先住民族関連ニュース

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札幌の企業が「木彫り熊」3Dプリント商品開発 伝統工芸とテクノロジーを融合

2021-12-30 | アイヌ民族関連
札幌経済新聞 2021.12.29

白老町在住のアイヌ工芸作家・山田祐治さんの木彫り作品を再現した商品「SINKOP(シンコプ)」が現在、民族共生象徴空間(ウポポイ)(白老町若草町2)内の国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ始まっている。販売はエムブイピークリエイティブジャパン(札幌市)。
 山田さんは北海道白老町在住。1954(昭和29)年生まれで、1968(昭和43)年からアイヌ木彫家の父・国雄さんに師事。木彫り熊など数多くの作品を制作し、アイヌ伝統工芸のさまざまな賞を受賞。アイヌ文化の知識・技能に習熟し、国内外にむけてアイヌ文化の保存継承および普及に積極的に取り組んでいるという。
 同商品の開発にあたっては山田さんが制作した「吠(ほ)える熊」「鮭喰(く)い熊」「座り熊」の木彫り作品3種を、北海道立総合研究機構工業試験場(札幌市)で3次元でデジタルデータ化し、3Dプリンターで出力。UVレジンを原料に立体造形して、形や毛並みなどの細部にわたり培われてきた伝統工芸の技を忠実に再現したという。3Dデータを出力するためサイズは自在。商品は実物の作品よりも小さい、体長数センチのオーナメント(880円)をはじめ、チャーム(770円)、ピアス(1,650円)を販売する。
 商品化に至る取り組みは、ミュージアムグッズ愛好家・大澤夏美さんが定期発行している小冊子「ミュージアムグッズパスポート Vol.5」(500円)でも紹介された。同冊子に掲載されたエムブイピークリエイティブジャパンの社長・大海恵聖さんと山田さんの対談では、制作のきっかけや思いを読むことができる。
※商品名シンコプのプはアイヌ語のカタカナ表記を用い小文字のプとするのが正しい
https://sapporo.keizai.biz/headline/3780/

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ロシアが舞台の歴史ものから、人気作の最新シーズンまで:2021年のベスト海外ドラマ7選

2021-12-30 | 先住民族関連
WIRED(US)2021.12.29 WED 11:00

動画配信サーヴィスの選択肢が増えるなか、配信される新作コンテンツの数には圧倒されるばかりだ。それでは2021年に配信されたドラマのなかでは、いったい何を観ておけば間違いないのだろうか? 米国で配信された作品から、『WIRED』US版が7つをピックアップした。
比較的最近まで、「質の高いオリジナルコンテンツ」と「ストリーミング(動画配信)」という言葉を同じ文章のなかで使おうなどと考える人はほとんどいなかった。配信限定の番組がエミー賞のドラマ作品賞を初めて受賞したのは、ようやく2017年になってからのことである(「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」)。
ところが、いまではNetflixやHulu、Amazonのみならず、HBO MaxやApple TV+といった新規参入組にいたるまで、ほぼすべての配信サーヴィスに素晴らしいコンテンツが揃っている。そのあまりの数に圧倒されるような状況で、実際のところわたしたちは尻込みしているほどだ。
そんなわけで、コンテンツが多すぎて何を観たらいいかわからないという方のために、まず観るべきおすすめ作品を紹介しよう。『WIRED』US版が推薦する2021年のドラマは、下記の7作品となる。
「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」
ロシアの女帝・エカチェリーナ2世とピョートル3世との結婚生活がどのように終焉を迎えたのかは、世間のよく知るところだろう。しかし、「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」は、史実に沿うことをさほど重視していない。そして本作が見事なドラマに仕上がっている理由の一部が、そこにある。
ピョートル3世を演じるのはニコラス・ホルトだ。第1シーズンでホルトは、衝動的に行動する皇帝を父にもつ、かなり愚かだが危険な面をもつ軽薄な若者を見事に演じていた。
エカチェリーナ3世役はエル・ファニングである。こちらも、そんな夫にときに呆れつつ、自分が望む権力に少しでも近づくためならどんな機会でも利用しようとする、自信に満ちた若き女性を好演している。
製作総指揮のトニー・マクナマラは、このふたりの人物像やふたりを突き動かす動機(あるいはその浅はかさ)をしっかりと描いたうえで、ほかの登場人物にも活躍する余地を与えている。そんな彼らもまた、エカチェリーナ2世の画策や陰謀に絡めとられていくことになる。
「Hacks」(日本未公開)
ジーン・スマートは、どんな番組に出演しても輝きを見せてきた。これまでの彼女は、群像劇のなかにあって突出した演者として注目されがちだった。だが「Hacks」では、デボラ・ヴァンス役として(まさに文字通りの意味で)舞台の中央に立っている。
ヴァンスはラスヴェガスの往年の名女優だが、興行主からはショーの内容にキレがないと言われている。その「キレ」をもたらすためにやって来たのが、シニカルな20代の女性だった(演じるのは「サタデー・ナイト・ライブ」で有名なラレイン・ニューマンの娘であるハンナ・エインバインダー)。この女性は自分のツイートが炎上し、ハリウッドから追放されたのである。
当初はドライな「メンターと教え子」だったふたりの関係性が、自然なパートナーに発展していく様子が中心に描かれている。しかし、常に主導権を握っているのは間違いなくヴァンスであり、スマート自身も最高の演技を見せている。現在70歳の彼女はヴァンス役で4回目のエミー賞を受賞し、主演女優としては初の栄冠となった。
「マーダーズ・イン・ビルディング」
いまの欧米社会では、「実録犯罪ポッドキャスト」がちょっとした流行になっている。それに基づいた本格的なドラマシリーズができるのは時間の問題だったといえるだろう。
ニューヨーク市のアパートで起きた恐ろしい殺人事件を解決しようとする素人探偵3人組という筋書きだけを見ると、「マーダーズ・イン・ビルディング」はありがちなドラマに感じられるかもしれない。だが、このドラマではスティーヴ・マーティンとマーティン・ショート、セレーナ・ゴメスが見事な(そしてとても自然な)相乗効果を起こしており、作品としていっそう高い次元へと本作を昇華させている。セカンドシーズンの放送もすでに決定している。
「Reservation Dogs」(日本未公開)
脚本家、監督、プロデューサー、演者──タイカ・ワイティティはあらゆる役割をこなしている。いったいどうやって睡眠時間を確保しているのだろうか? ましてや、「Reservation Dogs」のような新しく、そしてかなり画期的なドラマを(スターリン・ハルジョと)共同制作する時間など、どこにあったのだろうか?
「Reservation Dogs」は、オクラホマ州の先住民族保留地に住みながら、そこを出ていくことを夢見る先住民の4人の若者(デヴァリー・ジェイコブス、ドゥファラオ・ウーナタイ、レーン・ファクター、ポーリーナ・アレクシス)に焦点を当てている。このドラマの画期的なところは、ほぼすべてのキャストが北米先住民で占められ、脚本家と監督も先住民が務めている点にある。
そして素晴らしいことに、米国の先住民に関する有害な誤解を静かに排除しながら、いまだにかなり過小評価されている人々の本当の声を届けているのだ。
「キング・オブ・メディア」
強大な力をもち策略に満ちたロイ家の姿を描いたジェシー・アームストロング製作のドラマは、シーズン2[編註:日本ではU-NEXTで配信]の時点ですでに最も注目されている作品のひとつだった。ところがシーズン3(日本未公開)が始まるとともに、最も論争を呼んでいるドラマにもなった。シーズン3の序盤は展開が遅いと感じた視聴者もいただろうが、物語が終盤に差し掛かるにつれ、ロイ家のメディア企業を巡る権力闘争はかなり波乱の様相を呈してきている。
「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」
神経質な元ヤク中のアーモンド(マーレイ・バートレット)は、超高級リゾートホテル「White Lotus」のマネージャーとして大変な毎日を送っている。そのアーモンドと同じように、ドラマ「ホワイト・ロータス / 諸事情だらけのリゾートホテル」も、どこからともなく現れ、いまでは話題作の仲間入りを果たしたようだ。
醜くわがままで無神経で、機能不全を起こしている特権的な白人社会を余すところなく描いているという点で、ある意味で本作は「キング・オブ・メディア」と同じDNAを共有している。ただし、本作であらわにされる「膨れ上がった睾丸」は、一度見たら脳裏に焼き付いて離れないだろう。
「エンライテンド」を手がけたマイク・ホワイトが製作した本作には才能溢れるキャストが集結しているが、なかでもジェニファー・クーリッジの演技が印象的だ。本作もシーズン2の製作が決定している。
「イエロージャケッツ」
ドラマの紹介記事としては無責任のように聞こえるかもしれないが、「イエロージャケッツ」はできるだけ予備知識のない状態で観たほうがいいだろう。ただ、「Lord of the Flies」と『ミーン・ガールズ』をかけ合わせたような作品と言うことはできる。そして、90年代のクールな楽曲を聴くことができる。
物語は現在と90年代とを行ったり来たりし、常に新鮮味と驚きをもたらしてくれる。本作の画期的かつ興味を引く点は、それが生存をかけたストーリーにもなっているところだ。ただし自然のなかで自らの「掟」を定めるのは、10代の少女たちである。主演はジュリエット・ルイス、クリスティーナ・リッチ、メラニー・リンスキー。
https://wired.jp/2021/12/29/best-tv-2021-streaming-guide/

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芸術は無限大! ジャニス・ジョプリンのサイケな356から溶けた911まで「ポルシェ アートカー」の世界:Part.2

2021-12-30 | 先住民族関連
GENROQweb2021/12/29 12:57 更新日 2021/12/29 12:57
今や伝説として語り継がれるジャニス・ジョプリンのサイケデリックな「356」をはじめ、ポルシェは各界のアーティストの創作意欲を刺激する素材でもある。ビビッドなペイントを施したアート作品から、まるで融解したようなボディワークまで、ポルシェ アートカーの世界に迫る(Part.2)。
伝説のロックアーティストが愛した356に先住民族風の911も
Taycan with Artwork by Dale Chihuly
デイル・チフーリによってデザインされた、タイカン・アートカーはシンガポールの国立公園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイで公開された。
2021年、シンガポールの国立公園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)」で公開されたのが、美しい花々が描かれたタイカンのアートカーだ。
ポルシェは今年、150万本以上の多様な植物を鑑賞することができるガーデンズ・バイ・ザ・ベイにおいて開催された、アメリカのガラス工芸家デイル・チフーリ(Dale Chihuly)主催の展示会「グラス・イン・ブルーム(Glass in Bloom)」のオフィシャルカーパートナーを務めた。
チフーリが制作した「Persians」シリーズのカラーリングに身を包んだタイカンは、鮮やかな花々で彩られた周囲の環境と見事な調和を見せることになった。未来的な温室で公開されたタイカンは、鮮やかなカラーリングと背景の木々の緑が絶妙なコンビネーションを生んでおり、集まった観客にポルシェが進めるサステナブルな精神をアピールすることになった。
Janis Joplin’s 356 C by Dave Richards
ジャニス・ジョプリンが愛したサイケなカラーリングの356 SC カブリオレは、1990年代にジャナ・ミッチェルとアンバー・オーウェンによってカラーリングが復元されている。
伝説のロックシンガー、ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)は、1972年に発表された曲『Mercedes Benz』において、「my friends all drive Porsches(私の友達はみんなポルシェに乗っている)」と歌っていた。そして、彼女自身も実際にポルシェを所有している。
彼女は1968年にドルフィングレーの1964年式356 SC カブリオレを購入。ジャニスはコンサートスタッフのデイビッド・リチャーズ(David Richards)に500ドルを支払い、『宇宙の歴史』を可能な限りの色彩で356 SCに描き込ませた。
それは、彼女のバンド、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、カリフォルニアの風景、神の目、山羊座、頭蓋骨、キノコなどさまざまなイメージを含む、彼女自身の全てを描いていた。見る者を圧倒する356は、こうして誕生したのである。
このサイケな356 SC カブリオレは、ファンがワイパーの下にファンレターを残すほど、ジャニスの代名詞となった。1969年に一度盗難されたものの、無事に犯人は逮捕。犯人は上からスプレーすることで派手なカラーリングを隠そうとしていたが、リチャーズがクリアコートで保護していたため、スプレーを消して本来の姿を取り戻すことができたという。
ジャニスはこのクルマを購入してからわずか2年後、1970年に27歳で麻薬の過剰摂取により亡くなってしまった。彼女の愛車であるポルシェはやがて兄弟の手に渡り、弟のマイケルが劣化したポルシェを元のドルフィングレーの状態に戻している。
そして1990年代、サイケデリックな輝きを取り戻すため、彼女の家族はアーティストのジャナ・ミッチェル(Jana Mitchell)とアンバー・オーウェン(Amber Owen)にオリジナルに描き直すことを依頼した。元のサイケな姿を取り戻した356 SC カブリオレは、その後2015年にチャリティオークションにかけられ、176万ドルという驚異的な価格で落札されている。
Crystal-embellished 911 by Daniel Arsham
