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MUJI BOOKS 『みなそこ』刊行のお知らせ

2021-12-29 | 先住民族関連
PRTIMES 2021年12月28日 18時03分
株式会社良品計画
 無印良品を企画、開発する株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 堂前 宣夫)は、絵本『みなそこ』を12月29日(水)より、無印良品MUJIBOOKS展開店舗にて発売いたします。(ネットストアは 1月以降順次販売開始予定)

■インドのタラブックスと一緒に作ったハンドメイド絵本
 この度刊行する絵本『みなそこ』(発行元:良品計画)は、インドのチェンナイにある小さな出版社TARA BOOKS(以下、タラブックス)の全面協力のもと完成したハンドメイドの絵本です。タラブックスは、1994年の設立以来、インドに古くから伝わる土着の芸術を取り上げ、民俗画家たちの作品を初めて本にしたパイオニアと言えます。タラブックスは内容から印刷や製本まで、すべて自分たちで行います。お互いの顔が見える範囲の少人数で、自分たちが本当に納得できる仕事だけを丁寧に行うことを徹底した結果、デジタルが横行するこの時代に、紙の本の可能性を、世界に向けて示してくれました。彼らの地道な社会的取り組みと、彼らにしか作れない世界で最も美しい本について、深く感動し、今回の絵本づくりが実現しました。
  本書は、著者である兄弟の故郷、少数先住民族ワルリ族がくらす、ガンジャード村から出発します。高層ビルがそびえ立つムンバイを経由して、舞台は海の彼方の日本へ。最後のページでは、日本の粟島の海の生きものとともに、インドのガンジャードの川の生きものが描かれており、淡水と海水の境を超えて共存しています。本書を通じて、国や言語を超えて共鳴しあう、自然と生きる健やかな日々における精神世界の豊かさを、感じていただけることでしょう。
 原書は、2020年にインドで刊行された「The Deep」(発行元:TARA BOOKS)です。本書は、タイトル、装丁デザイン、あとがきの追加など、原書と異なるいくつかの変化があり、テキストを置き換えただけの従来の翻訳出版とは一線を画する、新たな可能性を示すものです。
 また、再生コットンの紙を漉き、紙を染め、シルクスクリーンで印刷。仕上げは、糊を一切使わない手製本。本をつくるすべてのプロセスが、インドの小さな工房にいる職人たちの手しごとです。水面のような表紙のマーブル柄も、一冊としておなじ模様はありません。
 新型コロナウイルスの感染拡大の最中に生まれた本書の最後には、著者であるワイエダ兄弟から読者へのメッセージがおさめられています。
 「川のいのち 海のいのち まだ見ぬいのち みんな みなそこで つながっている」。
<商品概要>
書名:みなそこ
著者:ワイエダ兄弟(Mayur & Tushar Vayeda)
価格:3,850円 消費税込
ページ数:24ページ
用紙:リサイクルコットンペーパー
印刷製本:シルクスクリーン印刷、手製本
サイズ: D8×W416×H238 (mm)
ISBN: 978-4-909098-31-3
無印良品では、商品と本が気持ちよくつながりあう売場「MUJI BOOKS」を大型店舗で展開し、豊かなくらしのヒントを発見していただけるよう、さまざまな「本のあるくらし」を提案しています。
□ MUJI BOOKS展開店舗
銀座、札幌パルコ、シエスタハコダテ、仙台ロフト、東武動物公園駅前、エルミこうのす、所沢西武、イオンモール川口、イーアスつくば、柏ステーションモール、イオンモール木更津、みんなみの里、錦糸町パルコ、東京有明、アトレ恵比寿、丸井吉祥寺店、新百合丘オーパ、小田急百貨店町田、グランツリー武蔵小杉、NEWoMan YOKOHAMA、 Colette・Mareみなとみらい、コースカベイサイド横須賀、ららぽーと沼津、静岡パルコ、浜松遠鉄百貨店、イオンモール松本、直江津、野々市明倫通り、イオンモール高岡、アスモ高山、イーアス春日井、近鉄百貨店四日市、京都山科、イオンモールKYOTO、グランフロント大阪、阪神梅田本店、心斎橋パルコ、リノアス八尾、近鉄あべのハルカス、イオンモール堺北花田、イオンモール四條畷、アクタ西宮、アリオ倉敷、広島パルコ、セントシティ北九州、ガーデンズ千早、MUJIキャナルシティ博多、イオンモール福岡伊都、COCOSA熊本下通
※無印良品ネットストアは 1月以降順次販売開始予定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001227.000000987.html

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夜間中学で年末交流会 さまざまな国籍の生徒が自国文化を紹介

2021-12-29 | 先住民族関連
NHK 12月27日 11時35分
学ぶ機会を十分に得られなかった人を対象にことし10月から始まった県内初の本格的な夜間中学で、年内最後の授業として生徒とスタッフらの交流会が開かれました。
自主夜間中学はボランティアグループ「とちぎに夜間中学をつくり育てる会」が運営し、ことし10月から月に数回、外国籍の人や不登校の子どもなど10代から70代のおよそ50人が学んでいます。
26日は年内最後の授業として生徒とスタッフらの交流会が開かれました。
はじめに、スタッフがピアノや三線などの楽器を演奏し、参加者はリズムに合わせて手拍子をして楽しみました。
さまざまな国籍の生徒が自国の文化を紹介するプログラムでは、台湾出身の女性が現地の先住民族の衣装を着て伝統的な祭りで歌われるという歌を披露したほか、ブラジル出身の女性が、キリスト教の信者が多い国ならではのクリスマスや年末年始の過ごし方を紹介しました。
参加したフィリピン出身の村山エマリンさん(30)は「いろいろな国の紹介を聞いて、言葉を知ることができて楽しかったです」と話していました。
運営グループの代表を務める宇都宮大学の田巻松雄教授は「コロナ禍の中で始まった夜間中学ですが、ここまで運営してこられて安心しています。普段は個別学習が多いので、年齢や国籍が違う人たちが一緒に楽しい時間を過ごせてよかったです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/20211227/1090011285.html

