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【北海道 東川町】アイヌ文化を伝える映画「カムイのなげき(仮)」の製作を発表

2021-12-25 | アイヌ民族関連
@Press2021年12月15日10時00分
北海道東川町は、1903年に生まれ19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者、知里幸恵(ちり・ゆきえ)さんをモデルにした映画、「カムイのなげき(仮)」の製作を決定しました。東川町が企画し、「写真甲子園0・5秒の夏」の菅原浩志氏が監督します。本映画は、アイヌ文化と共に、大雪山国立公園を有する東川町が「大雪山文化」を次世代に伝えることを目的にしています。来年からロケをスタートし、2023年秋の公開を目指しています。
古くから、神(カムイ)が宿る厳しくも美しい大自然と共存してきたアイヌ⺠族の人々。彼らは明治以降の北海道開拓に大いに貢献し、差別・迫害と戦い続けて来ました。アイヌの血を引く知里幸恵さんは失われつつあったアイヌの伝統文化(口承叙事詩“ユカㇻ”)を 日本語に訳した「アイヌ神謡集」を書き上げ、わずか 19 歳で夭逝しました。彼女の業績はアイヌ⺠族の人々に大きな自信と誇りを与えました。映画「カムイのなげき」は、彼女の生きた姿を元に、明治・大正期、土地や生活を奪われ衰亡の危機に瀕していたアイヌ⺠族の生活や伝統・文化を、雄大な北海道の自然の中に描き出す創作物語です。
本作は、菅原浩志監督の前作、「写真甲子園 0.5 秒の夏」(2017 公開)に続き、北海道東川町が さまざまな機関・団体と連携して“オール北海道”で作り上げていく映画として、製作を進めます。撮影は来年2022年7月からスタートし、旭岳を中心とした東川町内だけではなく、北海道各地でも行う予定です。現在、製作費2億5千万円を集めることを目標に、東川町がふるさと納税、企業版ふるさと納税で寄付を募っています。
知里幸恵さんについて
知里 幸恵(ちり・ゆきえ)は、1903年(明治36年)に生まれ、1922年(大正11年)に亡くなった、北海道登別市出身のアイヌ女性です。19年という短い生涯の中で、言語学者金田一京助の協力のもと『アイヌ神謡集』を完成させ、口語伝承のアイヌの言葉を日本語に翻訳し、文字に残しました。消滅の危機に追い込まれていた、アイヌ伝統文化の復権復活へ重大な転機をもたらしたことで知られています。
スタッフ
監督・脚本:菅原 浩志(「ぼくらの七⽇間戦争」「写真甲子園0・5秒の夏」「早咲きの花」「ほたるの星」「北の残照」「ヌプリコロカムイノミ」)
プロデューサー:作間 清子
撮影:上野 彰吾
美術:長 寿恵
編集:時任 賢三
助監督:桑原 昌英
企画協⼒:写真⽂化⾸都「写真の町」北海道東川町
みなさまからのご支援、お願いいたします。
「カムイのなげき(仮)」の映画製作にあたり、多くの個人及び企業様の協賛をお願いいたします。本事業へのご支援につきましては、個人版ふるさと納税、企業版ふるさと納税にてご支援をお願いいたします。詳しくは、各サイトよりご参照ください。
ご支援への特典
映画『カムイのなげき』にご⽀援いただいた皆様には特典をご⽤意いたしております。
■1,000 万円以上
特設サイト:ロゴ(⼤)、映画内エンドロール:ロゴ(⼤)、ポスター:社名(⼩)、フライヤー:社名(⼩)、無料上映会放映権:10 回、DVD:100 枚(映画完成から約1年後)
■500 万円以上
特設サイト:ロゴ(⼤)、映画内エンドロール:ロゴ(⼤)、無料上映会放映権:3回、DVD:50 枚(映画完成から約1年後)
■100 万円以上
特設サイト:社名(中)、映画内エンドロール:社名(中)、無料上映会放映権:1回
■30 万円以上
特設サイト:社名(⼩)、映画内エンドロール:社名(⼩)
法人のみなさま
ひがしかわ株主制度 | 東川町のまちづくりに参加しませんか : https://higashikawa-town.jp/kabunushi/for-companies/tax
個人のみなさま
ひがしかわ株主制度 | 東川町のまちづくりに参加しませんか : https://higashikawa-town.jp/kabunushi/project/company_detail/10
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
https://www.mapion.co.jp/news/release/ap290594-all/

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コーチェラ・フェスティバル、商標登録で法的措置を取ったことについて地元の部族が批判

2021-12-25 | 先住民族関連
NME 2021.12.24 金曜日
カリフォルニア州コーチェラに住む地元の部族はコーチェラ・フェスティバルがライヴ・ネイションを商標登録で法的措置を取ったことを批判している。
コーチェラ・フェスティバルを主催するゴールデンヴォイスは12月31日に開催されるイベントの「コーチェラ・デイ・ワン22」に対して一時的差止め命令を獲得している。
コーチェラ・フェスティバルはアメリカ先住民族によるトゥエンティ・ナイン・パームス・バンド・オブ・ミッション・インディアンズに対して直接の法的措置を行ったわけではないが、部族の代表は米『ローリング・ストーン』誌で法的措置について「部族や地域に対する直接の攻撃」だと述べている。
「このイベントは地域社会への無償の感謝の気持ちとして2022年の繁栄を願って人々が安全に集えるようにと企画されたものです」とダレル・マイクは述べている。「AEGとゴールデンヴォイスはコーチェラ・フェスティバルがカリフォルニア州コーチェラではなく、カリフォルニア州インディオで開催されているにもかかわらず、自分たちが『作った』とでも思っている地域の商標を所有しているのです」
ダレル・マイクは様々な業者がデイ・ワン22で仕事をするとAEGのイベントから「追放される」と「脅迫されている」と主張している。「地元の家族を経済的なリスクにさらして、地域社会が経済的に破綻する」可能性があることも彼は指摘している。
「私たちの部族や他の部族は何千年もこの地域で暮らしてきましたが、自分たちの選択ではなく、保留地に移転されたりしてきました。そこで地域や文化や遺産を守るために役所やビジネスを発展させなければなりませんでした」とダレル・マイクは続けている。「ゴールデンヴォイスがフェスティバルを始める前からエンタテインメントは私たちの多様な経済の一部でした」
「私たちにその義務はありませんが、マーケティングで使うイベントのタイトルからは『コーチェラ』の文言を削除しました。この問題は脇に置いて、カリフォルニア州コーチェラのコーチェラ・クロスロードで開催されるデイ・ワン22が始めた時の精神の下にお祝いになることを願っています」
R・ゲイリー・クラウスナー判事はコーチェラ・フェスティバルとゴールデンヴォイスが商標権の侵害を証明する「可能性が高い」と判断しており、これによってイベント名などは変更されるものの、予定通り開催されることを妨げるものではないとされている。
https://nme-jp.com/news/110883/

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内田理央「今年のクリスマスの予定は?」堀田真由とクリスマストーク♪

2021-12-25 | 先住民族関連
TOKYO FM+12/24(金) 21:10配信
TOKYO FMの番組「Qoo10 presents 内田理央の明日、なに着よ?」(毎週金曜 18:30~19:00)。女優・ファッションモデルとして活躍する内田理央が、リスナーとの交流やゲストとのトークを通じて、等身大の「今」を発信する番組です。12月24日(金)の放送は、先週に引き続きゲストに女優の堀田真由さんが登場。クリスマスの過ごし方について話してくれました。
◆今年のクリスマスの予定は?
毎年、クリスマスは気の合う女友だちと“ちょっと高級”なディナーに行っていると話す内田。
内田から「今年のクリスマスは何かするの?」と質問されると、堀田さんは「今年のクリスマスは仕事な気がするなぁ……でも、クリスマスイブは幼なじみと会うかも」と答えました。
また、内田から「お部屋にはクリスマスっぽいものを飾る派?」と聞かれると、「おばあちゃんが趣味で“モラ”(パナマの先住民族に伝わる伝統的な刺しゅう)をやっていて、季節が変わるごとに作品を送ってくれるの。それのクリスマスバージョンの絵を飾る」と堀田さんが話すと、「えぇ~素敵!」と目を輝かせる内田。
ちなみに内田は、部屋にクリスマス用品を飾らない派だと言い、「毎年『飾ろう!』っていう気持ちはあるのよ。『でも、すぐしまうしなぁ……』って思うと(笑)」とコメントすると、堀田さんも「あぁ、(飾る時期は)一瞬ですもんね(笑)」うなずきました。
◆服を買うときは迷わない
最近はドラマ鑑賞にハマっていると話す堀田さんに、「普段はインドア派なの?」と質問を投げかけた内田。これに対して堀田さんは「(インドア派・アウトドア派の)両方の面があるかな」と回答。
続けて、「わりとふらっと1人でどこへでも行けてしまう」と話し、服を買いに行くときも1人のことが多いそう。これを聞いた内田は「私は1人でお洋服を買いに行くと悩んじゃうんだよね!」と言い、普段は仲のいい友人と一緒に服を買いに行くことが多いと明かします。
ちなみに、堀田さんは服を選ぶときはあまり迷わないそうで、「店員さんに相談したり、家に帰ってから悩んだりしなくて、『これ!』って思って買っちゃう」とコメント。プチプラファッションは、着回ししやすい色や形の服を買い、少し高めのものを買うときは直感を信じて一目惚れしたアイテムを購入することが多いとも話していました。
◆“今年っぽい”セーラーカラーのニットが登場
セーラーカラーニットセーター
番組では、ネットショッピング好きの内田が、“明日着たい”と思う商品をネットサーフィンして“ポチる”コーナー「今日のりおポチ」も。季節やトレンドに合ったファッションを紹介します。
今回、紹介したのは「セーラーカラーニットセーター」。
襟がセーラーになっているニットセーターに、内田は「セーラーカラーって夏服で流行ってたけど、冬のニットでもあるんだね!」と驚くと、堀田さんも「ね! ちょっとめずらしくてかわいい~!」とコメント。
「堀田ちゃんならどう合わせる?」と聞かれると、「これにはロングのプリーツスカートを合わせたい。スカートは黒にして、バッグやイヤリング、ピアスの小物で違う色を入れたいかな」と提案した堀田さん。靴下でも差し色を入れてみたいと話すと、内田も「わかる! かわいいよねぇ」と、堀田さんのコーデに納得していました。
(TOKYO FM「Qoo10 presents 内田理央の明日、なに着よ?」12月24日(金)放送より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bbd30c5a915e89e8d048b51b64f95222f6b53af3

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クリスマスと大麻のはなし―サンタがあんなに陽気なのはなぜ?―

2021-12-25 | 先住民族関連
ヤフーニュース 12/24(金) 13:20
園田寿甲南大学名誉教授、弁護士
 一部の国や地域では規制緩和の大きな流れが見られる大麻ですが、世界全体でみるとなお厳しい取締りの対象となっています。しかし今日は、規制の是非は置いて、クリスマスにちなんだはなしを紹介します。
 そもそもイエス・キリストの降誕を祝う日に、なぜもみの木を飾り、暖炉に靴下をつるし、北欧に住んでいるサンタが子どもたちにプレゼントを届けに来てくれるのか・・・
 キリスト教は、ヨーロッパ全域にゆっくりと広がる中で、その土地土地の伝統的な宗教や習俗と混ざり合っていきました。キリスト教の重要な行事や祝い事、特にクリスマスやイースターには、異教徒の儀式や伝統を受け継いだ痕跡があります。
 そして、クリスマスと大麻が切っても切れない関係にあったということについても、多くの伝承があります。
異教徒とクリスマス
 ヨーロッパでは12月の20日頃は一年で夜がもっとも長い冬至の時期です。この頃からだんだんと日が長く、そして夜が短くなっていきます。
 キリスト教が伝わるはるか前から、ヨーロッパの人びと、ゲルマン民族やバイキングたちはこの時期の厳しい冬の夜に「ユール」と呼ばれる盛大な祭りを行っていました。それは、太陽を元気づけ、再び取りもどすための祭りでした。人びとは、常緑樹の枝やそれで輪を作り、春と夏の象徴である緑を家の中に飾りました。その中には、至るところに自生していた大麻もありました。
 とくに12月25日から1月6日までの「クリスマスの12日間」は、神オーディンと彼の軍団が夜空を駆け巡り、光と闇の戦いを繰り広げる「ワイルドハント」と呼ばれる時期です。
 オーディンとその軍団は無防備な人々を地上からさらいました。さまざまな邪悪なるものも現れました。寝る前に神々を鎮め、邪悪なものを追い払うために、人びとは常緑樹の樹脂、ミルクアザミ、ヨモギ、そしておそらく大麻など、縁起の良い9種類のハーブで作った「魔法のお香」を炊き、家や馬小屋を清めました(暖炉のそばに靴下をつるすのは、大麻を乾燥させるためであったという指摘もあります)。
 サンタとトナカイが空を飛ぶのは、ワイルドハントの神話がもとになっているという説もあります。
大麻のおかゆ
 下の絵は、サンタ(?)がヤギに乗って大麻のおかゆを運ぶところです(Robert Seymour (1798 - 1836), Public domain, via Wikimedia Commons)。
 今でもクリスマスイブの日に、ポーランドとリトアニアの人たちは大麻の種子から作られたおかゆ、「セミエニアトカ」(semieniatka)を作るそうです(→ブルガリア語のレシピ)。クリスマスの前夜に死者の霊が家族を訪ねてくるので、大麻の実でおかゆを作って死者の魂をもてなすのです。同じような儀式は、ラトビアやウクライナでも見られます。
 さらに西ヨーロッパでは、死者への捧げ物として秋の収穫時に燃える火に(パチパチと燃える音がする)大麻の実を投げる風習があったということです。大麻は死や葬儀に関係した儀式と密接に結びついていました。
ビール祭り
 今では多くのクラフトビールメーカーが、ハーブやスパイスをふんだんに使ったウィンター・ビールを冬季限定で醸造していますが、これは何世紀にもわたるユールの伝統でもあります。とくに北ゲルマンでは、ユール・ビールが好まれていました。ノルウェーでは、10世紀に「ユールのために各家庭でビールを醸造しなければ罰金に処す」という法律が制定されたほどです。