2019年にダニエル・アーシャムによって製作されのが、ボディにクリスタルが埋め込まれた真っ白なタイプ992だ。
アメリカ・オハイオ州で生まれたダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)は、ニューヨークを拠点に活動し、「白」と「黒」をテーマとした彫刻、絵画、映像、インスタレーション作品などを手がけるビジュアルアーティストだ。
子供の頃からポルシェに憧れていたアーシャムは、2019年にクリスタルがボディを侵食したワンオフ仕様の911 タイプ992を制作した。ボディにクリスタルを埋め込むことでディストピア風の外観を実現し、“ポスト・アポカリプス”の世界に存在しても違和感のない存在感を手にした。
このタイプ992は2019年にロンドンのセルフリッジで展示された後、アジアツアーも行われた。現代アートの世界は流行り廃りが激しいため、このユニークな作品は「退廃と並行した劣化の感覚を呼び起こす」と、アーシャムは説明している。
911 RSR Le Mans by Richard Phillips
アートカーでありながらも、実際のレースに参戦したのがリチャード・フィリップスによって制作されたポルシェ 911 RSR。2019年のル・マン24時間でイェルク・ベルクマイスターのドライブでクラス優勝を飾っている。
ポルシェ 911 RSRは、単なるアート作品ではなく実際に2019年シーズンのル・マン24時間レースに参戦。GTE Amクラスで勝利を収め、ポルシェのアートカーとして初めてレースで勝利した1台となった。その大胆なデザインとカラーコントラストは、グランドスタンドの最上階からもデザインの全容を把握することができたという。
この作品のテーマは、アーティストのリチャード・フィリップスとポルシェのファクトリードライバーであるイェルク・ベルクマイスターの固い友情。ふたりの関係は2013年にフィリップスがベルクマイスターのヘルメットをデザインしたことから始まっている。
1970 911 S by Ornamental Conifer
シンプルな911 S のボディに大胆なタイポグラフィを描いたのは、カリフォルニアを拠点に活躍するオーナメンタル・コニファーだ。
英国生まれでカリフォルニア在住のアーティスト、ニコ・スクレーター(Nico Sclater)は、オーナメンタル・コニファー(Ornamental Conifer)として活躍。彼はフリーハンドのタイポグラフィで作品を描いており、ユーモア溢れるポップアート風文字は、言葉遊びやクールな言い回し(彼自身は「コニファーイズム」と呼んでいる)を巧みに組み合わせ、独自の作風を確立している。
テキサスのクライアントのために制作された911 Sには、「いつまでも遠くへ(Stay forever far out)」という、大胆かつ自由なメッセージが込められているという。
911 Fat Car NFT by Erwin Wurm
まさに息を飲むようなデザインとはこのこと。エルヴィン・ヴルムがライフワークの一環として制作した911のファットカー。
オーストリアを拠点に彫刻家・画家として活躍するエルヴィン・ヴルム(Erwin Wurm)は、実物よりも大きな作品を手掛けてきたことで知られているアーティストだ。彼のライフワークである「ファット・スカルプチャー(Fat Sculpture)」は20年にわたり、そのテーマは家やクルマなど様々だ。
2021年、彼のアイコンである「ファットカー」が20周年を迎えるにあたり、ヴルムの奇抜さが前面に押し出された911が発表された。同時に発表された映像作品内では、ブルム自身によりこの911ファットカーが、呼吸をするとどのように見えるか、独自の解釈を紹介している。
911 Carrera type 996 by Biggibilla

1998年にオーストラリア・メルボルンで公開されたのが、先住民族出身のアーティスト「ビギビラ」によって描かれたタイプ996だ。
素朴かつ精緻な意匠を与えられた911カレラ(タイプ996)のアートカーは、1998年にポルシェセンター・メルボルンのショールームで公開された。その繊細なカラーリングは、先住民族出身のアーティスト、グラハム・J・レニー(Graham J Rennie)、通称ビギビラ(Biggibilla)によって丹念にハンドペイントされたもの。
この996アートカーは、ポルシェの名を冠した最初のモデルであるアルミニウム製プロトタイプ「No1」の登場から50年周年を記念して制作。アヒル口のカモノハシなど、オーストラリアの動物があしらわれている。
https://motor-fan.jp/genroq/article/18840/

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北海道には妖精がいた?定番土産の由来にもなっている「伝説の残る町」とは

2021-12-30 | アイヌ民族関連
北海道Likers2021/12/29 21:00

北海道には妖精がいた?定番土産の由来にもなっている「伝説の残る町」とは
みなさんは“コロポックル”という名前を聞いたことがあるでしょうか? 実は北海道の先住民族、アイヌ民族に伝わる妖精のことなんです。あの定番土産の商品名にも似ている気がしますね。
今回は妖精伝説と伝説のある町、芽室町の魅力をご紹介します。
「都会的じゃないけどなにかある」芽室町の魅力
十勝平野の中西部、帯広市の隣に位置する芽室町。広大で豊かな自然、食材、大自然を満喫できるアクティビティが魅力の町です。
芽室町の名前の由来は、アイヌ語の「メム・オロ」が転化したもので、“川の源の泉や池から流れて来る川”という意味。小麦、ジャガイモ、あずき、ビートなどの作物が、豊かな水源と広大な大地、農家さんの愛情を一身に受けすくすくと育ち、そんな美しい環境のなかで人々は日々自然と対話し“自然と遊ぶ達人たち”が育まれる場所。
都会的な映えは芽室町にはありません。でもだからこそ、自然の美しさや移ろいを楽しみ、人との結びつきを深く感じられるのかもしれません。
「コロポックル伝説」とは
そんな芽室町にはある伝説があります。北海道土産のマスト商品『じゃがポックル』は、ご存知ですよね。実はこのお菓子、アイヌ民族に伝わる妖精“コロポックル”が由来だそう。
コロポックルとは、アイヌ語で“蕗(ふき)の下の人”を意味します。彼らは、恥ずかしがり屋で人前に姿を見せることはありませんが、夜中にこっそり食べものを置いていくような優しさを持ち、幸せをもたらしてくれる神様として伝えられてきました。
北海道にはコロポックルに関する伝説が各地にありますが、芽室町のお話はこちら。
北海道が「蝦夷」と呼ばれた昔。狩りに優れた小人族のコロポックルが芽室の新嵐山付近で暮らしていたそうです。一筋の道もない十勝原林。昼夜問わず野獣が鳴き叫ぶなか、十勝川支流の美生川(びせいがわ。芽室氏を通る川)を登り、魚影を追うコロポックル一団。コロポックル族が辿り着いた美生川上流の“丸山”には魚を手づかみするほど豊富な漁地があり、山々には豊かな野草が群生していました。コロポックルはそんな丸山を安住の地としました。コロポックル族の生活は「雨が降ったり、日照りが強いとフキの下で休み、腹が減ると狩りをし、満腹になると寝る」など平和で優雅な暮らし。しかし、その後、異民族が攻め入り、激しい戦いの末、丸山からコロポックル族の姿は消えてしまったのです。
妖精伝説のある町、芽室町での遊び方
最後に芽室町育ちの筆者が芽室町でのおすすめの過ごし方をご紹介!
コロポックルがかつて暮らしていた付近とされる『めむろ新嵐山スカイパーク』では“そり滑り”が楽しめます。自然が育んだ雪の滑走路。己のバランスを操り、トップスピードで雪山を下降する。どんな遊具やジェットコースターより最高にスリリングで最高に楽しいですよ!
スキーやスケートのような準備や技術は不要。北海道初心者さんにもとってもおすすめの冬のアクティビティです。
さらにこれからの季節のおすすめは、日本最大級のグラウンドに作られる野外スケートリンク『芽室町営スケートリンク』、やわらかで幻想的なアイスキャンドルが一夜限り楽しめる『氷灯夜(ひょうとうや)』です。
ぜひ、芽室町の自然や人々に触れに来てみてくださいね。
【参照】芽室町観光物産協会、カルビー株式会社
https://news.goo.ne.jp/article/hokkaidolikers/region/hokkaidolikers-20211229-49423.html

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