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教材採用多数!SDGsを学べる書籍シリーズ第3弾テーマは「多文化共生」

2021-12-29 | 先住民族関連
AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議2021年2021.12.28 掲載

小学生から大人まで楽しくSDGsについて学べる本
宣伝会議では、書籍『未来の授業 SDGsダイバーシティBOOK』を、オンラインで先行発売します。SDGsの目標を身近な社会問題に落とし込み、漫画やストーリーで分かりやすくまとめた書籍シリーズ「未来の授業」。全国の小中学校と高校合わせて約3万5000校に献本されます。
第3弾となる本作のテーマは「ダイバーシティ」。「ダイバーシティ」は日本語にすると「多様性」となり、私たちが生活する人間社会に当てはめると、「性別」「性自認」「性的指向」「国籍」「年齢」「人種・民族」などの“属性”や、「趣味嗜好」「宗教」「ライフスタイル」などの“思考”が、みんなそれぞれ異なる、ということです。これは SDGs に通じる考え方で、17の目標では「5.ジェンダー平等を実現しよう」などと深く関わっています。
本書では、その中でも、特に「多文化共生」にフォーカス。国籍や障がい、人種、年齢などにかかわらず、誰もが“活き、活かされる”社会をつくるためのストーリーが展開されます。
■本書の3つの特徴
●特徴1
異なる性格タイプの4人の子どもたちがSDGsについて学習、体験し、成長していくストーリーを、マンガとストーリーで楽しく描きます。
●特徴2
SDGsの目標を、関連する日本の社会課題に落とし込んで解説。SDGsを世界の話ではなく、身近な“自分ごと”として捉える視点が見つかります。
●特徴3
SDGsに取り組む企業、自治体やNPOの具体的な取り組みを多数紹介しています。SDGs達成のために、今どんなアクションが行われているのか、知ることができます。
学校の身近な課題からSDGsを理解し行動に移すヒントに満ちた、子どもから大人まで楽しくSDGsについて学べる書籍となっており、多数の小中高の授業で教材採用されているほか、企業研修でSDGsの教材として活用されています。
本書を読んだ中学校・高校の先生方からは、
「イラストが多く、身近な問題に焦点を当てた内容は、生徒たちも理解しやすく、教材として使用しやすい」
「教科の横断の仕方やすぐに実践できる活動のアイデアを得ることができる」
「ダイバーシティを実践する職場が紹介されており、職場体験学習の事前学習にも使えそう」
「学校を企業や社会とつなげる架け橋となる1冊」
などのお声をいただいています。
本シリーズはUNESCOの学習目的に基づく、シリーズ書籍構成としてデザインされています。来年度以降も、「協働/パートナーシップ」などをテーマに、シリーズの刊行を続けていく予定です。
監修者
佐藤真久(さとう・まさひさ)
東京都市大学大学院 環境情報学研究科 教授。英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。SDGs を活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業委員長、国際連合大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、北京師範大学客員教授、UNESCO ESD-GAPプログラム(PN1:政策)共同議長、特定非営利活動法人ETIC.理事、責任ある生活についての教育と協働(PERL)国際理事会理事、JICA 技術専門委員(環境教育)、IGESシニア・フェローなどを歴任。協働ガバナンス、社会的学習、中間支援機能などの地域マネジメント、組織論、学習・教育論の連関に関する研究を進めている。
編集協力
NPO法人ETIC.
社会の未来をつくる人を育むNPO法人。1993年の創業以来、政府や大学、大手企業、先輩経営者など、さまざまなプレイヤーと手を組みながら、大学生や20代の若者たちが「社会の課題や未来」について考え、実践する機会づくりを行っている。大学生を対象としたイノベーションスクール「MAKERSUNIVERSITY」、社会課題解決を目指す起業家支援プログラム「社会起業塾」などを通して、これまで1,600人以上の起業家を輩出。
目次
◆はじめに
◆登場人物紹介
◆SDGsチャレンジストーリー 第1話
◆本書の使い方
◆第1章 SDGs・ダイバーシティについて知ろう
・SDGsってなんだろう?
・SDGsってどうして生まれたの?
・よりよい世界をつくるための、SDGs「17の目標」
・「17の目標」がつながり合うことで、課題はどんどん解決していく
・「ダイバーシティ」ってなんだろう?
・日本が抱えているこれから解決すべき課題たち
◆第2章 身近な問題から考えよう
・SDGsチャレンジストーリー 第2話
01 やり直しづらい日本社会
02 日本でも起きている食料問題
03 チャンスに変わるか?人口減少
04 マイノリティの人々の幸せ向上
05 希薄化・孤独化するコミュニティ
06 延ばしたい健康寿命
07 世界が注目する水資源問題
08 持続可能なエネルギーの実現と普及
09 出番を求める人々に活躍の機会を
10 解放せよ組織内リーダーシップ
11 専門職が力を発揮できない職場環境
12 日本中に眠る未利用資源
13 止まらない気候変動
14 社会づくりに参加しやすく
15 時代に合わせた幸せの模索と構築
16 高ストレス型社会からの脱却
・日本の課題をもっと知ろう、解決のアイデアをみんなで共有しよう!
◆第3章 仕事体験に行こう
・SDGsチャレンジストーリー 第3話
・青年海外協力隊「JOCA東北」
・安芸高田市国際交流協会
・ワークライフバランス
・ABCジャパン
・SDGsチャレンジストーリー 第4話
・みのりの視察レポート 日本の先住民族の文化を伝える「ウポポイ」
◆第4章 SDGsの達成に挑む企業に突撃インタビュー
・SDGsチャレンジストーリー 第5話
パナソニック/明治グループ/Indeed/神奈川県住宅供給公社/カンコー学生服/日本ガイシ/日本特殊陶業/ネスレ日本/ハウス食品グループ本社/BNPパリバ・グループ/マルハニチロ/三井住友トラスト・アセットマネジメント/三菱UFJモルガン・スタンレー証券/ライオン/味の素AGF/サントリーホールディングス/昭和電線グループ/日本山村硝子/白寿生科学研究所/花嫁わた/パルシステム/丸富製紙/リリカラ/ロッテ/和田興業
・企業の担当者さんについてインタビュー!
・企業の取り組み一覧
◆動画で学びを深める!SDGs未来会議チャンネル
◆SDGsチャレンジストーリー 最終話
◆ダイバーシティを進める団体の皆さんから読者の皆さんへメッセージ
◆教材としての本書の活用方法
◆本書で取り扱っている問いとその背景
◆現場の先生がたの声
◆おわりに
◆参考になるダイバーシティ・SDGs関連書籍・教材・ウェブサイト
◆監修・編集協力・寄稿者
https://www.advertimes.com/20211228/article372619/

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桃園市、コーヒーブランド立ち上げ 地元産業として発展後押し/台湾

2021-12-29 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾12/28(火) 19:01配信
(桃園中央社)北部・桃園市は27日、新たなコーヒーブランドの発表会を開いた。ブランド立ち上げを通じ、地元のコーヒー産業の発展を後押ししたい考え。今後は関連のイベントを市内で開き、コーヒーを桃園のレジャー農業の目玉にすることを目指すという。
発表会に出席した鄭文燦(ていぶんさん)市長は、台湾のコーヒー市場が非常に大きいことに言及。市内には山や丘陵があり、コーヒーの栽培に適しているとし、栽培面積は10ヘクタール以上だと紹介した。また、台湾に輸入されたコーヒーは桃園で多く焙煎(ばいせん)されているという。
ブランドの立ち上げには復興区農会(農協)が協力。ブランド名は同区の拉拉山にちなみ「拉拉山咖啡R'ra Coffee」と名付けられた。ロゴのデザインには同山に暮らす台湾原住民(先住民)タイヤル族のシンボルの要素が取り入れられている。
鄭市長は統一されたロゴマークを使用することで地元のコーヒー農家同士をつなげ、産業を盛り上げていくことに期待を示した。
(呉睿騏/編集:楊千慧)
https://news.yahoo.co.jp/articles/187cc6252f781026bcb036120487725c68b74c62

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解明されていない謎の多い「世界遺産」6選

2021-12-29 | 先住民族関連
テンミニッツTV2021/12/29 00:00
 2021年現在、世界遺産と呼ばれる文化遺産、自然遺産は、1,154件にのぼります。私たちに多くの学びを与えてくれる貴重な遺産群を後世に伝え残すために全世界の学者が研究を進めていますが、その成り立ちや歴史など未だ解明に至っていない世界遺産も数多く存在しています。中にはオカルトめいた伝承を持つものも……。
 今回は、謎のベールに包まれた不可思議な世界遺産の中で、代表的なものを6つご紹介します!
●ピラミッド(メンフィスのピラミッド地帯)
 スフィンクスとともに、古代エジプトのシンボルである巨大遺跡ピラミッド。「王の墓」というのが定説ですが、実際にはほとんどのピラミッドから遺体は発見されていません。そのため市民が農閑期に働くための公共事業であるという説、信仰のためのモニュメント説なども近年有力視されています。
 ピラミッド建造のため3万〜10万人もの人々が建設に関わっていたとされますが、建造方法は今なお謎のまま。今後の研究の成果が待たれます。
●モアイ像(ラパ・ニュイ国立公園)
 面長のユニークな表情が印象的な、パスクア島(イースター島)のモアイ像。その数は約900体にものぼり世界的にも有名ですが、パスクア島は島民の強制連行、天然痘の流行などによる人口減の影響で文化が途絶えた歴史があり、モアイ像の成り立ちも不明でした。
 しかし2019年、カルフォルニア大学の研究者がモアイ像周辺の地質や土壌を調査したところ、モアイ像周辺だけ農作物が栽培されていた痕跡があることを発見。モアイ像は「同地域の作物生産力を称えるために設置された」と発表され、大きな話題を呼びました。
 とはいえ、当時の技術でこの巨像群を一体どのように運搬したのかなど未解明な点はまだまだ多く、熱い議論が交わされています。
●モヘンジョ・ダーロの遺跡群
 世界四大文明のひとつ、インダス文明の最古にして最大の都市遺跡です。紀元前2500年〜紀元前1800年の超古代都市でありながら、上下水道を備えるなど高度な技術を持っており、城塞や商業施設、公衆浴場も見つかっています。最盛期で4万人が居住していたといわれますが、突如として街は滅亡。それが大きな謎として残っています。
 街が一瞬にして全滅したという点ではイタリアのポンペイ遺跡に似ていますが、ポンペイが火山の噴火が原因とされるのに対し、モヘンジョ・ダーロ周辺に火山はありません。また遺跡には散乱した大量の人骨が出土しており、しかもその人骨からは周辺地域と比較して50倍もの放射線が検出されました。このことから「核戦争勃発説」も飛び出しています。謎は深まるばかりですね……。
●ナスカとパルパの地上絵
 地球上で最もミステリアスな古代遺跡といえば、ペルーのナスカとパルパの地上絵でしょう。450km2の広範囲にわたって描かれた地上絵は1500点以上にのぼり、紀元前2世紀〜6世紀ごろに制作されたと考えられています。
 図像は生き物や昆虫、矢印のような幾何学模様まで、実に様々。ただ空からしかその全貌を見ることができないため、誰が何のために描いたのかは全くの謎です。そのせいか、宇宙人へのメッセージである、宇宙船発着のための目印である……などといった都市伝説が、まことしやかに語られています。
●メサ・ヴェルデ国立公園の「クリフ・パレス」
 メサ・ヴェルデ国立公園は、6〜12世紀末に築かれたアメリカの先住民族である先プエブロ族(アナサジ族)の居住群の遺跡です。3つある居住跡の中でも最大の「クリフ・パレス」は、標高2,000mの非常に険しい断崖絶壁のくぼみにすっぽりと収まるように存在しており、見る者を圧倒します。集落には住居以外にも集会所や祈祷所、農工業に関する施設まで備わっていて、先プエブロ族の文明度の高さがうかがえるようです。
 しかし14世紀後半、先プエブロ族はこの集落から忽然と姿を消しました。気候変動による水不足、村落同士の対立、白人の襲来などと言われていますが、判然としていません。
●クエバ・デ・ラス・マノス
 アルゼンチン南部、サンタ・クルス州にある洞窟で「多くの手の洞窟」を意味します。その名の通り、洞窟の壁面を埋め尽くすようにびっしりと手形がついているのが大きな特徴で、その光景は一瞬ゾッとするほど。しかもその中には「三つ指」や「6本指」の手形も……。
 手形は成人の儀式説、洞窟所有を示す目印説など諸説ありますが、その制作意図は不明。手形のほかにも彼らの生活をうかがわせるような壁画も残っており、見れば見るほど不思議な感覚にとらわれる古代遺跡です。
 悠久の時を経てなお、私たちの想像をかきたててやまない世界遺産の数々。忙しい毎日、時にはしばし現実を忘れて、はるかなる古代へ思いを馳せるのもいいかもしれませんね。
<参考文献・参考サイト>
・『世界遺産大辞典』<上>・<下>(NPO法人 世界遺産アカデミー/世界遺産検定事務局)
・新たにピラミッドの「謎をかたちづくる」最先端技術で内部構造の解明に挑む(『SEKAI』東進)
https://www.toshin.com/sekai/interview/02/
・豊穣の象徴だった! 「モアイ像」の謎がついに解明(GetNaviWeb)
https://getnavi.jp/world/462033/
・【パキスタン】もはや解明不可能?謎の文明「モヘンジョ・ダロ」(trip note)
https://tripnote.jp/pakistan/moenjodaro
・世界遺産第1号のひとつ!アメリカ「メサヴェルデ国立公園」(トラベル.jp)
https://www.travel.co.jp/guide/article/39668/
・手形に記すメッセージ?アルゼンチン「クエバ・デ・ラスマノス」(トラベル.jp)
https://www.travel.co.jp/guide/article/44458/
https://news.goo.ne.jp/article/10mtv/world/10mtv-3268.html

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エルメス×気鋭クリエイターが放った継承のドキュメンタリー

2021-12-29 | アイヌ民族関連
シネマトゥデイ12/28(火) 18:01配信
 俳優・池松壮亮、ミュージシャン・井口理(King Gnu)らクリエイター7人が職人に出会うショートムービー『HUMAN ODYSSEY - それは、創造を巡る旅。-』がフランスのファッションブランド「エルメス」の公式サイトで配信中だ。総監督は長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』(2019)で第66回サンセバスチャン国際映画祭最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史。12月10日には一日限定ながら全国31の映画館でも上映され、大きな反響を呼んでいる。
 本作はいわゆる“ブランデッドムービー”である。エルメスが大切にしている“手しごとの継承”と“伝統から生まれる現代性”を、ドキュメンタリーを通して伝えたいとする企画から生まれた。総監督を託されたのは25歳の奥山監督。現在は広告会社に勤務しており、乃木坂46「僕は僕を好きになる」のミュージックビデオの監督、星野源「創造」のミュージックビデオの撮影、さらに清野菜名・渡邊圭祐共演の資生堂のショートフィルム「Touching」の監督を手がけるなど多ジャンルで活躍している新鋭だ。
 当初は、若者がエルメスのアイテムにちなんだ日本の伝統文化に触れる旅をする内容だった。しかし奥山監督は「ドキュメンタリーなのにアイテムやメッセージが先に来ていいのか?」と疑問を抱いたという。議論を重ね、“旅人が本当に会いたい人の元へ行き、あらかじめ伝えたいメッセージを決めない”というルールに。さらに旅人は1点だけエルメスのアイテムを身に着けているものの、映像はもちろん広報資料にも商品説明ナシ。広告の常識とは一線を画する展開となった。
 ただし時はコロナ禍。本作の完成披露試写会に登壇したエルメスジャポンの有賀昌男社長によると、先の見えない今、未来の話ができないことが何より辛く、だからこそ希望を感じさせてくれる企画を立ち上げたという。問題はパリの本社から了承を得られるか。だが本社から返ってきたのは「わが社の180年の歴史において同様の事態は何回もあった。どんどん企画を進めてほしい」の言葉。奥山監督も「このご時世に旅をするなら、どんな向き合い方がいいのか」を熟考したという。
 旅人は、前述の2人のほか沖縄県宮古島出身の書道家・新城大地郎、帝国ホテル新本館の4代目建築家となる田根剛、「エボルタくん」で知られるロボットクリエイター・高橋智隆、映画『街の上で』などのスチールも手掛けている写真家・木村和平、ミシュラン一つ星レストラン「abysse」の料理人・目黒浩太郎の各界を代表する期待の星たち。真摯にモノづくりと向き合っている人たちを厳選したという。
 旅先は本人の希望先だが、一風変わった提案があったのが池松で「なるべく自分の仕事から遠い人に会いたい」。話し合いの結果、アートやクラフトを通して知的障がい者の支援活動を行っている鹿児島のしょうぶ学園へ。自由に創造の翼を広げながら活動している利用者を前に、われわれ視聴者も真のアートとは何か? を考えずにはいられない内容だ。
 一方、ミュージシャンの井口は「土地に根付いている音楽に触れたい」と北海道でアイヌ文化を継承している人たちと出会う。アイヌの口琴楽器ムックリ作りに挑んだり、ミュージシャンOKIとのコラボ演奏は、純粋に音楽を奏でる喜びにあふれている。何より7つのエピソードを通して各地で育まれた多様な文化へのリスペクトを抱かずにはいられないだろう。
 奥山監督は「企業から依頼された仕事に自分の価値基準を持ち込むのはどうだろう? と思いましたが、お願いされた以上、自分がちゃんと納得いくモノを作って、そこにストイックになることで、エルメスにとってもプラスになる映像をと考えました。自分が納得するためには、自分の好きな人に出てほしいし、その人は素晴らしいモノを作っているに違いない。その考えは間違っていなかったと思います」と確かな手応えを得たようだ。
 早速、本企画がきっかけで新たな創造が生まれている。書道家の新城はインド藍を用いた本藍染を行っている染織・織作家の砂川美恵子さんと出会い、「藍」を使った作品に挑んでいる。当初は思ったような色が出ず「旅は直線じゃない」と苦悩を漏らしていたが、ついに作品が完成し、12月から福岡で展示会「JINEN(ジネン)」を開催した。
 奥山監督自身もドキュメンタリーは初めてで「以前から興味があった。一歩を踏み出すきっかけをいただいた」という。「この旅で出会った皆さんと、一緒に映画が作れたらうれしいです」と語り、新たな旅への意欲を見せていた。(取材:文:中山治美)
『HUMAN ODYSSEY - それは、創造を巡る旅。-』は2022年1月末までエルメス公式サイトにて配信中
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e40d09577c9c22f63a0e4cf8d4cf02a11f26051

