先住民族関連ニュース

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体験型観光 十勝管内でも外国人にPR 開拓の歴史に焦点

2023-10-08 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月7日 22:38(10月7日 23:12更新)

ポストサミットでアイヌ文化に触れた参加者=9月16日(加藤哲朗撮影)

 体験型観光スポットを海外の人たちにも知ってもらう事業「ポストサミット」が十勝管内でも行われた。道内で開かれた体験型観光の国際イベント「アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)」の一環。米国やブラジルなどのメディア関係者8人がアイヌ文化や開拓の歴史、馬文化に触れた。

 道によると、「アドベンチャートラベル(AT)」は《1》アクティビティ(体験プログラム)《2》自然《3》異文化体験―の二つ以上を組み合わせた旅行。欧米やオーストラリアの富裕層を中心に人気が高まっており、世界市場規模は70兆円を超えるという。旅行者1人当たりの消費額や地域への経済波及効果が大きいとされ、需要拡大が期待できる観光分野として注目されている。

 ATWSは米国のアドベンチャートラベル・トレード協会が2005年から世界各国で開き、今年は北海道がアジアで初めての開催地に選ばれた。64の国・地域から約750人が集まり、商談会やツアーに参加した。

 ポストサミットはATWSの関連事業で、9月15~18日の日程で十勝、上川、北宗谷、釧路の4地域で行われた。十勝では帯広市や十勝総合振興局、大手旅行会社JTB(東京)がツアー内容を考案。トレッキングやハイキングなどの自然体験やアクティビティが目立つ中、他地域との違いを出すため、十勝は開拓の歴史をたどる文化体験に焦点を当てた。

 ・・・・・・・

(沼田駿)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/921685/


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バチラーと八重子の足跡たどる企画展 伝道で使った幻灯機など展示 伊達

2023-10-08 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月7日 20:32(10月7日 20:53更新)

ジョン・バチラーが伝道で使った幻灯機や種板などが並ぶ企画展

 【伊達】市内有珠地区を拠点に活動した英国人宣教師ジョン・バチラー(1854~1944年)と、養女のバチラー八重子(1884~1962年)の生い立ちをたどる企画展が7日、だて歴史文化ミュージアム(梅本町)で始まった。

 キリスト教の布教で道内を回ったバチラーの足跡や著作などに加え、バチラーの活動を助けつつ、アイヌ3大歌人とも称された八重子の生涯を、ミュージアム所蔵資料で紹介している。

 ・・・・・

 企画展に関連し、幻灯機映写会を11月3日午前10時と午後2時に開催。4日午後2時には、英国史料から両者の歩みを紹介する田辺陽子・東海大非常勤講師の特別講演会を開く。定員は各回20人。無料。申し込みは10月10~27日、市教委文化財係、電話0142・82・3299へ。

 企画展は11月30日まで。午前9時~午後5時。一般300円、小中学生200円。(梶山征広)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/921644/


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佐呂間出身の現代アーティスト安保真さん 滲み画で30周年記念展 栗山英樹さんと育んだ友情<デジタル発>

2023-10-08 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月7日 10:00(10月7日 11:15更新)

 墨のにじみを利用した「滲(にじ)み画」と呼ばれる技法を確立し、シマフクロウなどアイヌ民族の世界観を描く現代美術家・安保(あんぽ)真さん(61)=兵庫県在住=が、故郷のオホーツク管内佐呂間町で作品展を開いている。この技法による制作を始めて30年。作品は国内外で評価され、3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表を優勝に導いた栗山英樹前監督も、滲み画を印刷したアンダーシャツを着て試合に臨んだほどほれ込む。節目の作品展で安保さんは「うれしいことが続いているが、浮かれずに今後も創作に取り組む」と意を強くしている。(報道センター 佐藤諒一)