 もともとビールには、小麦・ホップ・酵母以外は使いませんでしたが、ユール・ビールは、ヨモギやブラック・ヘンベインといったハーブに加えて、モミの木やローズマリーを入れて風味を出すことが例外的に許されました。そして大麻を混ぜて酔いを強めることもありました。なお、ブラック・ヘンベインは、大麻とともに古代から痛みの緩和のために使われてきた薬草です。
サンタの服が赤と白なのは、なぜ?
 昔のクリスマスのイラストには、赤と白のキノコが描かれていることがあります。これはベニテングダケで、古くから冬至と関係のあるサイケデリックな菌類です。ワイルドハントを描いた多くの作品では、オーディンが雲を通り抜けた場所にベニテングタケが生えていて、9ヶ月後の秋分の日(9月21日)から12月末までの間に魔法のように芽を出すと書かれています。
 下の絵は、ベニテングタケを運ぶノーム(小さな妖精)です。
 古代ヨーロッパでは、冬至にシャーマン(呪術師)がベニテングタケを食べたと言われています。ラップランドに住む先住民族サーミの人たちは、冬の一番長い夜に、トナカイの引くソリに乗ってシャーマンがやってくるのをテントの中で待っていました。家族はテントの中でシャーマンにベニテングタケ(おそらく大麻も)の入った食事を出し、シャーマンはそれを食べて、陶酔状態の中で癒しのためや異界からの贈り物(預言)を家族に与えます。シャーマンは、赤と白の服を着て、空を飛ぶような感覚を味わえるキノコの力と魔力を讃えました。サンタの服の色はここからきているのではないでしょうか。
サンタが陽気なのは、なぜ?
 下の絵は、パイプを吸うサンタです(Jolly Old St. Nick and his baccy pipe. =Thomas Nast, Public domain, via Wikimedia Commons)
 クレメント・クラーク・ムーアという詩人が1823年に発表した詩「サンタがやってくる」の中で、「サンタはパイプの切り株を歯でしっかりと噛みしめ、その煙はサンタの頭を花輪のように包み込んだ」と書いています。
 パイプの中には、おそらくタバコ以外に大麻(マリファナ)も入っていたことでしょう。というのは、当時はタバコにバクシー(Baccy)と呼ばれるハーブを混ぜた、刺激的な混合物が好んで吸われていたからです。とくにドイツ人は大麻が入ったバクシーを特別な言葉で「ナスター」(Knaster)と呼んでいました。だから、陽気なサンタのパイプには、大麻が入っていた可能性がおおいにあります。
(最後にチコちゃん風に)
・サンタがあんなに陽気なのは、なぜ?
・それは、サンタがマリファナを吸ってたから~!(了)
【参考】
Martin Booth:CANNABIS(2003)
Pagan Christmas(異教徒のクリスマス)
異教徒がクリスマスに大麻をどのように使用したか
Wallace G. Smith:IS CHRISTMAS A PAGAN HOLIDAY?(クリスマスは異教徒のお祝いか?)
Yule Want to Read This: The Pagan Origins of Christmas(クリスマス、異教徒の起源)
北欧神話 - Wikipedia
オーディン - Wikipedia
https://news.yahoo.co.jp/byline/sonodahisashi/20211224-00274131

