近頃しみじみ思うのは、人間の味覚の変化についてです。
若い頃は見向きもしなかった、ウドなどもそのひとつです。
ウドの酢味噌和えや、その皮で作るきんぴら。
そのおいしいことといったら!
スーパーでうどをみかける季節になると、あれこれ工夫しながら、それでも皮のきんぴらだけは外せず、なんども作ります。
昨日は生まれてはじめて、フキのきんぴらなるものを作りました。
フキのキャラブキは作ったことがありますが、夫があまり好きではないので滅多に作りません。
湯がいてあく抜きをして、筋取りをして、斜めに切ったものをごま油でいため、薄味にするためお出汁をいれ、そこにみりんとお醤油少々をからめていきます。
仕上げはブラックペッパーです。
たったこれだけのシンプルなお料理なのに、フキのお味がしっかり楽しめ、おいしかったです。
発芽玄米のご飯に、大きなお椀いっぱいの三種のキノコとお野菜たっぷりの減塩お味噌汁と、このフキのきんぴら。そして納豆と卵焼き。タンパク不足はエビオス錠で補給。
デザートには、ヨーグルトと素焼き無塩アーモンドをポリポリ・・・。
味覚というのは、なぜ年と共に変わっていくのでしょう。
昔は、このクセのあるお味がなんとも苦手だったのに・・・。
こうしたシンプルな粗食を、ちょっと上等な器に入れて楽しむ。
それだけで、お食事がとても贅沢に感じるのは、やはり年を重ねたせいでしょうか。