滲み画の作品を紹介する安保真さん。手にしているのは栗山英樹前監督に贈ったフクロウのイラスト

 佐呂間生まれの安保さんは2歳半で千歳に移住し、近所に住むアイヌ民族の家族との交流を通して、後に作品のテーマとなるアイヌ文化に触れるようになった。専門学校などで美術を学び、1993年にフリーデザイナーとして独立。同年、コップからこぼれたコーヒーの染みをヒントに、滲み画の制作を始めた。

 滲み画は水滴に墨を垂らし、水を布で拭き取りながら墨をにじませて線などを描く技法。筆で直接、墨を伸ばす水墨画とは異なり、乾燥とにじませる工程を何度も繰り返して濃淡を表現する。昨年8月に商標登録が認められ、今年はスペインやイタリアの芸術団体から美術表彰も受けた。

・・・・・・・

 作品展は、佐呂間町図書館で今月8日まで。札幌市の札幌三越本館9階三越ギャラリーでも11月28日~12月4日に開催する。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/921039/


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「残酷でも生きるため」 アイヌ儀式の記録映画会に80人 帯広

2023-10-08 | アイヌ民族関連

十勝毎日新聞2023/10/07 15:33

 アイヌが動物の霊を送る儀式を記録した映画「チロンヌプカムイ イオマンテ」の上映イベントが9月27日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。来場者80人が、ベールに覆われた儀式の全貌を、時に涙を流しな...

●この記事は会員限定です。

https://kachimai.jp/article/index.php?no=595054


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荒れ狂うヒグマ、熱湯入りの薬罐に足をとられあわてて逃げ出す…北海道開拓時代の「薬罐熊」秘話

2023-10-08 | アイヌ民族関連

フラッシュ10/7(土) 6:03配信

 北海道の開拓時代には、「薬罐(ヤカン)クマ」という、面白おかしく紹介される典型的なヒグマのエピソードがある。

【写真】『神々の復讐 人喰いヒグマの北海道開拓史』

 たとえば宮北繁の『北海道熊物語』に出てくる「薬罐熊」は次のような話である。

 根室にアイヌの老夫婦がいた。ある日、爺が用事で出かけたので婆が留守番をしていると、夜になって戸口で物音がする。爺が帰ってきたものと思いきや、姿を現したのは猛々しい大熊である。

 熊は婆を取って喰わんと迫るが、婆は炉辺を逃げまわり、業を煮やした熊が一気に飛び越えようとした刹那、煮えたぎる薬罐に足を突っ込んでしまう。

 熊は熱さのために暴れ狂い、柱に打ちつけるものだから、薬罐はペシャンコになり、さらに抜けなくなる。ついに小屋を飛び出して逃げてしまう。

 翌朝、爺が戻ると、小屋の周りに熊の足跡が点々とあるので、てっきり婆は喰われたものと観念したが、意外にも婆は元気で、事の顛末を爺に話す。爺はさっそく銃を持って熊の跡を追い、見事に撃ち止めた――。

 だいたい似たり寄ったりのストーリーだが、以下の『小樽新聞』(昭和4年10月9日)に掲載された藤竹雄による記述は、状況設定や描写が具体的で信憑性が高い。

 内容は《今から四十年程前、石狩におこった話》である。

 石狩川の上流に、昼なお暗い大密林地帯があった。材木を流送する人夫5人ほどが、雨をしのぐ程度の小さな小屋に寝とまりしており、朝に出かけ、夕方近くに帰るのが常だった。

 ある日のこと、仕事を終えて戻ると、家の中がひどく荒らされており、飯びつといわず鍋といわず、あらゆるものが目茶苦茶に散らかっていた。これまで見たことがないほど大きなクマの足跡もあり、相談の上、一番年寄りの、熊には少々経験のある1人が残って番をすることになった。

 次の日の夕方、事件が起こった。留守番の老人が乱れた小屋のなかで血みどろで倒れていたのだ。朝早くやられたものとみえ、すでに冷たく硬い死体となっていた。

 一同は驚愕と同時に恐怖で蒼白となった。

 どうにかして仇をとりたいが、なにしろ人に手向かう熊であるから容易なことでは討ち取れない。そこで、土間の真ん中にたくさんの火を起こして焼灰をこしらえ、熊が入ってきたらスコップでこれを熊の顔に打ちつけて目つぶしをかけ、ひるむところを斧で切ってかかろうということになった。

 翌日、準備万端整えて待っていると、朝の10時頃、はたして「バサリ、バサリ」と柴をかきわけてやってくる音がする。戸板の破れ目から覗いてみると、その熊の大きいこと大きいこと、まるで大岩石のような奴が「ズシリ、バサリ」とやってくる。

 爛々とした眼光の鋭さは周囲を圧するものすごさである。今までの意気込みなどどこへやら、みな一目散に屋根裏に逃げ上がった。

《入ってきた熊は、そのするどい眼を何か御馳走でもないものかとぎょろつかせているうちに、焼灰の傍(かたわら)に置いてあった大形の銅薬罐を見つけて、中に熱湯の入っているのも知らず、ふたを取ってあるのを幸いとばかり、のそりと、その太い前足を突っ込んだからたまらない。

 流石(さすが)に厚い皮を持つた熊の手も熱湯にはたえ切れなかったものか、いきなり手を引こうとしたが、指をふれまいとして開いて引いたため薬罐はそのまま熊の手について上がった。

 そのうちに熱さはますます募る。熊の方では薬罐が生きているもので故意に食いついているとでも思ったらしく、指をますます開くので薬罐は更に離れない》

 こらえきれなくなったクマは薬罐を丸太柱に打ちつけ始めた。熱湯が焼灰に飛び散って灰神楽が立ち上り、息が詰まるほどである。打ちつけられる薬罐は、岩をも砕くばかりのクマの怪力にペシャンコに潰れ、すっかり熊の手袋のようにくっついてしまった。さすがのクマももう敵わぬと、薬罐のくっついた足を引きずって外へ飛び出した。

 屋根裏の人夫たちは、生き返った思いで下りてきたが、自分たちではとうてい手に負えぬということで、クマ取りのアイヌに駆除を頼んだ。頼まれたアイヌは、薬罐のついた足で歩く一風変わった足跡をつけていき、間もなく討ち取ったという。

 これが「薬罐熊」の原点となる物語だろうと思ったが、さらに古い記事を見つけた。

 それは明治16年2月17日の読売新聞で、前出の藤竹雄の言う40年前(明治22年)とは6年の誤差がある。また事件現場や、薬罐を踏み込んだのが後脚だったりと細部は異なるが、状況からみておそらく同じ事件だろう。

 旧開拓使の船「箱館丸」の操縦士・植田直勝が、函館に停泊すると、夜になって200~300人が山の中へ集まり、鬨(とき)の声をあげ始め《間もなく所々にかがり火を焚き、その夜は一同そこに明かせし様子なりしが、翌朝に至りて一疋の大熊を前後より取り囲み、その勢い山も崩るるばかりにみるみる浜辺へ追い出し、遂に打ち止めたれば、植田氏は始めて熊狩りにてありしとさとり、心落ちつきてようよう上陸なし》

 海岸に追い込まれた熊を眺めていると、左の後脚には薬罐がはまっていた。体には8発の弾丸が当たっていた。植田が話を聞くと、

「この熊は今から3年前、山番を喰い殺したが、追われて逃げたとき、囲炉裏にかけた薬罐に脚を踏み込み、そのまま逃げ去ってしまった。村人はこの熊を薬罐熊と称して恐怖していたが、先日、名主の祖母を喰い殺したので、一同申し合わせて熊狩りをした。首尾よく打ち殺すことができた」

