1月の中旬は身辺に起きた色んな事でアマチュア無線も少し遠退いた感じだったが此処1週間位は余り声を出さないが毎日の様に今まで位の時間は聞く様に成った。しかしプチ、ZA、と続いたアワードに夢中に成った性か?正直に言って余り7MHz帯での運用に興味が湧かない。
此処数年前より湯けむり、LA,道の駅など沢山のアワードが有るが私は此れ等には以前から余り興味が無く積極的に取り組む事は無かったがプチが始まった時には遅れながらも積極的に挑戦してアワード達成の為に連日無線機の前に座り自分でも驚くくらい熱心に取り組んだ。此のアワードは御承知の様に全都道府県の人口の少ない下位10箇所がリスト・アップされ 其の470箇所と交信する形式で交信だけで申請に対してQSLは必要なしとか申請料金が要らないとか近年のアワードで定着してきた自局の移動運用地は交信済みにカウントされる等の利点も有ったが人気を呼んだ最大の理由は過疎化に寄るアマチュア無線局のQRVの少ない町村がクローズ・アップされた事に寄り全町村との交信を追い求める局には達成の為に非常に役立った事と移動運用局側もリスト・アップされた場所からの移動運用を行うと注目されて沢山の局から呼掛けられるメリットが有った。そして此れ等の相乗効果によりプチ・アワードは最近のアワードの中では最高の盛上がりを示した様に感じる。
そして昨年の9月から始まったZAアワードはJARLが発行する全市、全郡、全町村アワードのJCCコードやJCGコードをZAコードに変えて其の全てと交信する物、此のアワードに対しては各局の賛否両論が(JARLのアワードとの類似)ある所だが開局して全市全郡全町村との交信が未達の局には達成する為の貴重なチャンスと成ったし既に完成した局には新規挑戦へのよいチャンスに成った様で大変な賑わいをみせた。そして結果的には7MHz帯の活性化には非常に役立った。
此れ等のアワードに夢中に成っている時は面白いし結構楽しいのだが一度冷静に成った時に良く考えてみると若干の先行き不安を感じてしまうのは私だけだろうか?毎日7MHz帯を聞いて居るが移動運用側も呼掛け側もQRVされている局は限られた局ばかり、一度、移動運用局の情報がクラスターにアップされると「其れ行け~」とばかりに各局の呼び倒しが始まるし、アリゲーターの如く形振り適わぬオペレートが始まる。特に最近に感じるのは送信電波の質の低下・・・・・移動局は電力の制限が有るので「少しでも遠くに飛ばしたいか?応答率を上げる気持ちからか?」SメーターがFMモードの様に振り切りぱなしで音声の強弱に比例した自然な触れ方をしない局が大半、当然に呼掛け側の局も同様の状態の局が非常に多い。
此の様な状態に成る最大の要因は移動運用が活発になるに従い貴重な場所からの運用を落としたくない心理や、貴重な運用地ほど需要の大きさから呼掛け数が多く成り競合に勝ちたい心理や、そう成ると必然的にQSO時間は短く成り解って居ながら短時間の送信時間だと良いだろうとの思いでマイク・ゲインを上げたり更にコンプレッサーを入れた状態で送信する事から始まる。通常のゆっくりした交信状態なら相手局に変調レポートとして言われるのだが交信時間が短いので指示される事が無い事も影響しているように思う。
移動運用に使用するトランシーバーは比較的に低価格層の無線機が多く自局の送信音声のモニター機能が付いて居ない物が多く自局の送信電波を確認する事は出来ない物が多いが?簡易的な確認方法としてフル・キャリヤでの送信レベルの1/3が基本だが最大でも最大音声送信時でも半分以下のレベル内にすべきである。此の事は多分全ての人が頭の中では理解していると思うのだが実際に応答が無いと段々とレベルが上がり歯止めが利かなくなり最終的には とんでも無い電波を発射し交信する事が出来ても他の局から顰蹙をかう事に成る。
アマチュア無線の楽しみは方は人其々で「此れがアマチュア無線の楽しみ方だ」と言い切れる物は無いが最近流行のアワード一辺倒の楽しみ方は(移動運用や其れに群がる追っ掛け組に寄るシグナル・レポートと運用地の交換QSO)何時かは自然に淘汰されて長続きはしないと私は考えているが現在の時流の流れは流れと捕らえて柔軟な対応でバランス良いアマチュア無線を楽しめればと思っている。