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「山形」「福島」の地名にまつわる由来と歴史

2021-12-29 | アイヌ民族関連
歴史人12/28(火) 16:00配信
日本には、個性あふれる多種多様な地名が存在する。その背景にある、長い歴史を紐解くことによって各都道府県の特色も学ぶことができる。今回は、山形・福島の2県にある地名について、その由来を解説していく。
【山形県】
山形(やまがた)⇒山の方にある土地が起源か
 古代の出羽国最上郡、現在の山形市の南にあたる上山市付近を「山方郷」といったことに由来するとされている。南北朝時代に、斯波兼頼(しばかねより)がこの地に政治拠点を置いた際に「山形」という地名が史料に登場する。これは野方や里方に対して、蔵王周辺の山のあたりの土地を「山方」としたためと考えられる。
余目(あまるめ)⇒「余部」が転訛したもの
 大化の改新で戸籍法が敷かれ、「戸(こ・へ)」という組織が誕生。戸が5つで「保」、保が 10個で「里(り・さと)」とし、10を超える端数を「余部(転訛して余目)」と呼んだ。
月山(がっさん)⇒山容から命名される
 出羽三山(羽黒山、湯殿山、月山)の中で最も標高が高い(1984m)。半月上の山容(山の姿)から名づけられたとされるが、「犂牛山」(くろうしやま)とも呼ばれ、牛が寝ているような山容によるとも言われている。
白鷹(しらたか)⇒上杉鷹山(ようざん)の由来にも関係
 地名の由来は、町の北東にそびえるように見えることにあるといわれる。また、江戸時代中期の名君として知られる上杉鷹山の号は「白鷹山」に由来する。
鶴岡(つるおか)⇒「鶴ケ岡城」が地名の由来
 かつて鎌倉幕府の御家人・武藤氏が大宝寺城を築き、権勢を振るった。その後、関ヶ原の戦いで功績のあった最上義光(よしあき)の領地となり、「鶴ケ岡城」に改称されたことが「鶴岡」のルーツである。
天童(てんどう)⇒北畠天童丸にちなんだ地名
 南北朝期にこの地を治めた国司・北畠顕家(きたばたけあきいえ)の孫・北畠天童丸が当地の山城に拠(よ)ったことにちなむ。舞鶴山の山頂で念仏を唱えると、2人の童子が舞い降りてきた伝説が由来とも言われている。
【福島県】
福島(ふくしま)⇒湿地帯「フケ」を縁起の良い「福」に
 会津藩の発展に貢献した蒲生氏郷(がもううじさと)の客将である木村吉清は文禄元年(1592)、信夫郡(現在の福島市)の5万石を与えられる。この際の居城「杉妻城」を「福島城」に改めたことが由来とされる。湿地帯を意味する「フケ」が由来という説もあるが、「フケ島」を縁起のよい「福島」に変えたのであろう。
会津(あいづ)⇒将軍たちがこの地で遭遇
 崇神天皇の時代に、北陸地方平定のために下向した大毘古命(おおびこのみこと)と東海道を経て派遣された建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)の親子が、この地で出会ったことが由来とされる。「相津」から「会津」へ転訛している。
喜多方(きたかた)⇒会津地方の「北の方」
 古くから、会津地方の北の方を「北方」と呼んでいたことが由来とされる。現在の「喜多方」に変わったのは明治8年(1875)で「喜びが多い」という意味で名づけられたという。
郡山(こおりやま)⇒郡衙(ぐんが)が置かれた場所の意
 律令時代の国郡里制に基づき、役所「郡衙」が置かれた場所につけられる地名が「郡」で、全国に多数存在する。郡山の場合は、陸奥国安積郡に郡衙が置かれたことから命名された。
勿来(なこそ)⇒「来てはいけない」が語源
 奥羽三関のひとつ「勿来(なこそ)の関」に由来する。語源は「な来そ(来てはいけない)」で、「さえぎる」を意味する「関」と同意語となることから、「関」の枕詞としても広く用いられた。
二本松(にほんまつ)⇒二本の松があったから
 二本松城は奥州探題畠山氏の7代畠山満泰(はたけやまみつやす)が築いた城である。当時、この城の本丸に二本の霊松があったことから二本松城と呼ばれ、畠山氏も二本松畠山氏と呼ばれたという。
坂下(ばんげ)⇒明確な「崖」の地名
 現在の「会津坂下町」。アイヌ語説や坂下にあたるからという説もあるが、ここは明確に「ハケ」「ハゲ」「ボッケ」などの「崖」地名であるといってよいだろう。江戸時代には越後街道の宿場として栄えた。
監修/谷川彰英
(『歴史人』1月号「地名の歴史をたどる」より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b614b1195a0f2f2dd2ffcac75b305271d9801842

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学びのプラスは? 実践派に聞く、費用や仕事上の変化

2021-12-29 | アイヌ民族関連
ビジネススキル2021/12/29
企業も個人も変化を求められる時代、危機感からいち早く行動を起こした人たちの学びは、仕事にどんな変化をもたらした? 仕事から離れた学びの楽しさと、その影響も聞きました。
【ケース1】航空会社で働く彼女の学び
加藤恵美子さん(53歳)
日本航空 客室本部客室フライトオペレーション部マネジャー
夫と子ども3人と5人暮らし
最近のハマりごと/アゲハ蝶の飼育、ボクシング式有酸素運動
日本航空の加藤恵美子さんが学びに目覚めたのは、3児を育てつつ国内線に乗務していた41歳のとき。当時会社は経営危機に直面。指導する新人や自身の働く意義や今後について葛藤し、キャリアカウンセリングの勉強を始めた。働く人の心をもっと深く学びたいと心理学にも興味を持つように。
「でも不規則勤務のため大学院で学べるのは定年後と思っていたら、折よく地上勤務に。今しかないと、一念発起」。2016年から筑波大学社会人大学院で心理学を専攻。職場のパフォーマンス向上に役立つポジティブ心理学の研究に励んだ。朝6時半の電車で出勤し、平日夜3日と土曜は大学院へ。帰宅は22時過ぎという日々を2年間送る。
修了後、管理職となり、学びを生かして部下の育成を担当。今は部下がいない職務だが、ライン管理職への異動も見据え、コーチングも学び始めた。「全乗務員が一体感を持てたフライトは達成感が格別。皆がより生き生きと活躍できる職場を目指し、もっと学び貢献したいです」。
【習慣化の秘訣】通勤時間をフルに活用
家・会社・大学院の移動時間が勉強タイム。「細切れ時間のほうが集中でき、繰り返し学習するため記憶にも残る。机に長時間向かうより効果的」。
【覚えるコツ】当日中の復習をルール化
24時間以内の復習が記憶定着率を高めるとのウォータールー大学の研究結果を実践。疲れても授業当日に必ず復習。次の授業前にもさっと見直す。
【学びのモットー】できない理由を考えない
多忙、年齢、能力など「できない理由」は無限に見つかるので、「できる理由」だけに集中。「始めさえすれば半分は成功したと考え、続けるのみ」。
仕事に直結する学びは「ポジティブ心理学」
<ポジティブ心理学>
行動の裏にある「心情」が分かるように
ポジティブ心理学は、幸福を科学的に調査し、職場の多幸感増大や業務パフォーマンス向上につなげる学問。「学んだ最大の成果は、部下やお客さまの発言や行動の裏にある心理を理解し、プラスの働きかけができるようになったこと。部下の個々の強みに光を当てることが意欲の向上につながりました。今年になってからも当時のメンバーが昇格の報告に来てくれ、うれしかったです」。
仕事に直結しないけど楽しい学びは「アイヌ民族文化」
<アイヌ民族文化>
「ゴルカム」にハマり、SDGsにもつながる
「付箋を付けて読む」ほどマンガ『ゴールデンカムイ』に傾倒。描かれたアイヌ民族の世界観に魅了され、北海道へ。「アイヌ民族関連の施設を巡り、資源を取りつくさず、捕まえた獲物の骨や皮まで使い切るアイヌ民族の文化は、究極のSDGs(持続可能な開発目標)と実感」。SDGsへの興味が高まり、SDGs検定を受験。SDGsを学ぶイベントに参画するなど、社内のSDGs活動の旗振り役にも。
https://style.nikkei.com/article/DGXZQOFK094D80Z01C21A2000000/

