20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

散りぎわの儚さ

2010年03月25日 | Weblog
 冷たい雨がふっています。 
 白木蓮が、今が盛りとうつくしく咲き誇っています。
 白木蓮といって思い出すのが、秩父の家の裏庭です。
 清楚で、こんなうつくしい白木蓮ですが、花びらが満開になって、散りかけると,無様で見るに忍びない様子を呈します。
 まるで、まるめたティッシュペーパーが枝にはりついているみたいに。
 春の雨に、その花びらが庭におちると、お掃除がたいへん。

 エレガントな白木蓮をながめるたび、それとは裏腹に、丸めたティッシュペーパーを想像してしまうのは、こんなうつくしい白木蓮に、あまりにも失礼でしょうか。
「花の命は短くて・・・」
 林芙美子の短歌をつい口ずさんでしまうのが、この白木蓮とチューリップの花の散りぎわの儚さを眺める瞬間です。

 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする