先住民族関連ニュース

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道南の星空、どう生かす? 和歌山の角田さん 観察会でガイド 上ノ国、木古内

2023-10-25 | アイヌ民族関連

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北海道新聞2023年10月24日 20:27(10月24日 20:29更新)

星空を使った観光の可能性について参加者と意見交換する角田さん(中央)=上ノ国町

 【上ノ国、木古内】和歌山県の星空ガイド角田夏樹さん(37)による星空観察会が16日に上ノ国町、18日には木古内町のサラキ岬で相次いで開かれ、参加者は解説を聞きながら夜空に輝く惑星や星座を眺めた。

 上ノ国町の観察会は、檜山振興局が主催し、町内外の27人が参加。勝山館ガイダンス施設前で角田さんのガイドを受けながら夜空を観察。巨大な望遠鏡での土星観測も体験した。

 その後、旧笹浪家住宅で行われたワークショップでは、檜山地域での星空ツアーの可能性について考察。

星空とその他の事業との組み合わせによるツアーについて参加者から、「天の川を見ながら上ノ国の天ノ川をカヌー下り」「天の川の下で婚活イベント」「アイヌ民族の星座ガイド」などのアイデアが出された。

 角田さんはニュージーランドでのガイド経験に照らしてそれぞれのアイデアを評価し、「星空観光は宿泊場所からのアクセスと、360度の眺望が開けているかが大事。星のきれいさだけでは成立しない」などとポイントを指摘した。

 ・・・・・

(米林千晴、金勝広)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/930369/


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首相「所得減税、早急に検討」 衆院代表質問

2023-10-25 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月24日 20:10(10月24日 23:45更新)

 岸田文雄首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が24日、衆院本会議で始まった。首相は、11月上旬にまとめる経済対策の一環で税収増の一部を国民に還元することについて「所得税減税を含め、早急に検討を進める」と表明した。マイナンバーカードとの一体化に伴い、2024年秋に現行の健康保険証を廃止する方針については「さらなる期間が必要と判断された場合は必要な対応を行う」と延期に含みを持たせた。

 首相は物価高に賃上げが追い付いていないとし、「一時的な措置として国民の可処分所得を直接下支えし、物価高の負担を緩和する」と強調。所得減税に加え、給付措置も念頭に「物価高に最も苦しんでいる低所得者にスピード感を持って対応する必要がある」と述べた。

 立憲民主党の泉健太代表が保険証廃止の延期を求めたのに対し、首相は「(マイナカードとの)ひも付けの総点検と修正作業を見定める」と柔軟に対応する考えを示唆。少子化対策の財源として社会保険料に上乗せして徴収する「支援金制度」に関しては、低所得者への配慮措置を検討する方針を明らかにした上で「制度設計を速やかに具体化する」と述べた。

 政府が解散命令請求に踏み切った世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の財産保全を巡り、首相は「現行法上のあらゆる制度を活用し、被害者救済に最大限取り組んでいく」と説明。財産の海外送金を防ぐため「外為法の規制の履行状況について情報収集、分析に努める」とも述べた。

 自民党の杉田水脈衆院議員=比例中国ブロック=がアイヌ民族などに対する差別的投稿で札幌、大阪の両法務局から「人権侵犯」の認定を受けた問題には、「政治家として説明責任を果たすことが重要だ」と述べるにとどめた。

・・・・・

(勝間田翔、岩崎あんり)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/930352/


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ウポポイの見どころ紹介 ガイド本発刊

2023-10-25 | アイヌ民族関連

北海道新聞2023年10月24日 18:59(10月24日 19:43更新)

ウポポイの見どころを豊富な写真で紹介する「ウポポイまるごとガイド」

 【白老】胆振管内白老町で2020年7月に開業した民族共生象徴空間(ウポポイ)について、約340点の写真とともに詳しく紹介する「ウポポイまるごとガイド」が北海道新聞社から発刊された。

 「国立民族共生公園」と「国立アイヌ民族博物館」の大きく2章で構成。共生公園の章は、園内にある体験交流ホールでの伝統芸能上演や、体験学習館での楽器演奏などの様子を取り上げた。

 博物館の章は、常設の基本展示室について「私たちのことば」「私たちの世界」など、アイヌ民族の視点で語る六つの大テーマの見どころを解説している。

 ウポポイ内の慰霊施設や飲食店、ウポポイ周辺の白老町の観光情報も盛り込んだ。A5判128ページ。1540円。道内の主要書店や通販サイト「アマゾン」で購入できる。(町田誠)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/930270/


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杉田氏「人権侵犯」口外に不快感 申立人に矛先か 法務局は非公表

2023-10-25 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞2023年10月24日 18:14(10月24日 19:09更新)

 自民党の杉田水脈衆院議員はX(旧ツイッター)への23日付の書き込みで、アイヌ民族や在日コリアンに関する自身の差別的投稿が大阪法務局などから「人権侵犯」と認定されたことに関し、非公表としている法務局の措置を申立人が口外したとみて不快感を示した。「非公開の案件について申し立てた方々がマスコミに説明しているのも解せませんが」と記した。

 救済を申し立てたアイヌ関係者らに矛先を向けることで、自己正当化を図ったとも受け取れる内容。Xでは、杉田氏に同調しアイヌを含む特定民族を中傷する声が目立っており、レイシズム(人種差別主義)の助長が懸念される。

 杉田氏は自身の書き込みで、人権侵犯調査を非公表としている法務省の取り扱いに言及。「それを踏まえてマスコミへの取材には『相手方もあるのでコメントは控えます』と、お答えしています」と強調した。申立人をけん制するとともに、説明責任を果たしていないとの批判に反論する狙いがあるとみられる。

 メディアの関連報道についても「明らかに事実に反するものが散見されます」と指摘し、自分は被害者側だとの認識を示唆した。

・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/930204/


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人権侵犯認定の杉田水脈議員、反論の根拠に「パロディ団体」? 「有り得ない」とあきれた反応ひろがる

2023-10-25 | アイヌ民族関連

中日スポーツ10/23(月) 18:15配信

 札幌と大阪の法務局から2件の人権侵犯を認定された自民党杉田水脈衆院議員が23日、X(旧ツイッター)に反論を投稿した。しかし、行政機関とは無関係のパロディ団体の主張を根拠としていることに「なんで、公的な組織名を騙るようなアカウントの投稿を引用しているの?」とツッコミが殺到している。

◆「神奈川県人権啓発センター(公式)」の主張を引用する杉田水脈衆院議員のX【写真】

 杉田議員は7年前に「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」とSNSなどに投稿。両法務局に人権侵犯と認定されたとの報道を受け、自身のXで、これらは非公開の案件だと主張し「申し立てた方々がマスコミに説明しているのも解せませんが、内容が明らかに事実に反するものが散見されます」などと反論した。

 杉田議員のXは「神奈川県人権啓発センター(公式)」と名乗るアカウントの「人権侵犯は法的根拠がなく、非公開で、処分性がない手続きです」という主張を引用。しかし、このアカウントは公的機関のような名前だが、行政とは無関係のパロディ団体だ。神奈川県の公式サイトも「県行政の人権啓発機関ではありません。当該センターに関するインターネット上の投稿等は、神奈川県とは関係がありません」と、きっぱりと関係を否定している。

 また、このアカウント運営に携わる出版社は、被差別部落の情報をインターネット上にさらし、今年6月に東京高裁に公開差し止めを命じられた過去がある。

 杉田議員の投稿に対し、Xでは「公的機関であるとの誤認を誘うパロディ団体のツイートを根拠に国会議員が発言するなんて、有り得ない」「なんで、公的な組織名を騙るようなアカウントの投稿を引用しているのでしょうか?そういうアカウントしか引用できないくらい、自分の主張が通らないんでしょうね」「部落差別団体と平気で連む杉田水脈」「何言っても『人権侵犯認定』の事実は変わらないのでは?」と、あきれた反応が広がっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/451f6edb8763b2a717bb5b940a01974a5f2fa6e3


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杉田水脈氏「人権侵犯」口外に不快感 「非公開の案件を申立人が…」

2023-10-25 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2023/10/24 18:49(最終更新 10/24 18:49) 有料記事 464文字

 自民党の杉田水脈衆院議員はX(ツイッター)への23日付の書き込みで、アイヌ民族や在日コリアンに関する自身の差別的投稿が大阪法務局などから「人権侵犯」と認定されたことに関し、非公表としている法務局の措置を申立人が口外したとみて不快感を示した。「非公開の案件について申し立てた方々がマスコミに説明しているのも解せませんが」と記した。

 杉田氏は自身の書き込みで、人権侵犯調査を非公表としている法務省の取り扱いに言及。「それを踏まえてマスコミへの取材には『相手方もあるのでコメントは控えます』と、お答えしています」と強調した。

 メディアの関連報道についても「明らかに事実に反するものが散見されます」と指摘し、自分は被害者側だとの認識を示唆した。

 ・・・・・

(共同)

https://mainichi.jp/articles/20231024/k00/00m/050/230000c


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「人権侵犯」杉田氏不快感

2023-10-25 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2023/10/25 東京朝刊 有料記事 165文字

 自民党の杉田水脈衆院議員はX(ツイッター)への23日付の書き込みで、アイヌ民族や在日コリアンに関する自身の差別的投稿が大阪法務局などから「人権侵犯」と認定されたことに関し、非公表としている法務局の措置を申立人が口外したとみて不快感を示した。・・・・

https://mainichi.jp/articles/20231025/ddm/005/010/063000c


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樺太もカムチャッカもロシアに奪われた…江戸時代の鎖国政策が「最大の失敗」といえる理由

2023-10-25 | アイヌ民族関連

PRESIDENT Online2023/10/24 10:00

江戸幕府はロシアがオホーツク海に進出したのを知らなかった

八幡 和郎徳島文理大学教授、評論家

江戸幕府は黒船来航まで200年以上、鎖国政策を続けた。評論家の八幡和郎さんは「ロシアと領土問題でもめている北方四島だけでなく、樺太やカムチャッカも元々は日本の領土だった。しかし、幕府が鎖国していたために、ロシアが北方領土に進出したのに気づかず、好き放題するのを許してしまった」という――。

ロシアとの領土問題は北方四島だけではない

北方領土問題というと、国後・択捉・歯舞・色丹の四島の帰属ばかり論じられる。しかし、戦前には千島列島とか南樺太(サハリン)も日本領だったし、最近はアイヌを先住民族とする扱いについて、国内でも議論が対立している。ロシアが北海道に介入しようとし始めている兆しもあり、問題はより複雑だ。

そもそも、なぜ日本列島のすぐ近くにあるオホーツク海沿岸が、遠いモスクワを首都とするロシアの領土になったのか誠に不思議である。それは、徳川幕府が鎖国という愚劣な政策をとったために、ロシアの進出に気付きすらしなかったからなのであって、賢明に動いていればオホーツク海は日本の内海になっていてもおかしくなかった。

同じ時期に、清国では康煕帝がロシアの進出を断固として阻止するために、イエズス会の宣教使たちの知恵を借り、1689年にネルチンスク条約を結んでロシア人を追い出した。そこで、ロシアは日本が領土だと曖昧に認識したまま放置していたサハリンやカムチャッカに矛先を向けたのである。

その知られざる歴史を解き明かし、現代における平和ボケの教訓ともしたい。

「樺太、千島、カムチャッカ」は松前藩領だった

平家物語』には、平宗盛が蝦夷や千島に流されても、生きていたいといったことが書かれているとおり、平安時代の人々は蝦夷のみならず千島までも日本の領土として認識していたのである。

地球上のほとんどすべての土地がどこかの国の領土になったのは、19世紀末のことであって、それまでは、無主の地とか、漠然と領土だと認識しているだけの地も多かった。日本の場合も、稲作が普及して六十余州といわれた国郡が設けられた範囲だけでなく、その外縁部も領土だと認識されていた。

秀吉による天下統一後は、蝦夷の松前氏が蝦夷以北の支配を任され、アイヌを支配下に置くとともに、1700年には樺太を含む蝦夷地の地名を記した松前島郷帳を作成して幕府に提出していた。

1715年には、幕府に対して「十州島(北海道)、樺太、千島列島、勘察加(カムチャッカ)」は松前藩領と報告している。

ところが、松前藩もアイヌを通じた間接支配に頼ったし、江戸幕府は蝦夷地の開発にほとんど興味を示さず、ロシアという国の存在も意識になかった。

シベリア以東へ進出したロシアに清は抵抗

ロシアでは、織田信長と同世代のイワン雷帝がロシア中心部からキプチャク汗国が分裂してできたモンゴル人の汗国群を一掃し、バルト海、黒海への出口を求めての戦いを始めた。しかし、苦戦が続き、バルト海には17世紀末のピョートル大帝、黒海には18世紀後半のエカテリーナ女帝の時代まで進出できなかった。

しかし、シベリアは意外に早い時期にロシアの領土になった。シベリアの名はオビ川支流域にあったシビル汗国に由来する。ウラル以西では毛皮になる動物が獲り尽くされて不足したので、1598年に毛皮商人のストロガノフが私兵を使ってシビル汗国を滅亡させた(ビーフ・ストロガノフは彼の子孫の発明)。

毛皮商人はさらに東へ進み、オホーツク(オホーツク海最北部の港町)は1648年に、内陸のイルクーツクを4年後の1652年に手に入れた。

これに危機感を持った清の康煕帝は、顧問として使っていたイエズス会の宣教使に命じて、近代国際法に基づいたネルチンスク条約をピョートル大帝と結ぶ交渉を成立させ、交易の保証を条件にスタノボイ山脈を国境として、その南からはロシア人を追い出した。この国境は、19世紀後半まで維持された(アヘン戦争後になってロシアが1858年のアイグン条約で黒竜江左岸を、1860年の北京条約で不凍港ウラジオストックを獲得)。

江戸幕府がロシアに気づいたのは1771年

そこでロシアは、天下太平の夢に酔っている江戸幕府に気づかれずに、オホーツク海沿岸を進み、1700年ごろにカムチャッカを手に入れた。

日本がそうした動きを知ったのは、1771年になって、戦争の捕虜としてカムチャッカに抑留されていたハンガリー人ベニョフスキーという人が脱出に成功して阿波と奄美に立ち寄り、カムチャッカや千島へのロシアの進出ぶりを報告してからだ。

これに驚いて書かれたのが、工藤平助の『赤蝦夷風説考』や林子平の『海国兵談』であって、田沼意次は遅ればせながら蝦夷地開発や防衛に前向きの姿勢を見せた。しかし、田沼を失脚させて政権を取った松平定信は、蝦夷地を下手に農業開発などして住みやすくしたらロシアに狙われるだけと考え、開発をやめるなど迷走を繰り返すことになった。

江戸末期にロシアと不平等条約を結ばされる

ロシアではすでにピョートル大帝のころから漂流民を先生にして日本語の学習を始めたりしていた。1782年に難破してロシアで助けられ、エカテリーナ2世とも謁見した伊勢の大黒屋光太夫を連れて、1792年にラクスマンという船長が根室に来て、丁重に通商を提案した。

その後、レザノフが1804年に長崎に現れて通商を申し出たときにも幕府は拒否したが、ナポレオン戦争が起きてロシアの圧力は一時的に弱まったので救われた。結局、1853年のペリー来航を受けて、幕府は1855年にロシアとも日露和親条約を結んだ。これは、米国に対してと同様、ロシアに一方的な最恵国待遇を認める不平等条約だった。

この間、松前藩や幕府の役人たち、あるいは樺太に派兵された各藩の武士たちの持ち場での努力は立派なものも多かった。

もっとも、樺太に派兵された会津藩兵など、宗谷海峡を蔓

つる

で作った網で封鎖しようとしたり、3カ月ほど滞在した後にロシア兵が来ないといって引き上げる途中で難破して、武器も失って命からがら帰国したりと、全てが立派だったわけでない。

北方四島の一部が返還される可能性もあった

いすれにせよ、国を挙げて真剣に海防に取り組んだわけでないので、日露和親条約では、択捉と得撫島のあいだを境界とし、樺太は雑居の地としたが、ロシアに圧倒され、明治になって樺太千島交換条約でロシアに取られてしまった。

北方領土問題というと、国後・択捉・歯舞・色丹の四島の帰属をめぐって日露両国が角を突き合わせているが、この四島自体の経済価値は低く、両国どちらにとっても第二次世界大戦の経緯をめぐるメンツを守るための戦いだ。

ロシアは絶対に譲らないという人もいるが、プーチン大統領は難しい国境問題を次々と解決しており、「引き分けにしよう」という安倍晋三元首相への提案は、不真面目なわけではなかった。国後を含めた三島の返還とか、二島+残り二島の特別の地位を認めるなどの案があり得た。

それもこれも、ウクライナ戦争で日本が極端な形で欧米側についたので、実現は難しくなったが、それについては、ここでは議論しない。

それよりも日本が反省すべきなのは、鎖国とか専守防衛といった消極策で周囲とのトラブルを避けることだけに汲々としていると、自国の軒先まで他国のものにされてしまうということだ。

鎖国体制がロシアを好き放題させてしまった

NHK大河ドラマ「どうする家康」では、相変わらず、豊臣秀吉の朝鮮出兵を愚劣の極みとして描いているが、明国が朝貢貿易にしか応じない体制に固執し、間隙

かんげき

を縫って西洋諸国が東シナ海の貿易まで独占する状況のなかで、日本が新秩序を求めて行動を起こしたこと自体は間違っていなかった。

開戦後、2カ月で漢城を陥落させるなど快進撃に酔って、秀吉が明国征服とか夢見た時期もあるが、秀吉も現実の交渉でそんな夢物語を言っていたわけでない。

どういう形にせよ、江戸時代の日本人が大陸や人や物の交流を盛んにし、西洋諸国との交流も維持していたら、ロシアの北方進出の動きも的確に把握できただろうし、寒冷地での生活や経済開発のノウハウも得られたはずである。18世紀後半までなにもせず、ロシアがオホーツク海地域で好き放題して取りかえしがつかないようなことにはならなかった。

鎖国は「日本を守った素晴らしい外交政策」?

昨年、北海道在住の中村恵子さんという方が『江戸幕府の北方防衛 いかにして武士は「日本の領土」を守ってきたのか』(ハート出版)という本を書かれて話題になった。北方防衛のために松前藩や幕府の武士たちがいかに立派な仕事をしたかということが、この本の中心的なテーマになっている。

たまたま、中村さんの講演を聴く機会があり、そのあと共通の友人である久野潤・日本経済大学准教授らと打ち上げで議論した。そこで、私は、中村さんが紹介される人々の頑張りを顕彰することには異議はないが、そもそも、北海道の近くまでロシアが進出するのを許したのは、鎖国をはじめとする江戸幕府の内向きの外交政策の結果であり、中村さんが本の冒頭で鎖国について「素晴らしい外交政策で日本を守った」と評価するのは間違っていると申し上げた。

そもそも、鎖国とは、ポルトガルとイエズス会によるキリスト教が日本人を魅了しかねないという理由で、日本人の渡航も外国人の来日も禁止して、オランダ人に小規模な貿易独占利益と引き換えに他国の干渉を排除する手伝いをさせ、社会秩序を乱すから新知識は入って来なくても良いという政策だ。

日本の領土や権益が他国に剝ぎ取られてしまった

だが、当時のポルトガルやスペインには日本を植民地にするような力などまったくなく、キリシタン大名たちも豊臣や徳川の天下に刃向かいなどしていなかった。鎖国しなかったら植民地化されたなどというのは、世界史に対する無知の極みだ。

私が不思議なのは、いわゆる保守派の方の中に「平和憲法を守り専守防衛に徹しておとなしくしていれば安全だ」という意見には反対するのに、「鎖国は良かった」という人が多いことだ。こういう人たちは、鎖国していたからこそ、ロシアにカムチャッカ、樺太や千島を取られたことをどう考えるのだろうか。

平和主義は、自らが愚かな戦争を起こさない歯止めにはなるが、他国が日本に反撃されることを恐れずに、都合の良いように周辺の状況をどんどん作り替え、日本の領土や権益を少しずつ剝ぎ取ることを許すという点において、鎖国と共通する。

鎖国によって、日本の狭い意味での領土は維持されたが、北方ではロシアの進出を許し、紛争を恐れて鬱陵島を李氏朝鮮に譲り、他国が植民地経営や移民などの形で無主の土地を手に入れて勢力を拡大していた時期に、日本は蚊帳の外になってしまった。

近代の日本の戦争は、その結果生じた、無防備な防衛ラインを強化し、人口過剰のはけ口を求めて遅れを挽回するためにやや無理を強いられた結果なのである。その点においても、江戸幕府の鎖国政策は、現代にいたるまでわが国に途方もない悪影響をもたらしたと言えるだろう。

※本記事の内容については、『民族と国家の5000年史 文明の盛衰と戦略的思考がわかる』 (扶桑社BOOKS)も参照

https://president.jp/articles/-/75059?page=1


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花蓮でミス台湾の水着審査 候補者たち、美ボディー披露

2023-10-25 | 先住民族関連

中央フォーカス台湾2023/10/24 18:38:14

台湾を代表する美女を選ぶ「第12回ミス台湾」の水着審査が24日、東部・花蓮県内のホテルで行われた。才色兼備の14人の候補者がそれぞれ特色のある水着姿で美ボディーを披露した。

中華民国美容美学発展協会が主催。2年に1度開催され、今年で12回目を迎える。同協会は今年の大会の最大の特徴として台日や台米ハーフ、原住民(先住民)、新住民の2代目など、参加者の出自がさまざまであることを挙げた。新住民は台湾人との結婚で海外から移住してきた人々のこと。

何雅筠さん

参加者の1人で、花蓮に住む原住民(先住民)族サキザヤ族の血を引く何雅筠さんは、ミスコンを通じて他のエスニックグループの文化を知ったり、それぞれの特技を共有したりすることができ、自分の苦手分野の知識を向上させることができたと話した。

今月29日には台湾を構成するエスニックグループの一つ、客家の伝統衣装で競う審査会が桃園で、12月9日には南部・嘉義で最終選考会が行われる。

(李先鳳/編集:荘麗玲)

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https://japan.focustaiwan.tw/photos/202310245003


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地雷禁止活動で世界の中心的人物1997年ノーベル平和賞を受賞した“ジョディ・ウィリアムズ氏”が来日決定! 今、世界に必要な平和のルールづくりについて語る!

2023-10-25 | 先住民族関連

時事通信2023年10月25日(水)

[一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル]

本イベント登壇者“ジョディ・ウィリアムズ氏(1997年ノーベル平和賞受賞)”がグローバル・ガバナンスによる世界の安定、人間の安全保障、平和の可能性を発信!

国境を越えた地球レベルでの新たなグローバルガバナンスの構築を通じて、戦争のない平和な世界の創造を目的とする一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル(UPI)は、この度、6名のノーベル平和賞受賞者に賛同を得て、SDGsを達成し世界平和のルールづくりを考える第一歩となる記念イベント「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」(後援:外務省)を以下の通り開催いたします。

*日 時: 2023年11月6日(月)13:00~18:00

*場 所: セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜ヶ丘町)

*後 援: 外務省

*参加費: 無料

*申込URL:https://eventregist.com/e/globalgovernance2023

 一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル(UPI)は、 1997年ノーベル平和賞受賞者“ジョディ・ウィリアムズ氏”のインタビュー動画を、本日10月24日からSDGsを達成し世界平和のルールづくりを考える第一歩となる記念イベント「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」(後援:外務省)の特設サイトにて公開いたします。

 1997年ノーベル平和賞受賞者“ジョディ・ウィリアムズ氏”は、地雷禁止国際キャンペーンの創始者であり、その功績から1997年にノーベル平和賞を受賞いたしました。

 かねてより国家の安全保障でなく、人間の安全保障に基づいた持続可能な平和の構築の必要性を訴えており、今回の動画では、「グローバルガバナンスとは何か」「グローバルガバナンスによる世界平和」といった視点から、UPIの外部アドバイザーとして西村代表が掲げる世界平和への実現に向けた自身の考えを力強く発信いたします。

「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」特設サイト

https://www.globalgovernance.io/

●「SDGsグローバルガバナンスサミット2023」開催概要●

 国際情勢が激変する中、戦争や温暖化をはじめ地球規模で直面する人類共通の困難に対し、私たち一人ひとりが世界平和のルールを考えるキックオフイベントとして開催するもので、持続可能な社会の実現に向けた洞察と具体的な戦略について、多くの方と共有して参ります。

 当該ノーベル平和賞受賞者6名が来日し、一堂に会する機会は今回初めてのことであり、貴重な講演とともに、世界平和に向けた重要な提言を行います。

  1. 日 時: 2023 年11 月 6 日(月)13:00~18:00

  2. 主 催: 一般社団法人ユナイテッド・ピース・インターナショナル

  3. 後 援: 外務省 

  4. 協 賛: サニーヘルス株式会社

  5. 会 場: セルリアンタワー東急ホテル ※JR「渋谷」駅 徒歩5分

  6. 登 壇: ジョディ・ウィリアムズ 1997年度ノーベル平和賞受賞

  (順不同)  レイマ・ボウィ 2011年度ノーベル平和賞受賞

        タワックル・カーマン  2011年度ノーベル平和賞受賞

        カイラシュ・サティヤルティ 2014年度ノーベル平和賞受賞

        シリン・エバディ 2003年度ノーベル平和賞受賞

        リゴベルタ・メンチュ・タム 1992年度ノーベル平和賞受賞

        ※ ゲストスピーカーの都合により、予告なく変更される場合があります。

  7. 内 容: ノーベル平和賞受賞者6名とのシンポジウム ※内容は決まり次第、随時更新いたします。

  8. 来場者: 1,000名 ※本イベントの来場は抽選となります。

  9. 参加費: 無料

10. 一般問合せ先: info@upi.or.jp (担当:伊東)

11. 申込URL: https://eventregist.com/e/globalgovernance2023

>>>SDGsグローバルガバナンスサミット2023登壇者<<<

特設サイト: https://www.globalgovernance.io/

ジョディ・ウィリアムズ Jody Williams

アメリカの教師で、平和活動家。バーモント州出身。地雷禁止国際キャンペーンの初代コーディネーターとして、対人地雷の禁止および除去について活動しています。その活動が評価され、1997 年に地雷禁止国際キャンペーンと共にノーベル平和賞を受賞。

レイマ・ボウィ Leymah Gbowee

リベリアの女性平和運動家。平和構築活動に女性が安全かつ全面的に参加できるよう求めて非暴力の活動を行った活動が評価され2011 年のノーベル平和賞受賞。

タワックル・カーマン Tawakel Karman

イエメンの女性活動家、政治家、作家、ジャーナリスト。2011 年のノーベル平和賞受賞者。同国で平和的なデモを訴え続けてきたことから、国内では革命の母とも呼ばれています。

イエメン人として初めてノーベル賞を受賞。

カイラシュ・サティヤルティ Kailash Satyarthi

1980年代より奴隷的な労働に従事させられる児童を救出したり、教育を施すと行った活動を開始。その功績が讃えられ、2014年度のノーベル平和賞を受賞。

シリン・エバディ Shirin Ebadi

イランの弁護士で、人権活動家、民主運動家。民主主義と人権擁護に対する貢献が評価され、2003年ノーベル平和賞を受賞。ノーベル賞を受賞する最初のイラン人で、最初の女性イスラム教徒。

リゴベルタ・メンチュ・タム Rigoberta Menchú Tum

グアテマラのマヤ系先住民族の1つキチェ族の人権活動家・実業家で、ユネスコ親善大使の1人。先住民への犯罪の責任追及と、補償を求めて活動を開始。グアテマラだけでなく、同様の差別や弾圧が繰り返されてきたラテンアメリカ諸国の先住民族に連帯を呼びかけ、国連への働きかけなど、先住民族の人権回復や真相究明に尽力。こうした活動が世界中に認められ、1992年にノーベル平和賞を受賞。

https://www.jiji.com/jc/article?k=000000005.000130238&g=prt


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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』上々の2位デビュー!スコセッシ監督作で歴代3位の出足