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国土の60%が多様な生命を育むジャングル!マレーシアの大自然と文化を感じる旅へ

2021-12-29 | 先住民族関連
ガシェット通信 2021/12/28 15:00
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日本から飛行機で片道約7時間、日本の約90%の国土面積をもつマレーシアは、これまで特集で紹介してきた国家の多様性・イスラム建築の美しさ・ワーケーションの可能性のほか、知られざる大自然の魅力にもあふれています。
マレーシアといえば、クアラルンプールの都会のイメージを持っている人も多いはず。けれど、じつはマレーシアの国土は60%がジャングル・大自然なんです。

Photo By マレーシア政府観光局
マレーシアのネイチャーエリアの旅は、大自然に触れるだけでなく、先住民族の文化や暮らしを体感するツアーや、絶滅危惧種のオランウータンやウミガメ保護活動のボランティア参加、はたまたジャングルに設営された野外ステージで開催される、世界の民族音楽の祭典「レインフォレスト・ワールド・ミュージック・フェスティバル」や各地で開催されるジャズフェスティバルへの参加など、学びと発見に満ちています。
この記事では、そんなマレーシアのネイチャーエリアの魅力をたっぷりとご紹介します!
マレーシア最大面積を誇る「サラワク州」の多様な魅力
マレーシア最大の州・サラワク州は、なんと日本の国土の約3分の1の面積を誇ります。州都の「クチン」は、かつて東南アジア初の白人王(ホワイト・ラジャ)が誕生した町。
このクチンが興味深い街なんです。クチンとは、マレー語で「猫」のこと。
名前の由来は諸説ありますが、かつてサラワク川沿いに「マタ・クチン=猫の目」(別名ロンガン)という果物の木が自生していたため、と言われています。
現在のクチンでは、街のシンボルとして猫がすっかり定着。市庁舎内には世界中から集められた数千点の猫グッズが展示された「猫博物館」があったり、猫の銅像に猫祭り、猫の仮装パレードで盛り上がる日も。
もちろん、クチンの街中では、たくさんの猫がのんびりと暮らしています。ネイチャー観光の拠点となる街が、猫に多く出会える街なんて、素敵ですよね。
世界遺産の「グヌン・ムル国立公園」を歩き、感じる
サワラク州の「グヌン・ムル国立公園」は、ボルネオ最後の秘境とも呼ばれる、標高2377mのムル山を囲む、日本の屋久島ほどの大きさの国立公園です。
また、マレーシア初のユネスコ世界自然遺産に登録された場所でもあります。グヌン・ムル国立公園では、それぞれ特徴の異なる4つの洞窟を巡りましょう。
たとえば、「クリアウォーター・ケイブ」は、洞窟の中を歩くと、ものすごい水流音で圧倒され、まるで映画の舞台のよう。現在判明している水脈の長さは220キロメートル超ですが、その全貌は今も解明されていないのだとか。
また、世界最大級の規模を誇る「ディア・ケイブ」は、ジャンボジェット機が40機も格納可能なほど広大なエリアにあります。
洞窟までの道のりでは、木道を歩きながら植物や昆虫を観察したり、ロングボートで川をさかのぼったりと、道中もたっぷりと自然の魅力を堪能することが可能。
「一度訪れたら、またすぐに行きたくなる熱帯雨林」と呼ぶ人もいるほどの国立公園、一度は歩いてみたいものですよね。
マレーシア先住民の暮らしに触れるツアーに参加する
マレーシアの多民族国家を形成する重要なポイントとして、マレーシアの自然とともに今も暮らす、多くの先住民族が挙げられます。
とくに、サラワク州では先住民族が人口の過半数を占めており(!)、さまざまな先住民族の村を実際に訪問し、生活の様子や文化を知ることができます。
かつては最強の首刈り族として恐れられた、イバン族の名前を聞いたことはあるでしょうか?
イバン族では、その昔、敵対する村の人間を討ち、その頭部を持ち帰ることが勇者の証とみなされていました。
とくに、結婚前の男性は「ブラジャイ」と呼ばれる旅に出て、首を持ち帰ることで一人前になり、花嫁を迎えることができたそう。現在ではその風習はすでになくなっていますが、イバン族のロングハウスを訪れると、当時の頭蓋骨が今も吊るされていることでしょう。
また、サラワク州の総人口の約8.7%を占めるビダユ族は、約100家族がロングハウスに共同で暮らし、そばを流れる川で洗濯や水浴びする昔ながらの伝統的な生活を送っています。
どの先住民族に会うとしても、公共の交通機関での移動は難しく、また彼らの暮らしに敬意を示し、訪問の際のルールを理解・守るためにも、ガイド同行のツアーに参加することをオススメします。
・先住民族と触れ合うロングハウスのツアー例はこちら
野外ステージで催される、民族音楽の祭典を体験する
ジャングルに設営された野外ステージで3日間に渡って開催される、世界の民族音楽の祭典「レインフォレスト・ワールド・ミュージック・フェスティバル」も、サワラク州を舞台とする特筆すべきイベントです。
クチンから車で1時間ほどのジャングルの中に佇む「サラワク文化村」に、世界中の民族音楽家が集結し、毎回大きな盛り上がりを見せます。
2019年開催時は、日本からはアイヌ音楽奏者のOKIさんが参加するなど、日本の民族音楽家も参加しています。
