20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

粒ガムか板ガムか

2008年07月04日 | Weblog
 仕事場の机の上にはいつもガムを置いています。
 ここ数年は、「ブラックブラック」のワンプッシュタイプのボトルです。
 思考が途絶えたり、いよいよクライマックスへといった、限りなく力の入る瞬間。私ははやる気持ちをじらせるように、敢えてひと呼吸いれます。
 そのとき、役にたってくれるのが、このガムです。

 ところがある日、ふと店先で、むかしなつかしい板ガムのグリーンガムに目がいきました。鼻にかざしてみるとスッとしたミントの香りがパッケージの上からかすかに漂ってきます。無性になつかしい匂いです。
 なつかしさのあまり、私はそのグリーンガムを買い求めました。
 板ガムは噛みごたえがあって、ことのほか気に入りました。
 
 それ以来、私の机の上には、「ブラックブラック」のワンプッシュボトルにかわり板ガムが乗っています。
 いまのお気に入りは、「キシリトール・ガム」のスーパークールです。
 糖衣にくるまれた粒ガムを噛んだとたん、甘さと一緒にぷちぷちはじける感触に慣れた人には、この板ガム、概ね不評です。
 でも、私のなかではこの板ガムが、いま、なんてったってマイブームなのです。
 ひとつだけ不満なのは、板ガムのほうが断然、消費速度が早いということでしょうか。

 
 今日は娘夫婦のお引っ越し。これからお手伝いに出かけます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ

2008年07月04日 | Weblog
 音楽というのは不思議なものです。
 昨日、パソコンにインストールしている曲を聴きながら仕事をしていたら、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」が流れてきました。
 その曲が耳に飛び込んできたとたん、ふいに真夏の、アメリカ中西部の町を思い出したのです。
 いつもそうなのです。この曲とアメリカ中西部の町。ネイティブアメリカンの人たちが暮らした土地。
 
 その町は、真夏だというのに日陰に入ると冷蔵庫に入ったようにひんやりした空気が流れ、太陽の下に立つとじりじりと肌を焦がすように日が照り返します。
 なぜかいつも、この曲を聴くたびに、その町のことを思い出すのです。
 
 それがなぜ、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」なのか。
 理由など、いまもってまったくわからないのですが。
 
 赤い地肌の山々が黒いシルエットを残しながら、一日のおわりを告げようとしている瞬間。山の端のどこからかコヨーテの遠吠えが聞こえてきそうです。
 その光景は荘厳でありながら、どこか切なくて・・・。
 きっと、アメリカ中西部の町は、数年たったいまでも、私の胸にそんな印象を残しているのでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする