先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

サケの皮で作るアイヌ民族の靴づくりに小学生が挑戦(動画)

2021-12-18 | アイヌ民族関連
HTB 2021/12/17 04:59

 北海道新ひだか町の小学校で、アイヌ民族の文化や生活を知ってもらおうと、児童たちがアイヌ民族の伝統的な靴作りを学びました。材料はサケの「皮」です。捕獲も体験しました。
 小学生「かたい!サケの皮がすごいかたい!」アイヌ文化を次の世代に。白老と静内のアイヌ協会が初めて開いた体験会。サケの皮を使った「チェプケリ」と呼ばれる靴づくりに子どもたちも…真剣そのものです。白老アイヌ協会 新井田幹夫さん:「サケの皮は全部で4枚、一足の靴を作るのに4枚必要ですので」。サケは秋に子どもたちが自ら捕まえました。手にしているのは「マレク」とよばれるアイヌの伝統的な漁具。上手に捕れました。乾燥した皮を水につけて柔らかくして、縫い合わせてます。背びれを靴底に。滑り止めになります。おそるおそる履き心地を確かめます。山手小学校4年生女子:「ちゃんとはけてうれしかった」「難しいのは糸を通すところや裏返しにするところ」「昔ならではの靴の作り方が面白いなと思いました」。白老アイヌ協会新井田幹夫さん:「アイヌ文化をひとつでも知ってもらう機会ができたことはとてもいいことじゃないのかなと思ってます」。できたチェプケリは雪遊びで使いたいと話していました。楽しみです。
https://news.goo.ne.jp/article/htb/region/htb-14229.html

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【北海道白老町】アイヌ文化を体験できる注目の施設・ウポポイ「7つの魅力」とは?

2021-12-18 | アイヌ民族関連
BRAVO MOUNTAIN 2021.12.17
 北海道・白老町(しらおいちょう)で、2020年7月に開業した注目の施設、ウポポイ(民族共生象徴空間)。本記事では北海道在住ライターが実際にウポポイに訪れてわかったこと、施設の詳細やアクセス等を紹介する。
■ウポポイとは
 ウポポイはアイヌ文化の復興と発展を目的とし、2020年7月に北海道・白老町に開業した施設。「ウポポイ」の語源はアイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する。国立アイヌ民族博物館をはじめ、体験交流ホールや学習館、コタンと呼ばれるアイヌ民族の伝統的な生活空間などがある複合施設となっている。
■国立アイヌ民族博物館
<国立アイヌ民族博物館>服飾や木彫りの作品など多くの展示が鑑賞できる
 アイヌ民族は北海道を中心とした日本列島北部の先住民族で、独自の言語や文化を育んできた。国立アイヌ民族博物館では「ことば」、「世界」、「歴史」、「くらし」、「しごと」、「交流」という6つのテーマで、アイヌの歴史や文化にまつわる展示品が鑑賞できる。
■国立民族共生公園
 国立民族共生公園にはアイヌ古式舞踊やムックリ・トンコリなどの楽器の演奏が楽しめる体験交流ホール、アイヌ料理の調理を経験できる体験学習館(一部要事前予約)、アイヌの手仕事の体験ができる工房、アイヌ民族の伝統的な生活空間であるコタン(※注1)などがある。伝統的なコタンの周辺では、弓矢で的を狙う狩猟体験をすることができる。
※注1 集落や村など、アイヌ社会の基本単位を表す言葉であるが、住居に対しても使用される
■お土産ショップ
 ウポポイにはお土産やグッズを販売するショップがある。施設の入り口付近にあるショップ「ニエプイ」、国立アイヌ民族博物館にあるミュージアムショップの2箇所だ。どちらもアイヌ工芸品や雑貨、ウポポイでしか購入できないお菓子等が販売されている。アイヌ民族の楽器ムックリも購入できるので、旅の道中で練習してみるのもよいだろう。
■レストラン
 ウポポイでは食を通じてアイヌ文化を感じられるレストランも併設している。「焚き火ダイニング・カフェハルランナ」、「ヒンナヒンナキッチン炎」、「カフェリムセ」の3店舗で、アイヌ文化に由来した食材を使用した料理や、地元白老の特産が楽しめる。
■ウポポイの来場予約とアクセス方法
 ウポポイへの来場には予約が必要だ。ウポポイ公式HPから来場日を選択し、チケットを購入できる。チケット購入は来場希望日の2週間前から前日まで可能。国立アイヌ民族博物館の展示室観覧を希望する場合は、ウポポイのチケットとは別に入館日時予約が必要となる。
 ウポポイへのアクセスは車の利用が便利。北海道外から訪れる際には、新千歳空港付近でレンタカーを借りてウポポイに向かおう。新千歳空港からウポポイまでの所要時間は約40分。札幌駅からは約1時間でアクセス可能だ。
電車を利用する場合は、JR白老駅が最寄り駅となる。新千歳空港からJR白老駅までの所要時間は約30分、札幌駅からは約1時間。JR白老駅からはウポポイまでは徒歩約10分でアクセス可能。
・施設名:ウポポイ(民族共生象徴空間)
・住所:〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
・電話番号:0144-82-3914
・営業日時:平日 9:00〜17:00 土日祝日 9:00〜17:00
閉園日 / 月曜日 年末年始(12月29日〜1月3日) ※月が祝日または休日の場合は翌日以降の平日
・https://ainu-upopoy.jp/
 ウポポイはアイヌ文化を鑑賞するだけでなく、体験しながら学ぶことができる施設。ウポポイがある北海道白老町は、新千歳空港からのアクセスもしやすいので、札幌を訪れた際に立ち寄ってみてはいかがだろうか。
https://bravo-m.futabanet.jp/articles/-/120556?page=1

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アイヌ文化伝承の酒井さんが文化庁長官表彰式に出席「刺激受けた」

2021-12-18 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2021/12/17 9:22
 今年度の文化庁長官表彰に選ばれた帯広カムイトウウポポ保存会会長の酒井奈々子さん(70)=帯広市=が14日、東京都内の旧文部省庁舎で開かれた表彰式に出席した。アイヌ古式舞踊を伝承する酒井さんは「素晴らしい場所に来ることができた。刺激をもらった」と話していた。
 酒井さんは2003年から同会会長を務め、ウポポ(歌)の歌い手として、アイヌ文化の振興に努めている。
 両ひざに...
●この記事は会員限定です。勝毎電子版に登録すると続きをお読みいただけます。
https://kachimai.jp/article/index.php?no=549435

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アイヌが目撃した怪獣は伝説のカムイだったのか?「ユーラップ岳の怪獣」

2021-12-18 | アイヌ民族関連
東スポ2021年12月17日 12時00分
【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑445】世界各地のさまざまな未確認生物を紹介してきたこのUMA図鑑だが、UMAの中には妖怪のような側面を持つものも少なくない。
 現地に昔から住んでいた人たちにも目撃され、その姿が脈々と伝えられていたり、現代でもあまり変わらない姿で目撃されたりすることもある。例えば、北米大陸の「ビッグフット」はネーティブアメリカンたちに目撃され、「サスカッチ」の名前で呼ばれていたし、オーストラリアの「ヨーウィ」や「バンイップ」もアボリジニの人々に目撃されていた。
 今回紹介するのはアイヌの人々が昔から目撃し、言い伝えられていたという「ユーラップ岳の怪獣」だ。
 北海道の二海郡八雲町にある遊楽部(ゆうらっぷ)岳を登っていくと、遊楽部川の水源にたどり着く。それほど高い山ではないそうだが、この地域に昔から住んでいる八雲アイヌの人々は常々「この山に深く入ってはいけない」と言い伝えてきたという。なぜならこの山にはクマが多く住んでおり、恵みをもたらすカムイの住む山だとされていたからだ。
 ある時、その言い伝えを破って足を踏み入れてしまった者が恐ろしい怪物を目の当たりにした。それはイルカほどの大きさがあり、ワニやトカゲを思わせる姿で黒光りする体をしており、翼を持っているが地べたを這いずり回って動くという。また、毒気を吐くようで、この生物の周囲にある雪や水は、血のように粘性をもち赤黒い色に染まるという。
 この怪物はアイヌの伝説に登場する毒と翼を持つ蛇神である「オヤウカムイ」の化身とされ、姿を見られたり、すみかである神域を汚されたりすると激しく怒るそうで、姿を見た者や住みかを荒らした者は罰として死に至るとされていた。しかし、この怪物がはいまわったところにあった泥や土を体に塗ることができれば、死からは逃れられるとも言われているそうだ。
 どこまでが本当かは分からないが、過去に地元の八雲中学校の卒業生と3人の同校教諭が、この山に詳しいアイヌの案内役と共に遊楽部岳を踏破し、怪獣の住みかを探そうとしたと言われている。
 結果、天候が荒れたため3日かかって頂上にたどり着き、下山に成功したものの、怪獣の住む水源や沼地は発見できなかったそうだ。
 伝説の怪獣は今も山のどこかに潜んでいるのだろうか。しかし怪獣がアイヌの人々に恐れられ、敬われている神でもあるカムイであったとするならば、この怪獣は見つからない方が幸せなのかもしれない。
※参考文献「山の不思議海の怪異:海・山に探る妖怪変化の正体」(島影盟著、森田書房)
https://www.tokyo-sports.co.jp/column/yamaguchi/3868262/

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米国、干し草の価格3割増 干ばつなどの影響

2021-12-18 | 先住民族関連
AFPBBNEWS 2021年12月17日 15:36 発信地:ギャロップ/米国 [ 米国 北米 ]

【12月17日 AFP】米国では今年、干し草の価格が約30%上昇している。西部での干ばつの影響の他、輸送車両や農業機械の燃料費の高騰が原因。
 ニューメキシコ州ギャラップ(Gallup)では16日、先住民族ナバホ(Navajo)の若者が、1日中干し草の出荷作業に追われる姿が見られた。(c)AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3381359?pid=24040225

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中高生からFSCマークの普及アイデアを募集する 第3回FSC®️アワードへのエントリー受付を開始

2021-12-18 | 先住民族関連
福島民友新聞 2021年12月17日 22時00分

受賞した学生の皆さんにはFSCジュニア・アンバサダーとしてFSCマークの普及活動を実施いただきます。
2021年12月17日
FSCジャパン
国際的な森林認証制度FSC(Forest Stewardship Council®)の普及啓発を行うFSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会、代表:太田猛彦)は、全国の中学生・高校生を対象に、FSCマークの普及アイデアを募集する第3回FSCアワードの開催を決定し、2021年12月1日(水)よりエントリー受付を開始しました。今回で第3回を迎えるFSCアワードは、世界的に見ても森林資源の消費大国である日本において、森林保全につながるFSCマークの製品を選ぶというアクションをより多くの人に知ってもらうことを目的に開催しており、これまでも環境・社会問題に関心のある多くの中高生が参加し、中高生らしい柔軟で豊かな発想による様々なアイデアを応募いただきました。また、本アワードは、未来を担う中高生を応援する関係省庁、関係団体、FSCマークの普及にご賛同頂く企業様にご支援いただき開催いたします。
これまで金賞受賞者のみをFSCジュニア・アンバサダーに任命してきましたが、第3回FSCアワードからは金賞・銀賞・銅賞の受賞者にFSCジュニア・アンバサダーとして、受賞作品の実現化や、各種メディアを通した広報活動など、幅広くFSCマークの普及に向けて活動いただけます。今回の応募テーマは、“もしも、貴方がFSCジュニア・アンバサダーになったら、FSCマークの普及のためにできるアクションは?”です。中高生ならではの発想力や創造力を駆使した作品の応募を期待しています。
■実施概要
○名称:第3回FSCアワード
○募集対象:全国の中学校及び高等学校に在籍する学生のみなさん
○応募資格:現在地球上で起きている環境や社会問題に興味があり、FSCマークの日本での普及に向けて一緒に活動して いただける中学生・高校生(チームでの参加も可)
○応募課題:“もしも、貴方がFSCジュニア・アンバサダーになったら、FSCマークの普及のためにできるアクションは?”
○表彰区分:金賞、銀賞、銅賞の3区分
※各賞1作品、金賞、銀賞、銅賞の個人またはチームには、「FSCジュニア・アンバサダー」の称号を付与いたします。
○審査・選定方法:審査は一次審査と二次審査で行います。
○応募方法
①本アワードへのエントリー → https://forms.office.com/r/sr1yFLVDRH
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202112175204-O3-om92L8e0】
②エントリー後に、FSCアワード事務局よりエントリーの受付完了と応募作品のアップロード先に関してメールを送付します。
③2022年3月31日(木)までに、応募アイデアをPowerPointまたはKeynoteで作成しアップロードしてください。
④応募締め切り後に一次審査を実施し結果をメールでご連絡します。
○応募・選考スケジュール
・エントリー受付開始日:2021年12月1日(水)
・応募締切日:2022年3月31日(木)
・一次審査:2022年4月1日(金)~4月8日(金)
・一次審査結果発表:2022年4月11日(月) ※通過者へメールや電話でご連絡
・最終審査日:2022年4月24日(日) ※日程は今後変更の可能性もあります
○FSCジュニア・アンバサダーとしての活動
・金賞、銀賞、銅賞を受賞された個人またはチームには、「FSCジュニア・アンバサダー」の称号を付与し、FSCジャパンと共にFSCマークの普及に向けた広報活動に可能な範囲でご協力をいただきます。
・FSCジャパンと協力して、それぞれの受賞作品の実現化を目指します。
・歴代のFSCジュニア・アンバサダーの皆さんの活動の詳細は↓より
 https://jp.fsc.org/jp-ja/FSC_Junior_Ambassador
○主催:FSCジャパン
○協賛:イオン株式会社、王子ネピア株式会社、花王株式会社、キリンホールディングス株式会社、
クラシエホールディングス株式会社、日本製紙株式会社、日本テトラパック株式会社、
日本マクドナルド株式会社、三菱製紙株式会社、三菱王子紙販売株式会社、明星食品株式会社、
明治ホールディングス株式会社、ユニ・チャーム株式会社 ※五十音順
○協力:環境省、消費者庁、林野庁、国際協力機構(JICA)、WWFジャパン、
日本サステナブル・ラベル協会
○お問合せ先:第3回FSCアワード事務局 担当:宮脇 fsc_award@fsc-pr.jp
■第3回FSCアワードの応募要項
https://jp.fsc.org/jp-ja/The3rd_FSC_Award
■FSCジャパン(特定非営利活動法人 日本森林管理協議会)
FSC(Forest Stewardship Council, 森林管理協議会)は、環境保全の面から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理の普及を目的に、環境団体、林業者、林産物取引企業、先住民団体などを中心に、1994年に設立された独立した非営利団体です。森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら、適切に生産された製品を消費者に届けるための制度であるFSC認証を運営し、現在世界の2億3千万ヘクタール以上の森林と約50,000組織がFSCの規格に基づき認証されています。FSCジャパンは、FSC国際事務局から正式に承認された日本の窓口となる組織として、日本国内におけるFSC森林認証の普及や、国内を対象とした規格の検討と作成を行っています。
■FSCマーク
FSCの定めた基準をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や
回収材等の責任をもって調達された原材料から生産された製品に、FSCマークがつけられます。
FSCマークがついた製品を使うことで、世界の森林保全につながります。
FSCジャパン公式HP:https://jp.fsc.org/jp-jp
FSC公式Twitter: https://twitter.com/FSC_Japan
FSC公式Facebook: https://www.facebook.com/FSC.Japan?ref=tn_tnmn
https://www.minyu-net.com/release/prwire/N202112175204.php

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登別・地ビール「ヌプルペッ ペールエール」 18日から販売

2021-12-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/17 20:01
【登別】地ビール「ヌプルペッ ペールエール」の完成披露会が17日、登別市民会館で開かれた。使用したホップの55%を登別産が占め、かんきつ系の爽やかな香りでさっぱりした味わいになった。18日から登別市内などで販売される。
 地元で育てたホップの100%使用を目指す有志の研究会が醸造を始めて5年目の今年は、ホップの収穫量が昨年の3倍の52キロで、使用する全量に占める割合も昨年より25ポイント増えた。研究会の中心を担う泉田覚さん(67)は「飲みやすいビールが完成した。来年以降は畑を広げ、登別産100%にしたい」と話した。
 「ヌプルペッ」は登別の語源となったアイヌ語で、地ビール製造に実績のあるわかさいも本舗(洞爺湖町)で醸造された。研究会メンバーでもある柴田泰彦工場長(53)は「昨年より香りが強く、まろやかな風味に仕上がった」と語る。
 わかさいも本舗は登別産ホップを使用したクッキーやマドレーヌの菓子も開発しており、来年以降、地ビールとセットで登別市のふるさと納税の返礼品として提供することを市と検討している。
 地ビールは350ミリリットル入り1本660円。4800本限定でわかさいも本舗直営店で販売するほか、市内の「回転寿司ちょいす」、「閻魔(えんま)やきそばの会」加盟の一部飲食店や登別温泉のホテルで提供する。市のふるさと納税の返礼品にもなる。
 問い合わせは、わかさいも本舗(電)0120・211850(通話無料)へ。(渡辺愛梨)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/624375

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「青森」は青々とした松の丘が由来?――北海道・青森の地名の由来