日中は、パーカッションや地元のダンスなど、あらゆるワークショップが開催され、日没後はジャングルの夜に民族音楽が響き渡る幻想的な空間が広がります。
2022年は、6月17日~19日に開催予定です。
・「25th RAINFOREST WORLD MUSIC FESTIVAL」の詳細はこちら(英語サイト)
絶滅危惧種のオランウータンに出会う
マレー語で「森の人」を表すオランウータン(Orang=人、Hutan=森)。
サラワク州クチンから車で30分ほどのところにある「セメンゴ野生動物センター」では、森で迷子になってしまったり、違法でペットとして飼われていたりしたオランウータンたちを保護し、半野生状態で生活させ、将来的には森に帰すことを目標とする活動が続けられています。
1日2回(朝9時~10時/午後3時~4時)の餌の時間には、森から餌場へオランウータン達が集まってくる姿を、プラットフォームから観察できます。
とはいえ、あくまでも半野生で過ごしているため、餌場にやってこないこともあれば、餌場以外のトレッキングコース付近にひょっこり顔を出すこともあるので、どんな姿が見られるかは運次第!
2021年現在は、世界情勢もあり、一時的に中止していますが、オランウータン保護施設でのボランティア活動への参加が可能なプランもあるので、時期によってはぜひ訪問を検討してみてください。
・セメンゴ野生動物センターの詳細はこちら
大自然に包まれるヒーリングスポット、ランカウイ
マレー半島西海岸のアンダマン海に浮かび、99の島から成り立つランカウイ。
5億5千万年前に形成された貴重な地層が今も残る、ユネスコ認定の世界ジオパークでは、豊かな生態系が育まれ、マングローブ林や優雅に舞うワシ、数々の伝説が今も息づきます。
2020年に上映された映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』など、ロケ地としても数々採用されるほど風光明媚で、淡路島の3分の2ほどの大きさの島に、世界的に名の知れたラグジュアリーリゾートから、カジュアルなリゾートまで多様なステイ先が集まっています。
また、多数のリゾートで、リゾート内のウォーキングツアーや、ネイチャーアクティビティーが開催されており、リゾート専属のネイチャーガイドの質が高いことでも有名。
リゾートステイを楽しみつつ、運がよければ「ダスキーリーフモンキー」や「コツメカワウソ」「ナンヨウショウビン」などの珍しい動物たちに出会えるチャンスも。
日本人ガイドに案内してもらいつつランカウイ島の自然を大満喫できる、カヤックツアーも人気のアクティビティで、ステイ方法がパーソナライズできる魅惑的な島のひとつです。
・日本人ガイドと行く、ランカウイ島のディープな自然探検ツアーの詳細はこちら
クアラルンプール近郊で垣間見る、先住民族の暮らしも
マレー半島・クアラルンプール近郊でも、先住民族の暮らしに触れることもできるので、そちらも合わせてご案内させてください。
場所は、クアラルンプールから車で1時間ほどの場所・ケリーアイランド。そこでは、先住民族であるマーメリ族の生活を見ることができます。
マーメリ族は、木彫りのお面をかぶっており、彼らが土や木、海などの自然をモチーフとして彫る彫刻は、マレーシアが世界に誇る文化です。ボルネオ島まで足を伸ばす日程の余裕がない、という方は、マレー半島で暮らすマーメリ族訪問のプランもよさそうです。
まだまだ日本人が知らない、マレーシアの学びと発見に満ちたネイチャー・カルチャーにアクセスしよう
広大な敷地に広がる世界自然遺産の国立公園や、野生動物が暮らすジャングル、その周辺で今も暮らし続ける先住民たちとの触れ合いや、森深くで行われる民族音楽の祭典など、話を聞いているだけでワクワクするような大自然や文化がたくさんあるマレーシア。
せっかくマレーシアに行くなら、国土の半分以上を占めるジャングルに端を発す魅力も堪能しないともったいない!
マレーシアの大自然に触れ、新たな学びや刺激を探してみる旅はいかがでしょう?
追記:ランカウイ島への入国が可能になりました
2021年11月15日より、観光目的でのランカウイ島訪問が開始されています。
対象者は、ワクチン接種済であること(18歳以下の場合は親または保護者がワクチン接種済みであること)。ランカウイ島での滞在は、最低3日間(到着後7日間はランカウイ以外へは移動不可)、旅行代理店を通じての手配が必須など、渡航前に確認すべき点がいくつかあるため、旅行計画時はぜひ詳細の確認を!
https://getnews.jp/archives/3195344

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ベネチア大でアイヌ語講座 欧州初、先生はイタリア人 

2021-12-29 | アイヌ民族関連
京都新聞 2021年12月28日 10:42
「水の都」として知られるイタリア北部ベネチアにあるベネチア・カフォスカリ大が2021年、アイヌ語コースを開講した。第2外国語として選択でき…
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https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/701576

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