 と話した。この熊の皮を剥いだところ、8畳ほどの大きさになったという。

中山茂大

1969年、北海道生まれ。ノンフィクションライター。明治初期から戦中戦後まで70年あまりの地元紙を通読し、ヒグマ事件を抽出・データベース化。また市町村史、各地民話なども参照し、これらをもとに上梓した『神々の復讐 人喰いヒグマの北海道開拓史』(講談社)が話題に。

https://news.yahoo.co.jp/articles/657ef2ace8e852367049dcd1258711bda46e7a3e


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岸田政権3年目 任命責任またもや疑問符

2023-10-08 | アイヌ民族関連

福井新聞2023年10月7日 午前7時30分

 【論説】岸田文雄首相率いる政権は発足3年目に入った。ただ、先月の2次再改造内閣と党役員の改選では、任命直後から政治資金問題が指摘される議員を閣僚に起用したり、人権侵犯の認定を受けた議員を党の役職に充てたりするなど、任命権者として疑問符がつきかねない事態を招いている。

 昨年8月の内閣改造後には「政治とカネ」問題などを受け4人の閣僚が辞任した。当時の寺田稔総務相と秋葉賢也復興相が妻らに事務所の賃料を払っていた問題が浮上し、別の疑惑と相まって、首相は事実上の更迭に踏み切った。首相はその際「任命責任を重く受け止める」と語った。

 それを忘れてしまったかのような今回の人事。初入閣させた加藤鮎子こども政策担当相、松村祥史国家公安委員長のほか副大臣2人の政治団体が親や親族が代表を務める会社に事務所の賃料を支出していたことが判明した。両大臣は「相場に見合った賃料」などと述べたが、身内への支払いは政治資金の「環流」に当たるとして批判されてきた。

 首相は党総裁としてきっちり「身体検査」を行ったのか。適格性を見極めた人事とはいえず、20日からの臨時国会で野党から追及されるのは必至であり、またもや任命責任が問われる事態になろう。

 他の閣僚や党役員らにも不適当な事案が判明している。公選法では国と契約を結ぶ事業者が国政選挙に関して寄付することを禁じているのに、高市早苗経済安全保障担当相が代表の政党支部は2021年の衆院選と近い時期に寄付を受けている。西村康稔経済産業相や萩生田光一政調会長らにも同じ問題が浮上した。

 国からの事業請負を知らなかったとしても政治倫理上看過できないし、返金でよしとはできない。首相が代表を務める選挙支部でも政治資金の処理に不手際があったのを見過ごしにはできない。真剣に反省するというのなら、資金の扱いについて徹底調査を指示すべきではないか。

 杉田水脈衆院議員を党環境部会長代理に登用したことにも驚いた。この人事が決まる前に、杉田氏のアイヌ民族への侮辱的なブログ投稿が、札幌法務局から人権侵犯と認定されていた。杉田氏は性的少数者を「生産性がない」と月刊誌でやゆするなど不適切な発言などを繰り返してきた。首相は前回の内閣改造時に杉田氏を総務政務官に抜てきしたものの、批判を受け更迭した経緯がある。

 首相は就任時に「多様性が尊重され、全ての人々が互いの尊厳を大切にする社会を目指す」と言明。閣僚に女性5人を登用したが、副大臣・政務官では1人もなかった。その時点で言葉の「真贋(しんがん)」は明らかだろう。

https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1886691

 


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ウクライナ、クリミア攻撃の背景にある歴史の重みと戦略的意義

2023-10-08 | 先住民族関連

フォーサイト10/7(土) 15:02配信

新たな国防相にはクリミア・タタール人のルステム・ウメロフ(右)が就任した[国防省・軍幹部に挨拶するウメロフ=ウクライナ・キーウ](ウクライナ国防省HPより)

 ロシアに対するウクライナの反転攻勢が続く中、 侵略 の「原点の地」が再び注目されるようになっている。それは、ウクライナ南部クリミア半島だ。2014年3月に ロシアが一方的に自国領へ併合 した行為は、実態としては武力を用いた侵略だった。このとき国際社会は微温的な態度にとどまり、8年後の全面侵攻につながった。

