民族の年収や大学進学率が日本全体の平均より低いことや、明治期にはアイヌ民族が小学校の修業期間を4年に制限され、社会と理科を学べなかったことなどを資料で示し、長年の差別が格差につながったことを説明した。
授業を受けた島田龍さん(17)は「学んだことはほとんど知らなかった。授業で新聞に触れるのはいい経験だと思った」と話していた。(本郷由美子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/475317

アイヌ民族の格差問題をテーマに生徒たちに議論を促す山崎教諭(手前右)
【北見】教育現場での新聞活用を進めるNIEの第18回オホーツク地区セミナーが27日、北見市の北見北斗高で開かれた。オホーツク管内の小中高校教員ら約40人が新聞を使った公開授業を見学し、授業のあり方を考えた。
北海道NIE推進協議会の主催。北見北斗高の山崎辰也教諭(44)が「アイヌ民族の格差問題」と題し、3年生37人に現代社会の授業を行った。
山崎教諭は、札幌大がアイヌ民族を対象に創設した奨学金についての2009年の記事を紹介し、「なぜ奨学金が必要なのか」と生徒たちに質問。その上で国の11年の調査でアイヌ民族の年収や大学進学率が日本全体の平均より低いことや、明治期にはアイヌ民族が小学校の修業期間を4年に制限され、社会と理科を学べなかったことなどを資料で示し、長年の差別が格差につながったことを説明した。
授業を受けた島田龍さん(17)は「学んだことはほとんど知らなかった。授業で新聞に触れるのはいい経験だと思った」と話していた。(本郷由美子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/475317