道ばたに一輪だけ、水仙の花が咲いていました。
通りかかったら、「私を見て!」と声がしたような・・・。
そこで写真をパチリと。
その水仙を見ていたら、思いだした絵本があります。
『はなをくんくん』(ルース・クラウス・きじま はじめ訳 福音館書店)
モノクロームの世界で、森の動物たちが、なにかの匂いに誘われ、冬眠から起きだしてきます。
「はなをくんくん」させながら。
画面はずっと、モノクロームですすみます。
そして最後、はなをくんくんさせた動物たちが辿り着いたのは・・・、黄色い一輪の花。
モノクロームの世界が、そこにきたときだけ、黄色い花をぽっと浮き立たせます。
私はいつも、このシーンにくると、動物たちと一緒に「ほ~っ」とため息をつきます。
文章では決して表現できない、絵本ならではの表現が、そこにはあります。
今日は午後から、神楽坂の出版クラブで「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の運営委員会です。
地震に遭遇しないことを祈りつつ・・・。