 ロシア軍の要塞と化したクリミアに対し、その奪還を目指すウクライナは今年6月から攻撃を次々と繰り出している。また、同9月上旬には半島の先住民族であるクリミア・タタール人がウクライナ国防相の要職に就いた。

 そもそもクリミア半島とはどのような土地か。黒海に突き出たひし形をしており、その面積は日本の四国の1.4倍ほどだ。地理的条件からさまざまな民族が住み着き、古代にはギリシャの植民都市もあった。中世に入ると、モンゴル帝国の流れをくむイスラム王朝、クリミア・ハン国が成立。やがて、同じチュルク系の強国 オスマン帝国 の保護下に入った。

本文:4,170文字

写真:1枚

https://news.yahoo.co.jp/articles/1ac8455f723c59b2d634d0a8c80fd77e45c284a0


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オーストラリア、14日に改憲国民投票 先住民の地位明文化の是非問う

2023-10-08 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2023/10/7 06:30(最終更新 10/7 06:30) 有料記事 2363文字

先住民を巡る国民投票で「賛成に投票します」と記されたポスターを掲げる女性=オーストラリア北部準州アリススプリングズで2023年9月17日、ロイター

 オーストラリアで14日、憲法に先住民の地位を明文化するかどうかを問う国民投票が実施される。豪州の先住民は、経済や社会面で他の住民より立ち遅れが顕著だ。格差解消が必要な点は誰もが認めるが、その手法を巡って世論は真っ二つに割れている。豪州内では、2016年に国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国の「ブレグジット」のような混乱を懸念する声が上がっている。

 国民投票では、アボリジニやトレス海峡諸島の住民を「最初のオーストラリア人」であると憲法に明記し、先住民の意見を政府と議会に反映させる諮問機関「声」の創設を定めた改憲案の賛否を問う。改憲には、全国で賛成が過半数を占め、全6州のうち4州以上でも過半数になる必要がある。

 全人口の約3%を占める先住民は過去に白人から迫害を受け、今もさまざまな格差が残る。豪政府の調査によると、21年の15~64歳の先住民の就業率は52%で、非先住民の75%を下回った。犯罪率も高く、00年以降、収監された先住民の割合は非先住民の8倍に上るとされる。

 先住民の地域代表らは17年、憲法に先住民として明記するだけでなく、先住民の生活に実質的に変化をもたらす改憲を求める声明を発表。この提言をもとに、労働党のアルバニージー首相は22年5月の就任後、国民投票をすると宣言していた。

 賛成派は「声」を通じた政府への助言に法的拘束力はないものの、先住民の声を議会に届けることで、先住民が直面する格差の改善につながると強調。今回の改憲は「控えめな要望」だとし、アルバニージー氏も「今回の投票は1世代に1度あるかないかの、豪州を一つにするチャンスだ」と呼びかけている。

 ただ超党派の改憲支持は広がっていない。今回、労働党は党を超えたキャンペーンを模索してきたが、野党の国民党が拒絶。最大野党・自由党のダットン党首も、先住民を憲法に明記することには異議はないとしつつ、「声」の設置は「一部の国民に特権を与え、社会の分断につながる」などとして反対している。豪州ではこれまでに国民投票が44回実施されており、このうち改憲に至ったのは8回のみで、すべてで超党派の支持があった。

 先住民の間でも意見が割れる。アボリジニの上院議員(無所属)、リディア・ソープ氏は「声」が持つ権限は「非力で、先住民の生活に実質的な変化をもたらさない」とし、国と先住民の間の条約締結や、先住民の歴史を語り継ぐ活動を重視すべきだとして反対する。

 こうした中、「『声』は、政府の決定への拒否権を持ち、政治を転覆させる」といった偽情報がソーシャルメディア上で出回るなど、キャンペーン合戦は激化。地元メディアは「EUの離脱を巡る国民投票のように社会の分断が進みかねない」と指摘する。

・・・・・・・

https://mainichi.jp/articles/20231007/k00/00m/030/013000c


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フラや切り絵で交流 ハワイのアヌエヌエ学園一行、白翔中へ 白老

2023-10-08 | 先住民族関連

苫小牧民報2023.10.07

米国ハワイ州・ホノルル市にあるアヌエヌエ学園の9年生(13~14歳)6人を含む一行10人が6日、白老町の白翔中学校(宮田真基校長)を親善訪問した。同学園はハワイ語を重視して教育しており、生徒たちはアイヌ文化の根付くまちで成長する同校の1年生33人と歌や工作体験などで楽しい時間を過ごした。交流を通じ、2校の生徒たちはルーツのある民族に理解を深めた。

白翔中の生徒を前に古典フラを披露するアヌエヌエ学園の生徒

 同学園は、ハワイ語を母語として、幼稚園児から高校生までを同じキャンパス内で教育している同州でも数少ないイマージョン・スクール(語学学校)。ババ・イム校長(50)は2022年、教育視察で平取町の小学校を訪れ、アイヌ文化と教育方針に感銘を受け、今年は親善訪問を希望した。しかし、同学園の生徒にとっては初の国外研修旅行になり、多数の生徒の引率と旅程の関係から民族共生象徴空間(ウポポイ)のある白老町を研修地に決め、白翔中が受け入れた。

 同学園の生徒たちはハワイ王国の王家の歴史を歌う古典フラやウクレレを用いたモダンフラなどを披露。仲良くしたいという思いを情感の込もった歌や踊りで表現した。同校の1年生も校歌を歌って一行を歓迎した。その後、全員でアイヌ文様の切り絵工作を体験。町末広町で「しらおいイオル事務所チキサニ」を運営する白老モシリのスタッフの指導で作業を進め、道具を貸し合ったり、作り方を教え合ったりして交流を深めた。

 ルーツを持つ言語での教育を重視するイム校長は「言語と文化は、これらを学ぶ上で切り離すことができない。アイヌの皆さんが歩んできた歴史と文化を学ぶと、私たちとの共通点が多く見いだせる。旅を通し、(学園の生徒が)日本の子どもたちの考えていることに触れ、民族共生、世界平和について考えるきっかけになってくれたらうれしい」と語った。

 9年生代表のカヘレ・シト=ラングさん(13)は「(白翔中生徒は)歌が上手で心が躍った。私たちとの出会いがハワイ語を学ぶきっかけになればうれしいし、私もアイヌ文化や日本文化をたくさん学びたい」と笑顔を見せた。

 津田稜太さん(13)は「同じ時間を一緒に過ごし、物を作ったりすることで親近感や興味が湧いてきた。将来はハワイへ行きたいという気持ちが強まった」と話していた。

 一行は3日に現地をたち、4日に来日。5日はウポポイを見学した。今後は、インターネット回線をつないで交流してきた広島市や40年以上同州と姉妹都市提携を結ぶ福岡県を訪ね、12日には帰国するという。

https://hokkaido-nl.jp/article/31148


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【紅葉・見ごろ】神居古潭

2023-10-08 | アイヌ民族関連

イベントバンク2023/10/07 10:00

【紅葉・見ごろ】神居古潭

(EventBank プレス)

アイヌ伝説が残る秘境で楽しむ神秘的な絶景

石狩川が上川盆地から石狩平野に流れる境に位置するこの峡谷は、アイヌ語で「カムイ(神)コタン(集落)」と呼ばれ、古くよりアイヌの人々の聖地とされてきた。市内有数の景勝地で、悠久の時の中で形成された峡谷が四季折々に美しく彩られる姿は、私たちの目を1年中楽しませてくれる。ナナカマド、ミズナラ、カエデなどで染まる秋の眺めはまさに絶景。周辺の「神居古潭竪穴住居跡」や「旧神居古潭駅舎」にもぜひ足を運びたい。

開催日時

2023年10月1日(日)~10月20日(金)

備考

開催日は見ごろの時期の目安。気候等により前後する場合あり。令和5年10月1日(日)~令和6年3月31日(日)まで、神居大橋の修繕工事実施のため、橋りょう部が通行止め。

会場

神居古潭

北海道旭川市神居町神居古潭

料金

無料

-

アクセス

公共交通:JR旭川駅から車で約40分、JR旭川駅から路線バス「夢殿観音前」下車徒歩約10分

車:道央自動車道旭川鷹栖ICから、国道12号を深川方面へ約15km

駐車場

あり 30台

駐車場横トイレは令和5年9月30日(土)にて使用中止

お問い合わせ

0166-23-0090(旭川観光コンベンション協会)

ホームページ

https://www.atca.jp/kankouspoy/%e7%a5%9e%e5%b1%85%e5%8f%a4%e6%bd%ad/

https://news.goo.ne.jp/article/eventbank/region/eventbank-10496033.html


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南部弁 津軽弁 熱い激突/14、15日 与那国島で「方言サミット」/二人芝居上演「楽しんで」

2023-10-08 | アイヌ民族関連

東奥日報10/7(土) 11:00配信

方言サミット与那国島大会で二人芝居を披露する柾谷さん(左)と長谷川さん=9月30日、青森市

 10月14~15日に沖縄県・与那国島で開かれる「危機的な状況にある言語・方言サミット」に、南部弁の保存・継承に尽力してきた八戸市公民館長の柾谷(まさや)伸夫さん(75)と、青森市で浪岡演劇研究会を主宰する長谷川等(ひとし)さん(76)が出演し、南部弁と津軽弁の二人芝居を上演する。本番を前に2人は熱の入った稽古に汗を流している。

 サミットは文化庁、沖縄県、与那国町などが共催。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が2009年に消滅の危機にあると報告したアイヌ語、奄美大島(鹿児島県)、与那国島(沖縄県)の方言など地域言語の保存・継承を目指し、15年度から毎年開催されている。

 同サミットでは言語・方言の現状説明や地域での取り組み事例の紹介、各方言の聞き比べなど多様なプログラムがあり、柾谷さんと長谷川さんは「聞き比べ」と「表現披露」に参加。柾谷さん作・演出の南部弁と津軽弁が激突する二人芝居「こっただ面接ある訳(わげ)ァねえ~津軽弁と南部弁の面接バトル勃発(ぼっぱつ)!!~」を披露するとともに、地方の視点から方言が持つ役割や価値について問題提起する。

 「こっただ-」はシニア世代の再就職をテーマに長谷川さんが面接官役、柾谷さんが求職者役を掛け合い的に演じる。青森市浪岡の長谷川さん宅で行われた9月30日の初稽古では、それぞれの出身地の観光名所やご当地自慢などをディープな津軽弁と南部弁で紹介し合う場面を繰り返し確認。舞台上での効果的な見せ方などについて入念に話し合った。

 稽古後、長谷川さんは「方言サミットに参加するのは初めてなので緊張している。当日は字幕がないので、地元の人に自分の津軽弁は分かりづらいかもしれないが、独特のイントネーションやアクセントを単純に音として楽しんでもらえればうれしい」と意気込みを語った。

 柾谷さんは同サミットへの参加は5回目となる“常連”だ。見どころについて「今回のサミットでは津軽弁との絡みを芝居風に表現するが、初めての試みでわくわくしている。同じ単語でも南部弁と津軽弁では意味が異なる場合があるので、そうしたすれ違いの面白さなどを感じてもらえれば」と話している。

 「こっただ-」はサミット初日の14日午後、与那国町立久部良(くぶら)小学校の体育館で上演される。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2586b89424ba0029606b365dca61cd7edcacd564


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