2023-10-25 | 先住民族関連

シネマトゥデイ2023年10月24日 16時22分

 先週末(10月20日~10月22日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、レオナルド・ディカプリオマーティン・スコセッシ監督が6度目のタッグを組んだ映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』が興行収入2,325万3,655ドル(約35億円)で2位デビューを果たした。(数字は Box Office Mojo調べ、1ドル150円計算)

【動画】ディカプリオ×スコセッシ監督が描いた壮絶な悲劇…『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』特別映像

 スコセッシ監督作としては『シャッター アイランド』(2009)、『ディパーテッド』(2006)に次いで歴代3位となる上々のオープニング興収。海外でも2,100万ドル(約32億円)を上げており、世界興収は4,425万3,655ドル(約66億円)となっている。全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキでレオ、ロバート・デ・ニーロをはじめとした豪華キャストが一切プロモーション活動を行えなかったことを考えると、素晴らしい成績といえる。

 デイヴィッド・グランの犯罪ノンフィクションを基に、石油利権によって世界有数の富を手にしたアメリカ先住民族・オセージ族の財産に目をつけ、彼らを巧みに操り、脅し、奪える限りの財産を強奪し、殺人にすら簡単に手を染める白人たちの姿を映し出した本作。批評家及び観客の評価も高く、息の長い興行が期待できるだろう。初日の観客の44%が30歳以下であり、若い世代の関心も引くことができたのが勝因の一つだ。

 なお、手掛けたAppleにとって、このレベルでオリジナル作品を劇場公開するのは初めての試み(配給パートナーはパラマウント)。Appleの作品では、今後もリドリー・スコット監督×ホアキン・フェニックス主演の『ナポレオン』(配給パートナーはソニー・ピクチャーズ)、マシュー・ヴォーン監督のスパイ映画『アーガイル(原題) / Argylle』(配給パートナーはユニバーサル)と話題作の公開が予定されている。Appleは『コーダ あいのうた』で配信系として初めてオスカー作品賞を受賞するという快挙を達成しており、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を皮切りにオリジナル作品でも映画界で存在感を見せていく。

 テイラー・スウィフトのコンサート映画『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』は、興収3,320万9,039ドル(約50億円)で2週連続の首位を獲得した。累計興収は1億3,199万7,540ドル(約198億円)となり、史上初めて国内興収1億ドル(約150億円)を突破したコンサート映画となった。5位には、公開30年で再上映されたアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』がランクインした。(編集部・市川遥)

10月20日~10月22日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(1)『テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR』
2(初)『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』
3(2)『エクソシスト 信じる者
4(3)『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー
5(初・再上映)『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
6(4)『ソウ10(原題) / Saw X』
7(5)『ザ・クリエイター/創造者
8(7)『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊
9(6)『ザ・ブラインド(原題) / The Blind』
10(8)『死霊館のシスター 呪いの秘密

https://www.cinematoday.jp/news/N0139645


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テイラー・スウィフトのコンサート映画、V2! 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は2位【全米映画ランキング】

2023-10-25 | 先住民族関連

映画.COM2023年10月24日 16:00

10月第4週の北米映画市場の興行収入ランキングのトップ10には、新作2本がランクインしました。しかし首位は先週に引き続き、人気歌手テイラー・スウィフトのコンサートフィルム「テイラー・スウィフト THE ERAS TOUR」(AMC)がキープしました。同作は週末まで限定上映され、週末3日間で興収3100万ドルを記録し、公開2週目の累計興収は1億2900万ドルを突破しました。

レオナルド・ディカプリオ主演のマーティン・スコセッシ監督作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(アップル)は、2位に初登場。ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件を描いたベストセラーノンフィクションを原作に、エリック・ロス(「フォレスト・ガンプ 一期一会」)とスコセッシ監督が共同脚本を手がけました。

ディカプリオが、第一次世界大戦の退役軍人アーネスト・バークハート、ロバート・デ・ニーロが裕福な叔父ウィリアム・“キング”・ヘイル、ジェシー・プレモンスがFBI捜査官トム・ホワイトを演じました。1920年代の米オクラホマ・オーセージ郡が舞台。同地の先住民であるオーセージ族は、石油の発掘で一夜にして莫大な富を獲得します。しかし、その財産に目をつけた白人たちは彼らを巧みに操り、脅し、ついには殺人にまで手を染めていきます。巨額の製作費2億ドルに対し、週末3日間で興収2300万ドルをあげました。上映時間は約3時間半で、IMAXでも上映され、批評家からの高い評価を受けています。

ストップモーションアニメ「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(ディズニー)は30周年を記念し再上映され、5位にランクイン。ダニー・エルフマンが音楽を担当し、ハロウィンタウンの人気者であるカボチャ大王・ジャックの声優も務めています。毎年同じように繰り返されるハロウィンの準備に飽き飽きしていたジャックはある日、陽気で明るいクリスマスタウンに迷い込み、クリスマスに夢中になります。ティム・バートンが原案・製作、ヘンリー・セリックが監督を担当。15周年を記念した3Dバージョン以来の再上映となり、週末3日間で興収410万ドルをあげました。

インド映画「Leo: Bloody Sweet(原題)」(Prathyangira Cinemas)は、8位デビュー。ビジャイ(「マスター 先生が来る!」)が、過去の犯罪と向き合うカフェのオーナー役を演じ、ローケーシュ・カナガラージ監督(「囚人ディリ」)がメガホンをとりました。週末3日間で、興収210万ドルを記録しています。

https://eiga.com/news/20231024/12/


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『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』モリー役女優、コロナ禍で転職考えていた…今やオスカー有力候補

2023-10-25 | 先住民族関連

シネマトゥデイ2023年10月24日 17時20分

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』でのリリー・グラッドストーン - 画像提供 Apple TV+

 マーティン・スコセッシ監督の映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』で主人公アーネスト(レオナルド・ディカプリオ)の先住民の妻、モリー役を務めたリリー・グラッドストーン。同作での演技でアカデミー賞有力と評されるほど大ブレイクした彼女だが、コロナ禍では転職を考えていたのだという。

【画像】気高い美しさ!モリー役のリリー・グラッドストーン

 リリーは、モンタナ州にあるブラックフィート居留地で育った37歳のネイティブ・アメリカンの女優。ケリー・ライカート監督作『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』(2016)で数々の賞にノミネートされるなど注目を浴びたが、新型コロナウイルスが猛威を振るい、映画業界もストップしていた2020年8月、「このままでやっていけるのだろうかと考えました。それでデータ分析コースに登録するため、クレジットカードを取り出したんです」と転職を考えたことを The Hollywood Reporter に明かしている。

 “ハチおたく”だというリリーが申請しようとしていたのは、殺人スズメバチを追跡する農務省の季節労働の仕事。そのために必要な技能を身に着けるべく、データ分析コースを受けようとクレジットカード情報を打ち込んだちょうどその時、スコセッシ監督からのZoomミーティングの依頼が届いたのだという。そして話題作の役を見事につかみ、その名演によって『哀れなるものたち』のエマ・ストーンと並びアカデミー賞主演女優賞の有力候補とみなされるまでになった。

 レオとスコセッシ監督は『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の公式資料の中で、リリーの魅力について明かしている。レオいわく、スコセッシ監督はリリーとのZoomミーティングで「モリー役は彼女だ」と確信したのだという。「マーティンが、フォローアップの打ち合わせや、ましてやオーディションをしないのはとても珍しいことです。彼は彼女に、彼女の目に、彼女の魂に、そしてもちろん彼女のこれまでの作品に、それを見いだしたのだと思います」

 撮影現場でのリリーについて、レオは「彼女は信じられないほどオープンで勇気あるパートナーでした」と表現。「リリーはオセージ族の文化に完全に身を浸していました。ストーリーテリングにおいても、僕たちは彼女を案内役としていました。マーティンと僕にとって、この映画を作る上でのミューズだったのです」とたたえた。

 また、スコセッシ監督も「彼女の存在と沈黙の反応が、レオに、そして彼のキャラクターの形成に与えた影響はとても興味深いものでした。それはモリーとアーネストの関係性を定義付けるのにとても役立ったのです」とコメント。「彼女のモリーとしての沈黙は、時に彼女の言葉よりも力強かったのです。彼女が口に出さなかったこと、抑えていたこと。それは言葉よりも雄弁に語られました」と絶賛している。(編集部・市川遥)

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』は公開中

https://www.cinematoday.jp/news/N0139607


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多国籍&大自然が魅力のカナダを大紹介!

2023-10-25 | 先住民族関連

地球の歩き方2023年10月24日

コロナ禍を経て約4年ぶりの改訂となる地球の歩き方『カナダ編』。すでに発行しているカナダ東部、カナダ西部に続く「カナダ三部作」の締めくくり! カナダ全土の魅力がぎっしりと詰まった一冊となっています。

第一特集は「カナダで体験したい10の旅」

本の顔となる第一特集では、カナダで絶対に体験したい10の旅を紹介しています。バンクーバー&ビクトリアでのフラワーガーデン巡りに、カナディアン・ロッキーのアクティビティ、ナイアガラの滝にプリンス・エドワード島、メープル街道、オーロラなどの大人気コンテンツから、ユーコン川のカヌートリップや青空マーケットといった知る人ぞ知るスポットまでがずらり。旅の日程作りに役立つおすすめ日数やシーズンなどの情報も網羅しています。カナダ旅行の主要目的となるところが絶対見つかるはずです!

カナダで学んで欲しい、先住民族についての話

イギリスやフランスからの移民たちにより建国されたカナダ。しかし、ここにはヨーロッパから人々がやってくるずっと前から暮らしている民族がいます。現地では「ネイティブ」や「ファースト・ネーション」と呼ばれる先住民族たちの文化を学ぶことができる博物館や美術館が、カナダにはたくさんああります。なかでも、特に行ってもらいたい施設を3つピックアップして紹介します。

大改修が行われている大ホール。州内から移築したさまざまなトーテムポールが並ぶ

バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)のキャンパス内にある博物館で、カナダの西海岸の先住民族に関してのコレクションは、世界でも最大規模です。館内には昔に掘られた本物のトーテムポールが並び、奥には世界の先住民族の装身具などが展示されています。博物館は現在大幅な改装中で、再オープンは2024年6月の予定となっています。

UBC人類学博物館
Museum of Anthropology at UBC

住所 6393 NW Marine Drive, Vancouver

TEL 604-827-5932

URL https://moa.ubc.ca

カナダを代表する先住民族アーティストといえば、ビル・リードです。先住民族のハイダ族出身の彼は、23歳のときに自らのルーツであるハイダ・グアイという島を訪れ、以来伝統文化復興のための創作活動に携わりました。バンクーバーのビル・リード・ギャラリーでは、彼が制作したトーテムポールやジュエリー、絵画などを見ることができます。今まで木で制作することが当たり前だったトーテムポールを違う素材で作ったことでも知られています。代表作の『The Spirit of Haida Gwaii, The Jade Canoe』は、バンクーバー国際空港の2階に展示されてます。

ビル・リード・ギャラリー
Bill Reid Gallery

住所 639 Hornby Street, Vancouver

TEL 604-682-3455

URL https://www.billreidgallery.ca

カナダの先住民族は、定住した地域ごとにいくつかの部族に分類することができ、文化や生活様式も異なっています。うちカナダの平原地帯に分布した部族はおもに狩猟により生活していました。そんな彼らの文化を知ることができるのが、カルガリーの南約150kmにあるヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ。施設の外には、見渡す限りの平原と急峻な崖が続きます。先住民族が狩りの対象としたのはバッファローで、ここは、バッファローを崖に追い込み落とすという猟が行われていた場所。建物内では狩りの様子の再現のほか、バッファローの骨や皮をどのように利用したのかなどの展示もあります。

ヘッド・スマッシュト・イン・バッファロー・ジャンプ
Head-Smashed-In Buffalo Jump

住所 275068 Secondary Highway 785,Alberta

TEL 403-553-2731

URL http://headsmashedin.ca

コロナ禍で変わったこと、変わらないこと

コロナ禍を経て、世界中で電子マネーやスマホ決済が進むなどしていますが、カナダを旅した実感だと、それほど以前と変わらないように思えます。クレジットカードの普及率はもともと高く、現金もまだまだ使えます。物価は上がりましたが、以前の2倍、3倍ということはなく落ち着いている印象です。
それでも、円安の影響もあり、観光や食事、宿泊にかかる値段は以前よりも上がりました。「地球の歩き方カナダ24-25」では、食事やおみやげにかかる費用を節約できるスーパーマーケットやファストフードも特集しています。ぜひ参考にして、カナダの旅を満喫してください。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

4年ぶりの改訂版が登場!世界遺産カナディアンロッキーやナイアガラの滝からバンクーバー、トロント、モントリオール、オタワ、メープル街道&赤毛のアンのプリンス・エドワード島にオーロラ鑑賞まで、カナダ全土を網羅。全576ページのボリュームに最新情報&詳細MAPが満載の最強ガイド!

※当記事は、2023年10月24日現在のものです
TEXT、PHOTO:『地球の歩き方 カナダ 2024~2025年版』編集担当 田中健作(グルーポ ピコ)、PIXTA

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
(関連記事)https://www.arukikata.co.jp/web/catalog/article/travel-support/

https://www.arukikata.co.jp/web/article/item/3003868/


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加ブルース・パワー社 増設計画の影響評価開始へ

2023-10-25 | 先住民族関連

原子力産業新聞24 Oct 2023

カナダのブルース・パワー社は10月20日、オンタリオ州のブルース原子力発電所で検討している最大480万kWの増設計画について、周辺住民や環境等に対する潜在的な影響の評価(IA)プロセスを開始し、将来的にサイト準備許可(LTPS)を申請する方針を、カナダ原子力安全委員会(CNSC)と連邦政府のカナダ環境影響評価庁(IAAC)に書簡で正式に伝えた。

オンタリオ州政府は今年7月、州経済の成長に必要な電力を長期的に確保する構想「Powering Ontario’s Growth」を公表。経済成長のほかに、地球温暖化の影響緩和や州内の電化にも資するクリーンで安価な電力の増産に向けて、ブルース・パワー社および同州の独立系統運用者(IESO)と協力し、この増設計画について開発前段階の準備作業を開始すると発表していた。

その後、ブルース・パワー社は今月17日から、この増設に向けて関連企業から「関心表明(EOI)」の募集を開始。参加を希望する原子力サプライヤーから書面で申し込みを受け付け、炉型を含むそれぞれの提案の技術的側面を評価する考えだ。

ブルース・パワー社は今回、この増設計画を「ブルースC発電所」と呼称。世界でも最大規模であるブルース原子力発電所のA発電所(CANDU炉×4基、各83万kW)とB発電所(CANDU炉×4基、各約90万kW)に続くものと説明している。同発電所では1990年代末にA発電所の4基で大掛かりなバックフィット工事を実施しており、2000年代にこれらが順次再稼働したことで、同州が2014年に達成した石炭火力発電所の全廃に大きく貢献した。

ブルース・パワー社によると、1977年以来の稼働実績を有する同発電所ではすでに環境影響評価が実施されており、人や生態系に不当なリスクが及ばないことは、規制当局による数次の評価作業と各種の許認可により実証済み。また、送電設備や増設に十分な932ヘクタールのスペースがあることに加えて、熟練の労働力や周辺コミュニティの強力な支持にも支えられている。

開発前段階の準備作業では、ブルース・パワー社はIAプロセスの実施に向けた初期段階の活動として、地元の住民や先住民のコミュニティとの意見交換を開始する。これらのコミュニティが増設計画に抱いている懸念事項にきめ細かく対応し、同計画が提供するメリット等を説明する。同社はこうした交流のフィードバックを取りまとめて、2024年初頭にIAACとCNSCに提出予定の「計画の当初説明書(IPD)」に反映させるほか、IAプロセスにも取り入れて環境影響声明書(IS)を作成する方針だ。

ブルース・パワー社で運転サービスを担当するJ.スコンガック上級副社長は、「地元住民と早い段階からコンタクトし、IAプロセスを前向きかつ透明性のあるやり方で進めていく」と表明。「カナダは今、重要な岐路に差し掛かっているが、クリーン・エネルギー供給オプションを長期に確保するための投資を通じて、地球温暖化の影響を緩和し経済成長を促す」としている。

(参照資料:ブルース・パワー社の発表資料、原産新聞・海外ニュース、およびWNAの10月23日付け「ワールド・ニュークリア・ニュース(WNN)」)

https://www.jaif.or.jp/journal/oversea/20168.html


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