先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

杉田水脈衆院議員の7年前の投稿 人権侵犯と認定 大阪法務局(動画)

2023-10-19 | アイヌ民族関連

NHK10月18日 19時37分

自民党の杉田水脈衆議院議員が、7年前に自身のブログなどで大阪府の在日コリアンの女性3人について「民族衣装のコスプレおばさん」などと投稿したことについて、大阪法務局が人権侵犯と認定していたことがわかりました。
札幌法務局も、アイヌ民族を差別する投稿をしたとして人権侵犯と認定しています。
杉田水脈衆議院議員は、平成28年2月、みずからのブログやSNSに国連の女性差別撤廃委員会に参加したときのことについて「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」とか、「存在だけで日本国の恥さらし」などと投稿しました。
これについて、会議に参加した大阪府に住む在日コリアンの女性3人がことし2月、大阪法務局に人権救済の申し立てを行いました。
女性によりますと、法務局は調査の結果、「人権侵犯の事実があった」と認定し、18日までに、杉田議員に人権尊重の理解を深めるよう啓発を行ったということです。
これについて、杉田議員は「一部認定された部分についてはすでに昨年削除して謝罪している」とコメントしています。
申し立てをした女性の1人は「人権侵害にあたると認められたことは安心しました。これを機にネットなどでの人権侵害の歯止めになればいいと思います」と話しています。
先月(9月)、札幌法務局もアイヌ民族を差別する投稿をしたとして人権侵犯と認定しています。

https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20231018/2000078807.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉田水脈議員、再び「人権侵犯」認定 在日コリアンにも差別的投稿

2023-10-19 | アイヌ民族関連

毎日新聞2023/10/18 18:05

 自民党の杉田水脈衆院議員が自身のブログなどに、在日コリアン女性らに差別的な投稿をしたとして、大阪法務局から「人権侵犯」の認定を受けていたことが分かった。杉田氏はアイヌ民族に対する同様の差別投稿でも札幌法務局から「人権侵犯」の認定を受けている。

 大阪府在住の在日コリアンの女性3人が今年2月に大阪法務局に人権侵犯被害を申し立て、同法務局から18日に結果について説明を受けた。

 3人はNGOのメンバーとして、2016年2月にスイス・ジュネーブであった国連女性差別撤廃委員会に参加。同じ場に出席した杉田氏はブログやフェイスブックで「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」「ハッキリ言って小汚い」などと投稿し、チマ・チョゴリ姿の3人の写真も掲載した。

 同法務局の説明によると、ブログやフェイスブック、書籍などの表現など8件について調査。このうちブログの記述など5件を「人権侵犯性がある」とした。これを受け、同法務局は杉田氏に「啓発」したが、詳細は明らかにしなかった。

 60代の在日コリアン3世の女性は「アイヌ民族に続き、外国籍の私たちへの人権侵犯が認められた意味は大きく、安堵(あんど)している」と話した。

 杉田氏はこれまでLGBTQなど性的少数者や性暴力被害者への差別的な発言がたびたび問題とされてきた。今回の在日コリアンらに対する投稿については22年の国会で野党議員から追及を受けて問題となり、当時務めていた総務政務官を辞任した。【鵜塚健】

https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231018k0000m040208000c.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉田水脈議員の投稿は人権侵犯 大阪法務局、札幌に続き2例目

2023-10-19 | アイヌ民族関連

共同通信2023/10/18

 自民党の杉田水脈衆院議員が2016年、フェイスブックに「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」と写真付きで投稿した問題で、大阪法務局が人権侵犯と認定したことが18日、申立人への取材で分かった。札幌法務局も9月、投稿が人権侵犯だと認定しており、2例目。

 大阪法務局は杉田氏に人権尊重の理解を深めるよう「啓発」を実施したという。

 23年2月に人権救済を申し立てたのは、16年にスイスで開かれた国連女性差別撤廃委員会にチマ・チョゴリを着て出席し、写真を撮られた大阪府の在日コリアン女性3人。

 杉田氏は「一部認定された部分は既に昨年削除して謝罪している」とのコメントを出した。

https://nordot.app/1087319635795985073?c=768367547562557440


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杉田水脈議員の投稿は人権侵犯 大阪法務局、札幌に続き2例目