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22年度政府予算案のポイント

2021-12-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/25 05:00
■エネルギー 脱炭素化事業に重点配分
 2050年温室効果ガス排出実質ゼロを目指す政府目標実現を加速させるため、再生可能エネルギーの主力電源化や、石炭火力発電所から大量排出される二酸化炭素(CO2)の利活用など脱炭素化関連事業に重点配分した。高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査が進む後志管内寿都町と神恵内村に対する22年度分の交付金として10億円ずつ計20億円を計上した。
 脱炭素化関連は、前年度当初比4.6%減の6550億円だが、21年度補正予算を合わせた「16カ月予算」では9712億円に上る。
 再エネ主力電源化の柱となる洋上風力発電の導入拡大のため、北海道と関東を直接結ぶ海底送電ケーブルの整備に向けた海底の地形・地質調査費として、50億円を新規で盛り込んだ。
 関西電力の石炭火発「舞鶴発電所」(京都府舞鶴市)から排出されるCO2を苫小牧港まで海上輸送して再利用する実証事業には、同36.5%増の82億3千万円を計上した。舞鶴側の出荷基地、苫小牧側の受け入れ基地の建設費などが加わり、大幅増額となった。
 釧路コールマイン(KCM)などの炭鉱技術を外国に伝える国の研修事業などには、前年度当初と同額の13億5千万円を充てた。KCMの受託分も前年度と同じ10億3千万円だった。
 このほか、道内を含む全国の国立・国定公園で地熱発電開発を加速するための調査費として同15.0%増の126億5千万円を盛り込んだ。(佐々木馨斗)
■教育 教科担任制で教員950人増
 教育関係では、教科ごとに専門教員が指導する教科担任制を小学校高学年で本格実施するため、教員を特定の目的で追加配置する「加配定数」の枠で950人増やす。文部科学省は英語、算数、理科、体育で2千人増を求めたが、財務省は近隣の中学校教員の活用などの工夫を求め、要求数のほぼ半数で折り合った。
 教科担任制は授業の質向上と教員の働き方改革推進が目的。文科省は2025年度までの4年間で3800人増を目指す。学級数や児童生徒数で決まる「基礎定数」は小学3年の35人学級化などで3660人増。ただ、少子化に伴う定数の自然減などがあり、教職員給与に充てる義務教育費国庫負担金は前年度当初比149億円減の1兆5015億円となった。
 24年度に本格導入するデジタル教科書の普及促進事業には23億円。すべての小中、特別支援学校に教科書を提供し、学習効果を検証する。児童生徒に1人1台の情報端末を配布するGIGAスクール構想を円滑に進めるため、トラブル対応などに当たる運営支援センターの整備費には10億円。いずれも本年度補正予算と合わせて進める。
 いじめ対策や不登校の児童生徒への支援事業には80億円。高等教育では15億円を充て、主に地方大学を対象に、地域活性化に携わる人材育成が目的の改革を支援する。地域のスポーツ団体などが部活動を担う「地域移行」に向け、指導員の配置支援などには14億円を計上した。(大能伸悟)
■1次産業 輸出強化へ海外販路開拓
 農林水産関連は前年度比0・3%減の2兆2777億円となった。重点を置いたのは、牛肉や日本酒など農林水産物・食品の輸出強化で108億円を計上した。政府は今年、初めて1兆円を超えた年間輸出額を2030年度までに5兆円に伸ばす目標を掲げる。達成に向け、省庁の枠を超えて政府一体で海外販路の開拓を進めるほか、食品衛生管理の国際基準HACCP(ハサップ)などの取得を目指す企業を支援する。
 新型コロナウイルス禍で需要が急減したコメでは、販売期間を伸ばすために在庫米の保管費を補助する事業などに50億円を計上した。主食用米から麦や大豆などに転作した生産者に支払う「水田活用の直接支払交付金」に3050億円を盛り込んだ。
 持続可能な農業を目指す「みどりの食料システム戦略」関連では、化学肥料や農薬を使わないことを基本とする「有機農業」などの技術開発として35億円、有機農業に取り組む農業者団体などを支える交付金として27億円を確保。農地の大区画化などを進める農業農村整備に3322億円、人工知能(AI)などを活用したスマート農業の導入に14億円を計上した。
 一方、水産分野では西日本などの赤潮被害に対し、予防策などを支援。道内は21年度補正予算で対応しており、今回の予算案には計上されていない。長期的な不漁問題の対策として、複数の魚種や漁法に対応した多目的船の導入などに20億円を充てる。(酒井聡平)
■防衛 中国念頭、開発費が大幅増
 防衛関係費は2021年度当初比1・1%増の5兆4005億円と過去最大を更新した。第2次安倍政権発足以来10年連続の増加。軍備増強を進める中国などを念頭に、極超音速兵器への対処をはじめ研究開発費を大幅に増やした。21年度補正予算(7738億円)と一体で編成され、計6兆1744億円。総額では国内総生産(GDP)の1・09%に上り、歴代政権が目安としてきた1%を上回る。
 中国の海洋進出を踏まえた南西防衛強化として、島しょ部に弾薬や人員を運ぶ輸送艦2隻の取得費に102億円を計上。敵基地攻撃能力保有の議論も見据え、陸上自衛隊の12式地対艦誘導弾を長射程化する開発費に393億円を充てる。
 研究開発費は、21年度当初比約800億円増の2911億円で過去最大。中国や北朝鮮が開発を進める極超音速兵器は、従来のミサイル防衛網では迎撃困難とし、迎撃弾を高速で発射する技術の開発を進める。人工知能(AI)など最先端技術への投資やサイバー攻撃への対処力も強化する。
 最新鋭ステルス戦闘機F35A、F35B計12機分の取得費は1278億円。航空自衛隊F2戦闘機の後継機の開発・研究費として1001億円を盛り込んだ。
 26年度までの5年間について合意した在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)は、初年度分で2056億円。米軍空母艦載機訓練の移転候補地である馬毛島基地(鹿児島県)の基地整備に3183億円を計上した。(古田夏也)
■道新幹線 札樽トンネルの工事本格化
 2030年度延伸予定の北海道新幹線新函館北斗―札幌間の事業費は、400億円増の1350億円を配分した。区間内の8割を占め計17あるトンネル工事の費用が中心。このうち札樽トンネル(札幌―小樽、26.2キロ)では掘削工事を本格化し、渡島トンネル(北斗市―渡島管内八雲町、32.7キロ)も並行で進める。
 青函トンネル内を含む貨物列車との共用走行区間(約82キロ)では、運行時間帯を分けて新幹線の高速走行を図るための調査や技術開発に1億円を計上した。
 北海道新幹線を含む整備新幹線建設の総事業費は、前年度当初より2460億円少ない2400億円。このうち国費は3年連続で803億7200万円。
 総事業費は、北陸新幹線金沢―敦賀(福井県)間の工事がピークを過ぎたことを受け、過去最高だった前年度から半減した。北陸新幹線の事業費は2370億円減の930億円。九州新幹線長崎ルートの武雄温泉(佐賀県)―長崎間は490億円減の120億円となった。(木村直人)
■財政投融資 経済回復で計画額を半減
 2022年度の財政投融資計画は、21年度当初計画比で53.8%減の18兆8855億円とした。新型コロナウイルス禍からの経済回復に伴い資金繰り支援などの企業向け融資の需要が縮小しているとして、計画額を前年度から半減させる。
 企業の資金繰り支援や成長力強化には5兆7559億円を充てる。21年度の26兆6466億円からは大幅に減るが、コロナ後を見据えた中小企業のデジタル化や事業承継を後押しする。50年の脱炭素社会実現に向けて企業の温暖化対策事業に出資する官民ファンドには200億円を充てる。
 教育では、世界トップクラスの研究機関を目指す大学を支援する「大学ファンド」に4兆8889億円を拠出する。
 地下鉄有楽町線の延伸などインフラ整備に1兆6049億円を計上した。経済安全保障分野では、先端半導体の国内生産拠点整備の支援に2117億円。海外でレアメタル(希少金属)や天然ガスの確保を行う企業向けに549億円を充てる。
■地方交付税 小泉一体改革以降で最高
 自治体の財源不足を補うため国が配分する地方交付税は、配分額ベースで前年度当初比3.5%増の18兆538億円で小泉政権下の三位一体改革で大幅に減額された2004年度以降で最高となった。新型コロナウイルス対策の財政支出増加や高齢化による社会保障費の膨張に対応する。
 増額は4年連続。所得税や法人税などの法定率分に加え、前年度からの繰越金1兆2561億円などを活用して総額を確保した。交付税や地方税など自治体が自由に使える一般財源の総額は同1.1%増の63兆8635億円。このうち地方贈与税を合わせた地方税収はコロナ禍からの経済回復などを見込み、同9.8%増の43兆8283億円とした。
 自治体が財源不足の穴埋めのため発行する臨時財政対策債は1兆7805億円と前年度から7割近く圧縮し、財政健全化に配慮した。(竹中達哉)
■子育て こども家庭庁創設へ経費
 子どもに関連した施策の司令塔「こども家庭庁」の2023年度創設を見越した経費を盛り込んだ。子育て家庭支援や児童虐待防止に1731億円を計上。家族の介護や世話をする18歳未満の「ヤングケアラー」に関する自治体の実態調査や研修を促す。
 子ども食堂を運営する民間団体と連携し、地域の子どもの見守りを強化する。
 不妊治療を巡る相談を担う「性と健康の相談センター」の創設に9億円。子どもの死因を検証する仕組みのモデル事業費に3億円を充てる。
 総合的な子育て支援に969億円を盛り込んだ。待機児童解消や、たん吸引といった日常的な対応が必要な「医療的ケア児」を保育所などで受け入れる体制を整備する自治体への支援に充てる。ひとり親の就労を促す給付金に1793億円。
■アイヌ政策 偏見・差別解消へ啓発に力
 アイヌ政策関連は前年度当初比2%増の58億5900万円となった。胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の管理運営などの経費が同2%増の31億200万円と全体の約半分を占めた。
 2019年のアイヌ施策推進法施行に伴い設けられたアイヌ政策推進交付金は、20億5千万円と前年度当初に比べ3%増えた。アイヌ民族と連携した地域振興に関する事業計画を策定した市町村に配分され、内閣官房によると、制度が浸透しつつあるという。
 アイヌ民族への偏見や差別を解消するための人権啓発は前年度当初比62%増の600万円。日本テレビの情報番組でアイヌ民族への差別表現があった問題を受け、大幅に増額された。
 当初予算とは別に、20日成立した21年度補正予算にウポポイへの誘客や感染防止対策として約10億円が盛り込まれた。(吉田隆久)
■科学技術 新主力ロケットを高度化
 来年3月までの打ち上げを目指している新型主力ロケットH3を高度化するために97億円を計上した。月を周回する新たな宇宙基地ゲートウエーの関連で14億円、20年に試料入りカプセルを地球に届けた後も飛行を続ける小惑星探査機「はやぶさ2」の拡張探査に5億円を充てた。
 南海トラフ巨大地震などに備え、海底地震・津波観測網の構築には12億円。気候変動分野の予測先端研究として新たに5億円を積んだ。
 科学研究費助成事業(科研費)は2376億円。博士後期課程の学生への支援事業には33億円を盛り込んだ。
 ワクチン開発にも貢献できるとして、感染症研究の推進に28億円を計上した。スーパーコンピューター富岳の次世代版開発に向けて、調査研究費で新たに4億円を加えた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/627400

