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新ディレクターを迎えたアート・バーゼル・マイアミ・ビーチ、存在感より強固に

2024-12-26 | 先住民族関連

Forbes 12/25(水) 11:30

Art Basel Miami Beach 2024(C)Art Basel

アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ2024は、記録的な売り上げと革新的なプレゼンテーション、ダイナミックな文化的対話で、アート界をにぎわせた。

新たにディレクターに就任したブリジット・フィンのもとで初めて開催された今回は、トップクラスのコレクターやキュレーター、主要な美術館や関連団体の代表者230以上を含め、約7万5000人が来場。南北アメリカで最高のアートイベントの1つとしての地位を、さらに固めるものとなった。

38カ国から参加した286軒(3分の2は南北アメリカが拠点)のギャラリーは、経験豊富なコレクターも、初めてアート作品を購入する人たちも同様に高い関心を寄せると考えられる素晴らしい作品の数々を出展。パブロ・ピカソをはじめとする近代美術の巨匠や、キース・ヘリング、ワンゲチ・ムトゥやセシリー・ブラウンといった現代美術の優れたアーティストの作品が展示された。

フィンは今回のフェアについて、(セクターの1つである)Meridiansのリポジショニングと再概念化からブースに採用した新たなモデルまで、「取り入れたイノベーションを非常に誇りに思っている」とコメント。そうしたイノベーションによって、フェアの主要なセクターに、欠くことのできない多くの新しい声や視点を取り入れることができたと話している。

また、全般的にどのギャラリーも、まさに野心的でまれな作品を出展し、中にはキャリアや規範についての定義まで変えてしまうような作品もあったとして、それらを含む「素晴らしいコレクションは、アート界にとって重要な、将来に関する議論を促すことにつながった」と述べている。自身にとっての最初のエディションに寄せられた信頼に、「深く感謝している」という。

■関心を集めたギャラリー&アーティスト

このフェアは、まさにアートが持つ「変革を起こす力」をたたえるイベントとなった。美術館にあるような優れたインスタレーションの出展から、アクセスしやすい一般向けのプログラムの開催まで、なぜ文化的に重要なアートイベントであり、世界中で毎年行われるイベントの中でも見逃せないものであり続けるのかについて、その理由を明確に示したといえる。

以下、アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ2024で特に注目を浴びたいくつかのギャラリーと、アーティストたちを紹介する。

・Hauser & Wirthとデビッド・ハモンズ

スイスのギャラリー、Hauser & Wirth(ハウザー&ワース)はVIPが招かれたプレビューで、デビッド・ハモンズが防水シートをキャンバスに制作した「Untitled(2014)」を展示。この作品は、今回のフェアで最高額となる475万ドル(約7億4300万円)で売却された。

・Wentrup Galleryとアナスタシア・サモイロワ

現在、ニューヨークのメトロポリタン美術館で展覧会『Floridas』を開催中の写真家、アナスタシア・サモイロワ。(フロリダ州の)マイアミが会場のこのフェアで、Wentrup Gallery(ウェントラップ・ギャラリー)が行ったグループ展に作品の一部を出展した。

海の環境保護や先住民の権利を訴える展示も

・Carmo Johnson Projectsとブラジル先住民族フニ・クインのコレクティブ「Mahku」

2012年に立ち上げられたMAHKUは、超現実的な独自の解釈でアマゾンの森林を表現している。賠償など、ブラジルの先住民が直面する社会的、政治的な問題に立ち向かう活動の先頭に立つMAKHUは、作品の販売で得た収益によってフニ・クイン族の土地を買い戻し、自治権を確立することを目指している。

今回のフェアでは、ブラジルのギャラリー、Carmo Johnson Projects(カルモ・ジョンソン・プロジェクツ)を通じてそれらの一部を出展した。

・Parley For The Oceans

非営利の環境保護団体、Parley for the Oceans(パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ)は今回、初めてアート・バーゼルに参加。緊急性を増す環境危機の問題と、私たちが暮らす世界の現実を広く伝える機会として、美しく脆い海をテーマにした写真とデザイン、アート作品を「コレクターズ・ラウンジ」に展示した。

・Timothy Taylor Galleryとアニー・モリス

Timothy Taylor Gallery(ティモシー・テイラー・ギャラリー)は、ロンドンを拠点に活動するアーティスト、アニー・モリスの「Stack 8, Cobalt Turquoise (2024)」などを出展した。

モリスが2014年から制作を始め、代表的な作品となっている「Stack」シリーズは、手で成形した不揃いな球体を複数の異なる鮮やかな色に塗り、不安定ながらも均衡した状態に積み上げる立体作品。高さ約2.6メートルの「Stack 8」は、今回のフェアで最も注目を浴びた作品の1つとなった。

Nel-Olivia Waga

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6d38dce911144d82d286c5262e8dbab3ddffad1?page=2

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