2023-10-19 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞2023年10月18日 19:34

 自民党の杉田水脈衆院議員が2016年、フェイスブックに「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」と写真付きで投稿した問題で、大阪法務局が人権侵犯と認定したことが18日、申立人への取材で分かった。札幌法務局も9月、投稿が人権侵犯だと認定しており、2例目。

 大阪法務局は杉田氏に人権尊重の理解を深めるよう「啓発」を実施したという。内容や日付は明らかにしなかった。

・・・・・

 女性の一人(65)は報道陣に「杉田氏は6年以上ヘイトスピーチを放置し、考えを改める気持ちがなかった。謝罪を含めて何らかの償いをするべきだ」と話した。同席した金英哲弁護士は「現職の国会議員の行為に人権侵犯性を認めたのは画期的だ」と指摘した。

 杉田氏は事務所を通じ「一部認定された部分については既に昨年削除して謝罪している」とのコメントを出した。大阪法務局は「個別の事案については答えない」としている。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/927079/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化と自然を学ぶ 平取でモニターツアー

2023-10-19 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月18日 19:22(10月18日 19:57更新)

川沿いを歩きながらアオトラの転石(手前)を見つけた平取町のツアー

 【平取】地域の自然やアイヌ文化に触れるモニターツアーが町内で行われ、香港のメディアや台湾の旅行会社の社員ら計4人が参加。青みがかったしま模様の岩石アオトラ(緑色岩の一種)が多くある川を歩いたり、アイヌ民族の信仰対象の岩山「チノミシリ」について学んだりし、ツアー造成の可能性を探った。

 アイヌ民族文化財団(札幌)の事業を町アイヌ文化振興公社が受託し、9月29日~10月3日に実施した。

 一行は初日に白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)を見学し、平取町を訪問。2日は国内でも希少なアオトラ石の露頭がある額平川の支流を約2時間歩きながら、アオトラの転石を見つけて楽しんだ。

 ・・・・・・

(杉崎萌)

※「チノミシリ」の「リ」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/927050/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<釧根ガイド>催し・ステージ・展覧会・募集(一部)

2023-10-19 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2023年10月18日 05:00

【展覧会】

■釧路市内■

▼企画展「アイヌと文学」 22日まで、釧路文学館(市中央図書館6階)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/925628/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農林水産業を守れ 党北海道委が政府交渉 紙・岩渕・はたやま氏参加

2023-10-19 | アイヌ民族関連

赤旗2023年10月18日(水)

(写真)農水省の担当者へ要請文書を手渡す(左2人目から)はたやま、丸山、立野、おぎう、紙、岩渕の各氏=17日、参院議員会館

 日本共産党北海道委員会は17日、参院議員会館で政府交渉を行いました。紙智子、岩渕友両参院議員、はたやま和也衆院北海道比例予定候補、立野広志衆院道9区予定候補、おぎう和敏衆院道6区予定候補、丸山はるみ道議らが参加しました。

 交渉は17、18日の両日の日程で、17日は8省庁に49項目を要請しました。

 農水省を訪れた一行は宮下一郎農水相宛てに、▽海洋放出による中国の輸入禁止措置に伴う関連産業への対策▽水田活用の直接支払い交付金の見直し▽酪農を守る対策を補正予算に盛り込む―など10項目を要請。紙議員が、畑地化促進事業は北海道だけで2万8000ヘクタール分の申請があるにもかかわらず予算は全国で1万3000ヘクタール分しかないと指摘。「水田の転作でも畑地化でも農業が続けられるようにしなければなりません」と語りました。

 応対した武村展英農水副大臣は「概算要求で予算をしっかり確保していくことが重要です」と応じました。

 内閣府・内閣官房との交渉では、はたやま氏がアイヌ政策について、国による同化政策などへの謝罪を「国として公式に謝罪してこそ、国の差別禁止の取り組みに説得力が出ます」と求め、道まかせにせず国としてアイヌ施策推進法の実効ある改定などを進めるよう訴えました。

