20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

弟のblog

2008年07月14日 | Weblog
 今朝はこれから秩父行きです。
 弟のメールによると、母の食欲がだいぶ落ちているとのことで心配です。
「果物の水分が一番喜ぶかも知れないよ」
 弟に言われたとおり、梨とメロンを食べやすいように切って、タッパーに入れました。
 少しは食べてくれるといいのですが・・・・。

 久しぶりに弟のHPのblogをみて、なんだかちょっと感動しました。
 母の介護、自分の仕事と日々を忙殺されているのに、彼の暮らしの楽しみ方が、あんまりステキだったので。
 
 blogによると、以前クライアントの人から
「料理のできない人にキッチンの設計はできない。だから料理を趣味にして」といわれたらしいです。
 そこで弟は、今度設計した自邸は厨房をリビングの中心にしたアイランドキッチンにしたというのです。家族や友だち、大勢の人たちに集まってもらって楽しく会話のできる空間にと。
 その厨房で彼がまずやっていることは、夕食後の皿洗い。
 完璧な片づけをこなそうと、無心になって皿洗いをしているそうです。
 そしてその時間は、忙しい彼にとってとても有効な気分転換の時間なのだそうです。
 また、たまにはエコのために家族でキャンドルナイトを楽しんだり、エアコンを使わず井戸水の打ち水で仕事の打ち合わせにきたお客さんを迎えたり、ゴーヤを育てて窓辺に緑のカーテンを作ったり・・・。

 弟、自らでやってくれている93歳の車いすの母の下の世話からなにからの介護。そして建築家という自分の仕事。
 そんな気の遠くなりそうな大変な現実をポジティブに受け止めながら、日々の暮らしを楽しんでいるのです。
 なかなかできることではありません。
 我が弟ながら、頭の下がる思いで、私はうれしいような、申し訳ないような気持ちで、彼のblogを読んでいます。

 写真は今日、車窓から写した、夏の武甲山です。
コメント (2)
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