今回の旅は、「山口県の棚田巡り」です。
ここは広島県・周防大島町・久賀・庄地です。
「庄地のスイドウ」です。
このスイドウは山の傾斜地にある棚田に水をうるおすために築かれた、
長さ160mの地下トンネルの水路のことです。
この地域では古くから、農業用水を確保するため工夫がなされてきました。
そのつくり方は、山に横穴を掘って水を探し出し、
上の棚田をつくる時に、前もってトンネルのような石垣の水路をつくって、
その上に棚田をつくり、棚田の下を通して水を流しました。
築造時期は、鎌倉時代末期から室町時代と推定されます。
山口県の有形民俗文化に指定されています。
この地域の石を加工する人々の技術は、
昔から海岸の防波堤などに生かされ、「大島の石垣づみ」と認められていました。
その技術を生かして造られたものといえます。
今、この石積の畑には桜の若木を植栽中でした。
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