 国交省との交渉では、北海道新幹線の札幌延伸工事の抜本的見直しや在来線の維持を求めました。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-10-18/2023101804_03_0.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

社説:防衛相の失言 不信が募る内向き内閣

2023-10-19 | アイヌ民族関連

京都新聞2023年10月18日 16:00

 木原稔防衛相が、衆院長崎4区補欠選挙の自民党候補の集会で「しっかり応援していただくことが、自衛隊ならびにそのご家族のご苦労に報いることになる」と支持を呼びかけた。

 翌日に撤回したが、自衛隊を統括する防衛相の立場にありながら、政治的に中立であるべき実力組織を政治利用するかのように受け取れる発言は看過できない。

 岸田文雄首相が内閣を再改造し1カ月余り。緊張感のなさや、自民の派閥を優先した人事のほころびが目立つ。支持率は政権発足以来、最低の32%に落ち込んだ。あさって臨時国会が開会する。岸田政権は国民と誠実に向き合う姿勢に改められるかが問われている。

 木原氏は、海上自衛隊の基地などがある佐世保市で自民党候補を応援演説し、防衛費の大幅増に反対する野党を批判。「そういう方(野党候補)に佐世保の代表になってほしくない」とし、自衛隊の苦労に報いて佐世保の発展になると自民候補への投票を求めた。

 記者団に問われ、政治家としての演説だと強調し「誤解を生むのであれば撤回したい」と釈明した。だが、「自衛隊のまち」での防衛相発言は選挙に影響しかねず、不見識というほかない。

 自衛隊法は「政治的目的のために、政治的行為をしてはならない」と厳しく政治中立を定める。岸田氏は「引き続き職務に当たってほしい」と更迭を否定するが、任命権者としての責任は重い。

 内閣再改造では、自民派閥が出した「入閣待機リスト」からの起用が露骨だった。茂木敏充自民幹事長の派閥に属する木原氏も例にもれない。

 計54人の副大臣・政務官人事では派閥均衡を重んじるあまり、女性がゼロになり、批判を招いた。

 党人事では、杉田水脈衆院議員を環境部会長代理に登用した。直前に杉田氏は、アイヌ民族への侮蔑的なブログ投稿が「人権侵犯」だと札幌法務局が認定したばかりである。前回の内閣改造でも杉田氏を政務官に抜てきしたが、過去の数々の差別発言が非難を集め、事実上の更迭に追い込まれた。

 国民の不信感より、党内右派への気配りが岸田氏にはよほど大事なのだろう。

 先週末の世論調査では、今月末にまとめる経済対策に約6割が期待感を持たず、日本の財政に約8割が不安感を示した。内向きの理屈で場当たりの「ばらまき支出」を繰り返す姿勢を、国民は見透かしていると自覚すべきだ。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1131079


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「彼を見つけなければ」─アマゾンの先住民族の“最後の希望”の捜索

2023-10-19 | 先住民族関連

クーリエ10/18(水) 12:02配信

にわか作りのシェルターで暮らすパキイイ。彼はピリプクラ族の最後の3人のうちの1人だ Photo: Victor Moriyama / The New York Times

ブラジルのアマゾンの奥地には、外界と隔絶された暮らしを送ってきた先住民族がいる。その1つであり、残り3人しかいないとされるピリプクラ族のある男性は、ほかの2人が文明やブラジル政府と関わりを持ってからも、頑なに姿を隠し続けている。

【画像】「彼を見つけなければ」─アマゾンの先住民族の“最後の希望”の捜索

彼が現代文明から「逃亡」するのはなぜなのか。そして、政府職員や同じ民族の人々が彼を探し続けるのはなぜなのか。そこには、アマゾンの密林をめぐる複雑な事情と、各人の思いがあった。

「逃亡」を続ける男

そこは見渡す限り熱帯雨林しかないような場所だったが、ブラジル政府から派遣された職員はそれを見つけた。雨風をしのぐ、にわか作りのシェルターだ。焚き火はまだくすぶっていた。2人分の足跡、2本のマチェーテ(刀身の長いなた)、そして2つのハンモックが残されていた。

「さっきまでいたんだ」。派遣された職員のひとり、ジャイール・キャンダー(63)は、ヤシの葉の覆いの下で身をかがめてそう言った。そのかたわらで、もうひとりが手早く写真撮影をおこなった。キャンダーは35年間、追跡をかわし続けてきた男の発見に全力を注いできたが、またしても先を越された。

それはピリプクラ族のタマンドゥアという男だ。彼の人生は、まさに逃亡そのものと言っていい。多くの人がその姿を執拗に追うものの、彼が逃れようとしているのは政府当局からでも、敵からでもない。彼は現代文明から逃げ続けているのだ。

タマンドゥアは、ピリプクラ族最後の生き残りと見られている3人のひとりだ。ピリプクラ族は、一帯の広大な熱帯雨林にかつて散在していたブラジル先住民の末裔にあたる。彼はアマゾンの密林の奥地で、隔絶された暮らしを送ってきた。年齢は50歳前後と推定される。

彼と長年、文明と隔絶された生活を共にしていたのが、伯父のパキイイだ。密林地帯を徒歩で長距離移動する生活を続けていた2人の持ち物はマチェーテとたいまつくらいで、靴も衣服もない(3人目の生き残りであるリタは、1985年頃に部族の土地から離れ、他部族の男性と結婚した)。

だが、高齢で体が弱くなったパキイイは最近、ブラジル政府が2人を保護するために密林内に設置した保護拠点の近くに住みはじめた。それと時を同じくして、ピリプクラ族存続のための最良の、そしておそらく唯一の希望と目されたタマンドゥアの姿が見えなくなった。

政治に翻弄された土地の「権利」

2人は、ブラジル政府が長年取り組んできた大きな問題の真っ只中にいる。それはアマゾンと、アマゾンに古くから住む先住民の未来に重大な影を落としている。

すなわち、「アマゾンの森は誰が権利を有しているか」という問題だ。ブラジル政府から所有権を認められた牧場主や伐採業者なのか? それとも、ブラジル建国のはるか以前にこの地に根を下ろしていた先祖を持つ、2人の先住民なのか?

キャンダーがパキイイとタマンドゥアを初めて発見したのは1989年で、2人は樹上で蜂蜜を探していた。ブラジル政府は事実上、伐採業者の側にいた。2人が発見されてから20年間、政府は何も手を打たないまま、アマゾンの森は切り払われ、製材所へ消えた。

2007年、キャンダーは2人を再発見した。当時の左派政権は、アマゾンの森林を保護する政策をとり、従来と正反対の方針へ転換する。政府はパキイイとタマンドゥアの2人のためだけに、ロサンゼルスの2倍の面積に相当する約2600平方キロメートルの森林を保護した。

一帯の保護政策は、土地所有者らを激怒させた。数十年前、ブラジル政府はブラジル人による森林開発と経済の拡大を狙い、その一環として、先住民のいる一帯の土地を入植者にただ同然で売却した。土地所有権を引き継いだ者や土地の購入者はいま、再び土地を造成して家畜を放牧するため、保護政策の撤回を求めている。

闘争を主導するのは、マットグロッソ州最大の石灰岩鉱山を経営し、ピリプクラ保護区の半分近くを所有するペンソ家だ。同家は、パキイイとタマンドゥアの2人にはさほど多くの土地は必要ではなく、政府はわれわれが伐採する権利を間接的に侵害している、と反論する。

「2人の先住民は、環境保護主義者らの計画を推進するためのダシに使われた被害者です」と、一族の広報担当を務めるフランシスコ・ペンソは言う。先日、弁護士と同保護区の森を訪問した際、2人の革靴は泥にまみれていた。

ピリプクラ族の最後の生存者たちのように、先住民は進歩の障害とみなされ、過去数世紀にわたり、世界各地で殺戮が繰り返された。だが、ここ数十年でそれに反発する世論が盛り上がり、その声に押された各国政府は、先住民の土地の保護政策を次々と打ち出した。

ブラジルの場合、このような先住民族保護区が、アマゾンを保護する取り組みの柱となっている。現在、ブラジル国土の14%が先住民の土地と認定されており、これはフランスとスペインの国土を合わせた面積に匹敵する。