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闇夜にぽっかり、豊頃のハルニレ 町観光協会がライトアップ

2021-12-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/25 02:04 更新

 【豊頃】町観光協会は24日、町のシンボル「ハルニレ」を9基の照明でライトアップした。アイヌ神話に「美しい女神」として登場するハルニレが、闇夜にきれいに浮かび上がった。
 「コタン生物記1」(更科源蔵、更科光著、法政大学出版局)が「神々は天上界から首をのばしてこの美しい女神の姿を求めていた」と伝承を記すハルニレはアイヌ語名がチキサニ。火を作る木を意味し、生活に欠かせぬ木でもあった。
 豊頃町でおよそ150回年輪を刻んだハルニレはこの日の夕刻、ライトで美しく照らし出され、集まった写真愛好家らがシャッターを切った。現地で来場者にホットコーヒーを振る舞った町観光大使の浦島久さん(69)=帯広市=は「150歳のハルニレが脚光を浴びるのは初めてだろう。喜んでいるのでは」と話した。
 ハルニレのライトアップは25日午後5時半~9時半も行う。(椎名宏智)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/627328

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開発予算0.1%増5702億円 「16カ月予算」4年連続7千億円台

2021-12-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/25 00:23 更新
 政府が24日閣議決定した2022年度予算案で、北海道開発予算は21年度当初比0・1%増の5702億円となり、2年ぶりに前年を上回った。政府が国土強靱(きょう じん)化を掲げる中、道路やダムに重点配分した。21年度補正への前倒し計上分を加えた「16カ月予算」は総額7253億円。22年度当初ではシステム費19億円が9月に発足したデジタル庁に一括計上されたため、単純比較はできないが、当初と前年度補正の合計は4年連続で7千億円台となった。
 一般公共事業費に当たる北海道開発事業費は0・1%増の5588億円。全国の一般公共事業費に占める割合「北海道シェア」は、前年度と同じ9・3%を維持した。
 主に新設に使う道路整備費と、改良に充てる道路環境整備費の合計は1・8%増の2446億円。北海道横断自動車道で24年度開通を目指す釧路市内の阿寒インターチェンジ(IC)―釧路西IC間などの整備を進め、災害時の避難経路を確保する。千葉県で下校時に児童5人がトラックにはねられて死傷した事故を受け、ガードレールの設置など通学路の安全対策も進める。
 治山治水費は0・3%増の1023億円を計上。新設する三笠ぽんべつダム(三笠市)の本体工事に着手するほか、既存ダムのかさ上げ工事を進め洪水対策を強化する。農林水産基盤整備費は0・3%増の1181億円。デジタル技術の導入を推進し、作業の省力化、低コスト化で競争力向上を目指す。
 アイヌ政策関連経費は1・4%減の15億円。テレビCMやウェブ広告を通じてアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)の認知度向上を図る。(小沢弘和、木村直人)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/627286

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もう一つのファクターX…?日本人が持つ「縄文人のゲノム」とは

2021-12-25 | アイヌ民族関連
FRIDAY 12/24(金) 13:02配信
新型コロナウイルスによる重症化を予防する白血球の型「HLA-A24」
12月10日、読売新聞に、日本人の約60%が保有する白血球の型「HLA-A24」が新型コロナウイルスによる重症化を予防すると理化学研究所が発表したとの記事が掲載された。
日本人は海外に比べて新型コロナウイルスの感染者や死者が少ないことから、日本人特有のなんらかの要因(ファクターX)があるのではということは、早いうちから言われていた。これが本当にファクターXなら、治療薬の開発に役立つかもしれないと、話題になっている。
「白血球の型HLAには、さまざまな型がありますが、欧米人とアジア人では違いがあることは以前から知られていました。ただ、今まではそれが新型コロナウイルスの重症化を予防するかどうかはわかっていませんでした」
こう言うのは、国立遺伝学研究所教授の斎藤成也氏。
最近の発表によると、HLAの一つ、HLA-A24は日本人の約6割が保有していて、新型コロナウイルスに感染すると、体内で眠っていたキラーT細胞が増え、感染細胞を排除している可能性があると言われている。
「ウイルスに対して働くのは免疫細胞です。いろいろなウイルスやバクテリアが体内に入ってくることを予想して待ち構えている。とくに強い働きをするのが、今話題になっている白血球の型HLAです。これにはさまざまな型があり、どの型を多くもっているかは遺伝によって変わります」(斎藤成也氏 以下同)
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスによって、人間の遺伝子が変異し、世界中の人がHLA-A24を保有することにならないのだろうか。
「我々は父親と母親からDNAを受け継ぎますが、突然変異がまれに生じるので、両親のゲノムとは少しだけ異なってきます。環境に刺激されて生まれたあとに突然変異が生じることはありますが、それが子どもに伝わることはありません。
突然変異したものが生存に適したものであれば、受け継がれていくことになります」
「HLA-A24」は、日本人が偶然手に入れた“ギフト”なのだ…。
◆日本人のゲノムの中に10%ほどある「縄文人」から受け継がれたゲノム…
ところで、斎藤氏によると、日本人のゲノムの中には10%程度「縄文人」から受け継がれたゲノムが含まれていると言う。
「縄文人のゲノムを持っているのは、世界でも非常に珍しく、朝鮮半島に暮らしている人は0.1~0.2%、台湾人、アムール川流域に暮らす少数民族も少しもっている。
日本人の中でもいちばん多く縄文人のゲノムを受け継いでいるのはアイヌの人々、次が沖縄の人々。我々が礼文島船泊遺跡の縄文時代人のゲノムを調べた結果、アイヌの人々の50%、沖縄の人々の25%のゲノムは、縄文人のゲノムを受け継いだものでした」
縄文人というのは、約1万6000年前から約3000年前まで続いた縄文時代に北海道から沖縄にかけて住んでいた人々で、“縄文土器”を作り出すなど、独自の文化を築いたことで知られている。その後、大陸から渡来人がやってきて、混血が進み、縄文人のゲノムは徐々に少なくなってきた。
身長は男性が160㎝弱、女性は150㎝に満たない人が多く、顔立ちは彫りが深いなどの身体的特徴から東南アジアを起源にもつ人々ではないかと考えられているが、縄文人の祖先がどこで生まれ、どうやって日本列島にたどり着いたかはまったくわかっていないのだという。
日本人の多くがHLA-A24を保有しているのは、縄文人のゲノムを持っているからだろうか。
「ゲノムの中には自然選択の痕跡がたくさんあり、その中のいくつかはなんらかの感染症に対する抵抗性をもつかもしれません。けれど、縄文人のゲノムがそれに関係しているかはわかっていません」
◆なぜ、感染者数に違いがあるのか…
韓国では人口の80%以上がワクチン接種を終えているにも関わらず、12月7日に感染者が7000人を超え、重症者も850人を超えている。病床の稼働率は、首都圏で73%に達するなど、医療のひっ迫も深刻だ。同じ東アジアに住む韓国人はHLA-A24をもっていないのだろうか。
「東アジアの人たちも日本人と同じようにHLA-A24を保有している人が多いと考えられていますが、韓国人については不明。
ただ、韓国で感染者が増えているのは、日本人と韓国人の体質の違いというより、対策の違いではないでしょうか。韓国では飲食店は24時間営業もOKなど、経済活動を優先させて、ほぼコロナ前の生活に戻していた。
一方、日本はほとんどの人がマスクをつけているし、飲食店ではさまざまな予防策がとられている。感染者が少ないのはそうしたことも大きいと思います」
日本人も油断をすれば韓国のようになる?
「HLA-A24も万能ではないと思います。ウイルスが変化していったら、HLA-A2がいくら頑張っても追いつかない可能性もある。いくらHLA-A24を6割の人がもっているからといって、油断すべきではありません」
斎藤成也 遺伝学者。国立遺伝学研究所教授、総合研究大学院大学、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授。日本学術会議連携会員。アイヌと琉球人の近縁性についての研究結果を定期的に発表している 。著書に『核DNA解析でたどる日本人の源流』(河出書房新社)、『最新DNA研究が解き明かす。日本人の誕生』(秀和システム)、『人類はできそこないである』(SB新書)など多数。
取材・文:中川いづみ
https://news.yahoo.co.jp/articles/7519db5b65d8766b482bfa892870ade5a3ff2c97

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