20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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桃の花

2010年03月04日 | Weblog
 昨日のお天気が嘘のように、朝からどんよりと曇った寒い木曜日です。
 どちらかのお宅の庭先に、桃の花が咲いていました。
 ふっくらした色合いと香りには、気持ちが癒されます。
 
 今年から児童文学者協会の新人賞の選考委員に選ばれ、そのための本読みに毎日追われています。
 そこで気づいたことは、いままで選考委員の皆さんがいかに重労働の本読みをしていらしたかということです。
 自分がやってみてはじめてわかりました。

 なにしろ、日本児童文学者協会の協会賞・新人賞というのは、前年出版された創作や詩やNFなどを選考委員10人で、すべて読み通すのですから。
 システムとしては、二度ほどの協会賞・新人賞合同の選考委員会を経て、その後はじめて、協会賞・新人賞それぞれの選考に別れます。
 協会賞の選考委員だけで新人の作品以外を読むことになったら、気の遠くなるような冊数の本を読まなくてはいけません。
 そこで途中までは選考委員全員で分担してすべてを読み切るという方法がとられているのです。 
 
 とにもかくにも、昨年度出版されたご本の中からのベストワンとして、協会賞・新人賞を選ぶわけです。
 本読みも慎重になります。
 なおかつ今年からは、文庫も賞の対象になりました。
 しかし、「すべての本をきちんと読む」という児文協の賞の選考態度は、読む立場の人間にとっては大変ですが、方法としては胸を張れるものだと思います。

 さて、今年はどんな本が協会賞・新人賞に選ばれるでしょうか?
 これから、さらに何度かの議論を重ね、決定は4月末頃です。
コメント
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