2021-12-18 | アイヌ民族関連
歴史人12/17(金) 16:15配信
日本各地の地名は、長い歴史を経て付けられたものが大半を占める。地形や災害、合戦など地名の数だけ歴史があると言っても過言ではない。今回は北海道と青森の地名について、その由来を解説していく。
【北海道】
北海道(ほっかいどう)⇒「海=加伊」はアイヌの国を指す
 蝦夷地(えぞち)・アイヌ研究の先駆者として活躍した探検家の松浦武四郎(まつうらたけしろう)が、 明治2年(1869)、道名に関する意見書を政府に提出(日高見道・北加伊道・海北道・海島道・東北道・千島道の6つが候補)。松浦はアイヌ民族が自らの国を「カイ」と呼んでいたことから「北加伊道」を勧め、政府は「加伊」を「海」とし、「北海道」と命名した。
長万部(おしゃまんべ)⇒シャマンベ=鰈(かれい)のこと
 アイヌ語で「オ(河口)シャマンベ(鰈)」→「鰈がたくさん漁れる河口」。また、春に写万部山(しゃまんべやま)の山腹に見られる残雪「ウパシ・シャマンベ(雪の鰈)」が訛ったという説もある。
札幌(さっぽろ)⇒乾いた大きな川
 アイヌ語で「サッ・ポロ」で、「サッ」は「乾いた」、「ポロ」は「大きい」の意味。かつては「サッ・ポロ・ナ イ」(乾いた大きな川)と呼んでおり、その川は豊平川のことである。
知床(しれとこ)⇒大地の果て「最後の秘境」
 オホーツク海に長く突き出した半島で、ユネスコ世界自然遺産に登録されている。アイヌ語の「シリエトク」に由来するとされ、「大地の頭の突端」「大地の行きづまり」という意味。
銭函(ぜにばこ)⇒銭函を積むほどの豊漁
 由来はアイヌ語ではなく、アイヌの人々が住む時代から鮭漁の場として栄え、各戸で銭函を積むほどニシンの豊漁にも恵まれたことから、そのものズバリの地名となった。
富良野(ふらの)⇒十勝岳が地名に影響を与える
 由来はアイヌ語の「フラ・ヌ・イ」で、「臭気を持つもの(川)」という意味。十勝岳から流れる富良野川に、硫黄が溶けているところからついた地名とされている。
【青森県】
青森(あおもり)⇒青々とした松の丘が由来
 古くから「青森」と呼ばれる、松に覆われた小高い丘が沿岸部にあったことが由来とされる。県名成立の背景には、現在の青森県に領地を持っていた弘前(ひろさき)藩(津軽藩)と盛岡藩(南部藩)の長年の対立があり、両者の関係を少しでも修復するため、弘前ではなく、盛岡に近い「青森」に県庁所在地を置いたこととされる。
浅虫(あさむし)⇒「麻を蒸した」から「浅虫」に
 由来は、かつてこの地の温泉で「麻を蒸した」のが定説。里中に煮え返る温泉があり、ここで麻を蒸すことを麻蒸といったが、蒸が火災を連想させるとして改称された。
五所川原(ごしょがわら)⇒岩木川の屈曲により誕生
『平山日記』によると、寛文年間に岩木川が屈曲したことで5つの村ができたことに由来。古くは御所川原と表記されたことから天皇にちなむという伝承も残っている。
龍飛(たっぴ)⇒アイヌ語で「刀の上端」
 アイヌ語の「タム・パ」(刀の上端)に由来するというのが通説で、津軽半島自体が刀のような形をしており、その先端にあることでその名称がついた。納得できる説である。
野辺地(のへじ)⇒アイヌ語の「野中を流れる川」が由来
 一見珍しい地名だが、その由来はアイヌ語の「ヌップペッ」からきていると言われる。「ヌップ」は「野」を意味し、「ペッ」は「川」を意味する。
八甲田(はっこうだ)⇒山々の姿にちなんだ地名
 8つの山々の間にたくさんの湿地が点在しているというのが定説。また、8本の指を立てているように見えるので「八(甲)田」としたという説もある。
弘前(ひろさき)⇒2代藩主・津軽信枚(のぶひら)が改名
『和漢三才図会』によれば、古くは「広崎」と表記され、その後、高岡と呼ばれたが、2代藩主・津軽信枚が「弘前」と改名。命名は信枚が帰依(きえ)していた天海僧正によるものとされる。
監修/谷川彰英
(『歴史人』1月号「地名の歴史をたどる」より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3823bcfd80ce4fe6130101894e622e65f10857c

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