20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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3月北句会

2010年03月12日 | Weblog
 昨晩は、北句会の3月例会でした。
 ここ数年、スランプというか、俳句を作るのに観念的になってしまう傾向があり、ひとつのお点もいただけないことなどあたりまえ。苦しい状況が続いていました。

 すばらしい俳句を作られる方は、さらにめきめき腕を上げ「そんな視点もあった」と思わせてくださる,日常、あるいは抽象からの見事な発見を私たちに見せて下さいます。
 そういったすばらしい俳句に共感したり、うらやましがったり・・・。
 そのつど「昔は天をとったことも、一回くらいはあったのに」と、とぼとぼと肩を落とし、帰路を急いだものです。

 ところが昨晩は、そんな私の俳句を作る姿勢に、ちょっとだけ勇気を与えていただいたような夜でした。
 いえいえ、天や地や人がとれたわけではありません。わずかですが点が入り、宗匠から褒めていただいたのです。
 その予兆は2月の例会のときに、かすかではありますが感じました。
「こうして作っていけば、もしかしたらいいのかもしれない」
 そんな風に思わせていただいたのです。
 2月から僅かではありますが、点が入り始めたのです。

 私の稚拙な俳句を、毎日こんなにたくさんの方々にお読みいただいているblogでご披露するのは、我田引水・厚顔無恥であることを承知で、あえてやっちゃいます。
 長いあいだスランプに陥っていた自分を奮い立たせるために。

 2月句会(兼題:匂い、他自由句2句)
 ・吉野葛(よしのくず)椀(わん)に透けゆく氷河かな  純子
 ・ かくれんぼ春の匂いをたたみをり     純子


 3月例会(兼題:味覚、他自由句2句)
 ・ 春大根ふくみて舌のやわらかき   純子
 ・あたたかい雨です今朝はスイートピー   純子
コメント
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