それにもかかわらず、こうした先祖伝来の土地は入植者の絶え間ない脅威にさらされ続け、2019年以降、800人近くの先住民が殺害された。長年続いた大量虐殺と森林皆伐の結果、生き残ったのはわずか数十人だけという部族も少なくない。

だが専門家によれば、既知のブラジル先住民のうち、規模でピリプクラ族を下回る部族はないため、ピリプクラ族最後の生き残りの保護は危機に瀕しているという。

ブラジル政府は、タマンドゥアとパキイイの再発見から15年が経過した来年早々にも現地調査を終え、ピリプクラ族の地域が恒久的保護に値するのか、いっさいの保護対象から除外すべきかを決めるとしている。

ペンソ家をはじめとする保護区指定反対派は、パキイイが政府指定の拠点近くにすでに住んでいることもその理由に挙げ、ピリプクラ族の保護区を大幅に縮小するか、あるいは完全に廃止すべきと訴える。

このため、ピリプクラ族の保護が継続するか否かは、ひとえにタマンドゥアの生存証明にかかっている。

そこで、白髭をたくわえたキャンダーは6月、泥だらけの政府のトラックに乗り込み、ペンソ家が木材を切り出すために整備した未舗装道を5時間走って熱帯雨林に入った。政府が彼らのために用意した保護拠点に向かい、約2年間、行方がわからないままとなっているタマンドゥアを捜すためだ。

密林奥地の拠点に到着してほどなく、網戸越しに人影が現れた。身長1.3mくらいの先住民の男だ。全身アマゾンの果実からとった赤い染料で染まっている。パキイイだった。

当初、パキイイは政府職員、そして「ニューヨーク・タイムズ」の記者たちといった見慣れない顔を凝視しながら入ってきたが、すぐに打ち解けて満面の笑みを顔に浮かべると、こちらの手を握り、髭を引っ張った。

ほかの人たちの姿を見て、彼自身も服を着るようになっていた。シミのついたシャツは後ろ前で、シャツ背面の文字があらわになった──「私たちは皆同じ、他より優れている者はひとりもいない」

パキイイは過去の狩りの様子の再現に熱心な一方、家族や甥に関するこちらの質問を無視したり、答えたがらなかったりした。

しかし翌日になると、彼は丸太に腰を下ろし、通訳を介して話し始めた。「タマンドゥアは森のなか。発見されたくないから」(続く)

Jack Nicas and Manuela Andreoni

https://news.yahoo.co.jp/articles/753e81d57d27d1400f83b556e718dc55173515e2


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文明から発見されないと生存が認められない 虐殺と土地の収奪に苦しんだアマゾン先住民族の「権利回復」は可能なのか

2023-10-19 | 先住民族関連

クーリエ2023.10.18

ニューヨーク・タイムズ(米国)

Text by Jack Nicas and Manuela Andreoni

消滅した村

タマンドゥアの姿が最後に目撃された2017年、彼とパキイイはブラジル政府の保護拠点にやってきた。単純なお願いをするためだ。「このたいまつに火を灯してくれ」

キャンダーが2人に火を与えたのは、1998年が最後だった。おそらく2人はたいまつから焚き火へ火種を移したり戻したりして、また雨が降ればバナナの葉で燃えさしを包んだりして、訪ねてくるまで火を絶やさなかったものと彼は考えている。

パキイイとタマンドゥアは樹皮でハンモックをこさえ、罠を仕掛けてバクを狩り、ババスヤシの大きな葉でシェルターを作る。しかし2人はもはや、火を起こしたり、矢を使用したり、キャッサバを育てたりすることはない。

人類学者は、100年近く前、ピリプクラ族は100人以上かそれ以上の村を形成し、火、武器、陶器、耕作など、近隣の部族と同様の技術を身につけて生活していたと考えている。

そのピリプクラ族が、いかにして1つの村からたった3人に激減したのかはわからない。人類学者らは、3人目の生存者であるパキイイの妹と推定されるリタの話をもとに、部族のたどった歴史の再構成を試みる。

リタの話では、「白人がやってくると、それまでの暮らしは一変したと家族から聞かされた」という。

1940年代、ブラジル政府は先住民の土地を安価で分配していた。第二次大戦中の1943年のポスターでは、「もっとゴムを採ってわれらに勝利を!」と、高らかに天然ゴム採取のための入植を呼びかけ、連合国軍の支援を訴えた。

多くの入植者が先住民を虐殺した。ブラジル政府は、1964年から1985年までの軍事独裁政権下で、少なくとも8300人の先住民が殺害されたと認めている。

「ピリプクラの村が壊滅的な打撃を受けた大虐殺もあった」と、現在60代のリタは親族から聞かされていた。よそ者の男たちは遺体をバラバラにし、性器を切断し、犠牲者を木の幹に釘付けにしたまま放置したと、リタは政府職員に話した。

リタとパキイイが子どもだった頃、彼らの集団は10人から15人しか残っていなかった。リタは数少ない女性だったこともあり、男たちからよく求愛されたという。彼女は他の部族の男性とのあいだに2人の子をもうけたが、その後、夫は感染症で死亡した。パキイイと彼女の父親は彼女に性交渉を持ちかけた。彼女はインタビューで当時をこう振り返っている。

「どうかしてる。父親と結婚しろって?」

やがて、一族がバラバラになる決定的瞬間が訪れた。パキイイがリタの2人の子どもを殺したのだ。

リタの証言とブラジル政府による2012年の報告書によれば、パキイイが最初に殺したのは当時4、5歳のリタの上の男児で、泣きわめいていたというのが理由だった。同報告書によると、パキイイは男児の頭皮を切り取り、遺体を埋めたという。その後、彼は乳飲み子だったリタの娘を抱えて森のなかに運び、置き去りにした。

キャンダーによれば、パキイイはこの事件について一度も口にせず、政府も殺人についてはそれ以上の調査をおこなっていない。

リタは逃げ出した。何時間も走り、白人が住んでいることを知っていたチェンジファームという牧場に向かった。それはペンソ家が所有する農場だった。

「『農場主らは先住民を殺したがっている』という物言いにはびっくりさせられる」とペンソは言う。「リタが逃げ出すしかなかったときに彼女を保護したのは、われわれですよ」

「彼はただ『殺さないで』と懇願した」

チェンジファームに来たことで、リタの隔絶された生活は終わりを告げた。彼女は1983年から1985年頃まで農場で働き、衣服を着用して、ポルトガル語を話すようになった。だが、ある人類学者の報告には、「彼女は虐待され、ほうきで殴打された」とも書かれている。

残り: 3246文字 / 全文 : 4968文字

この記事は会員限定です。

https://courrier.jp/news/archives/341555/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

与那国の小学生、台湾・花蓮訪問 臭豆腐やタピオカミルクティーに舌鼓

2023-10-19 | ウチナー・沖縄

中央社フォーカス台湾2023年10月18日 14時27分 

(花蓮中央社)沖縄県与那国町の小学校に通う6年生の児童らが修学旅行で東部・花蓮県花蓮市を訪れた。16日には夜市を巡り、台湾グルメに舌鼓を打った他、17日の市公所(役所)訪問時には、魏嘉彦(ぎかげん)市長から小籠包やタピオカミルクティーのもてなしを受けた。

花蓮市と与那国町は1982年に姉妹都市提携を締結している。今回花蓮を訪問したのは、与那国小と久部良小の児童や関係者ら。到着後には東大門夜市で臭豆腐や台湾風唐揚げを味わい、バスケットボールを使った玉入れや射的などのゲームに興じた。

市公所で児童と面会した魏氏は、来年には台湾と与那国を結ぶフェリーが試験的に運航されることなどに触れ、旅行客の移動利便性の向上に期待を示した。

児童の一人は、4年前に兄が修学旅行で花蓮を訪れ、台湾の食べ物に深い印象を残していたと話し、今回の訪問でようやく食べられたと喜んだ。

児童らに同行した与那国町教育委員会の寺村有美恵教育長によると、17日から2日間は花蓮県光復郷で地元の小学生と交流を図り、台湾原住民(先住民)族の文化に触れるという。

(張祈/編集:齊藤啓介)

https://news.livedoor.com/article/detail/25189849/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【News】社会福祉開発省、物乞いに対して施しをしないよう、ダバオ市民に注意喚起

2023-10-19 | 先住民族関連

ダバウォッチ2023年10月18日

社会福祉開発省ダバオ地方事務所(以下DSWD11)は、1978年の托鉢禁止法として知られる大統領令1563号に従い、物乞いに施しを与えないようダバウェニョ(ダバオ市民)に注意喚起した。 特に路上やジプニーに乗っているときに施しをしないよう、市民の協力を求めた。

DSWD11の責任者は、 ダバオ市政府、非政府組織(NGO)、その他DSWD11のパートナー機関によるプログラムなど、恵まれない人々に援助を提供するもっと良い方法があると主張した。特に健常者で働く能力のある乞食の自立を支援する必要があると付け加えた。

物乞いの中には能力がある者もいるが、路上でお金を稼ぐ方が簡単なために、人々が施しを与え続ければ、いつまでも乞食がいる状態が続く。 路上で見かける先住民のほとんどはタランゴッド、カパロン、ダバオデルスルの出身であることを明らかにした。彼らに対して、ダバオ市路上で物乞いをしないよう常に注意を促していると強調した。

DSWD11は、今年中に条例の作成に取り組む予定であり、 路上で物乞いをしないよう支援し、自立のための必要な援助を提供している。援助を求める声に対して、長い目で見て適切な支援とは何かを市民が理解するべきだ。

https://davawatch.com/articles/2023/10/18/74975.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グレタさん、また警察に拘束 英でエネルギー会議に抗議中

2023-10-19 | 先住民族関連

 AFPBB News2023年10月18日 9時25分

【AFP=時事】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(20)が17日、英ロンドンで開催されているエネルギー業界の年次会合の会場前で抗議活動を行い、警察に拘束された。AFPカメラマンが確認した。

 ロンドンにあるホテル「インターコンチネンタル・ロンドン・パーク・レーン(InterContinental London Park Lane)」では、19日まで「エネルギー・インテリジェンス・フォーラム(Energy Intelligence Forum)が開催されている。

 同ホテル前で行われた抗議デモに参加したトゥンベリさんは、記者団を前に、政治家と石油・ガス業界の代表の「密室合意」を非難。「これらの閉ざされた扉の向こうで、腰抜けの政治家たちが破壊的な化石燃料業界のロビイストと取引を行い、妥協している」と訴えた。

 その後トゥンベリさんは、2人の警察官に連行されて警察車両に乗せられた。

 圧力団体「化石燃料フリー・ロンドン(Fossil Free London)」と国際環境NGO「グリーンピース(Greenpeace)」が主催したこの抗議デモには数百人が参加し、ホテルのすべての出入り口を封鎖した。

【翻訳編集】AFPBB News

https://news.livedoor.com/article/detail/25187659/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グリーン・コロニアリズム時代に先住民ヘイトが増加する懸念

2023-10-19 | 先住民族関連

鐙麻樹北欧ジャーナリスト・写真家・ノルウェー国際報道協会役員10/18(水) 20:43

トナカイ放牧地と風力発電所を巡って抗議するサーミ人 筆者撮影

フェイスブックにおけるサーミ人に関する発言は、4件に1件が否定的。

アムネスティ・インターナショナル・ノルウェーは、サーミの人々の表現風土に関する調査結果を発表した。

ノルウェーのサーミ人は、もともと長い抑圧と差別の歴史を持っている。今はサーミ人は先住民族として認められ、少数民族の保護と差別への対抗を目的とした権利を与えられているが、ノルウェーではサーミ人についてほとんど知らない人が多く、無知が否定的な態度やヘイトスピーチにつながっている。

「自分が属する集団について常に否定的な発言をされると、孤立感や劣等感を抱くことになります。ネットいじめを受けた人は、恐怖を感じたり、眠りが浅くなったり、議論に参加することに神経質になったりします。したがって、ネットいじめはマイノリティの表現の自由を脅かします」とする同団体は、「マイノリティに対する差別を永続させる可能性もある」と警告を鳴らしている。

先住民の権利と対立するケースが今後増える懸念

特に、トナカイ放牧地でもあるフォーセン地域に建設した風力発電所の一件以来、サーミ人に対して否定的なコメントが増加していると指摘。

「サーミの権利がエネルギー生産、鉱物採掘、インフラストラクチャーと対立するケースが今後も増えることが予想される、憂慮すべきことだ」「議論されている対象が『脆弱な少数派』である認識も欠けている」と指摘されている。

調査内容

  • 回答者のかなりの割合が、サーミ人について「気分を害しやすい」「特別な権利を持ちすぎている」など、古典的な否定的ステレオタイプを抱いている
  • 全国で15%以上、ノルウェー北部に住む人の30%以上が、サーミ人に向けられたヘイトスピーチや扇動を目撃したことがある
  • 多くのサーミの若者は、攻撃的なコメントを経験する可能性のある議論に参加したり、SNS上で他人が攻撃的なコメントを受けているのを見たりするのをやめた
  • サーミ人に対する否定的な態度やステレオタイプをしようと考えたとき、フェイスブックは自然な投稿先となる
  • フェイスブックでのサーミのテーマに関する議論は、否定的な態度とステレオタイプな表現によって特徴づけられている
  • メディアや政治家のフェイスブックでサーミのトピックを取り上げると、コメント欄の4件に1件が否定的な態度やステレオタイプな描写を含む
  • サーミのトピックがフェイスブックで議論された場合、否定的な態度やステレオタイプな描写の割合は三分の一を占める
  • フォーセン地域に関する記事をメディアが投稿すると、否定的な意見がコメント欄に増加する。否定的な態度やステレオタイプを伝えるコメントの割合は、2023年上半期にほぼ10%増加
  • サーミに否定的な政党「進歩党」がフェイスブックにサーミに関連する投稿をした場合、他政党に比べて最も多くの否定的な意見がコメント欄に集まる

サーミ人に対する最も一般的な否定的態度

  • 「サーミの人々は進歩や近代的発展の障害である」
  • 「サーミ人は先住民とは言えない」
  • 「サーミ人には特別な権利、プログラム、恩恵が多すぎる」
  • 「サーミ人は気分を害しやすい」
  • 「サーミ人はコミュニティへの貢献が少ない」

コメント欄に投稿されるヘイトスピーチ一例

  • 「ノルウェーにはエネルギーが必要で、サーミ人は必要ではない。追い出そう」
  • 「何にも貢献していないサーミ人に社会は多額のお金を支払っている。サーミ人は消してしまったほうがいい」
  • 「ノルウェーに必要ではない3つの『S』。サーミ人(Samer)、ソマリア人(somaliere)、ロマ民族(Sigøynere)」

アムネスティが提案する解決策

  • 警察はネット上でヘイトクライムの可能性を経験した人々をフォローアップするための十分なリソースを持つ必要があり、先住民族やその他のマイノリティの状況に関する専門知識を持つ必要がある
  • ネット上で言語攻撃を受ける人々と、モデレートされる人々の両方に対して、プラットフォームはより責任を持ち、適切なモデレーションを保証しなければならない
  • サーミの生活と権利に関する知識を広める必要がある。政治指導者には、サーミの人々が差別されない権利、暴力や嫌がらせから保護される権利について明確にする責任がある

実際、日常的にサーミの人々はヘイトスピーチを浴びながらノルウェーで生活をしている。

国会前にサーミ人の若者が集まっている時のことだ。白人男性が近寄ってきて、「お前たちは頭がいかれているんだろう」と暴言を浴びせ続ける現場を目撃して、筆者もショックを受けた。支配された歴史を背負いつつ、自分の国でヘイト対象として暮らすことはどれだけ辛いだろう。若いサーミ人たちの抗議活動を連日取材したが、いかに勇気のいる行動だったのかを改めて思い知る。

ノルウェー公共局の記事は、サーミ人に対する偏見やヘイトスピーチは「かつての同化政策の遺産」とも指摘されている。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/30a125b3113b2a3c9b165f87a87851b339ec3319


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする