20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

『トゥルー・ビリーヴァー』(バージニア・ユウワー・ウルフ作・小学館)

2010年01月20日 | Weblog
 今夜は仲間うちの研究会「Be- 子どもと本」の例会です。
 今月のテキストは、ヴァージニア・ユウワー・ウルフの『トゥルー・ヴィリーヴァー』。
 
 この作品は、傑作『レモネードを作ろう』(徳間書店)の、いわば続編ともいえる作品です。
『レモネードを作ろう』は、生きにくい暮らしや、性の問題、貧困。
 そういった現代アメリカの病巣を、ウルフ特有の詩のような文体で、少女の視点から「いかに生きるか」を繊細に描いた衝撃的な作品でした。
 1999年に発売になったこの作品は、宇野常寛流にいえば、まさに「ゼロ年代の決断主義のコミュニティ」をその年代に先駆け、見事に捉えた作品といえるでしょう。
 翻訳児童文学では私の「お薦め」の何本指かに入る作品です。
 
 そして、この続編。
 物語を作り出す、あるいは生み出す、その動機の深さと作品はどう関係してくるのか。
 そんなことを考えながら、私はこの『トゥルー・ヴィリーヴァー』を読みました。
 さて、Beではどのような判定が・・・?
 
 今日は寒さが温み、この季節にしては過ごしやすそうな夜になりそうです。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする