友人の皆さんの新刊を3冊ご紹介します。
あと2冊ご恵贈いただいておりますが、それは次回のお楽しみに・・・。
『たからものがいっぱい』(こやま峰子・フレーベル館)
インターナショナルにご活躍されている、こやま峰子さんの新刊です。
キューバは,子どもたちが大切に守られている国なのだそうです。
おじいさんや、おばあさんにもやさしい、みんなが安心して暮らしていける国だそうです。
そんなキューバにおける暮らしのたからものを描いた、キューバの子どもたちの絵に、詩人のこやまさんが、文章をつけている絵本です。
いくつかのテーマに添って、子どもたちのカラフルな絵が展開しています。
「カーニバル」「サーカス」「かぞく」「くだもの」「ふうけい」「うみ」「がっこう」「へいわ」
このテーマについての、キューバにおける事情のミニ解説もついていて、キューバという国がよくわかります。
とにかく子どもたちの絵が、色彩豊かで、明るいです。
彼女はこの絵本のために、キューバへ取材にいかれたそうです。
『アルルおばさんのすきなこと』(松本聡美・国土社)
クッキー作りがお得意なアルルおばさんは、来る日も来る日もクッキー作りをしています。
キッチンは朝から晩までバターの香りでいっぱいです。
そんなアルルおばさんが、とうとうクッキーの作りすぎで肩と背中を腫らしてしまいます。
お医者さんから進められたのは、トレーニング。それも「ちょっとずつ」「ちょっとずつ」
アルルおばさんはまずはじめに、卵を持つことからはじめます。
そしてとうとう・・・。
松本さんは、こんなご経験があるのでしょうか?
卵,1個は何グラム。そしてなには何グラム・・・。
と、どんどん重さについての認識が膨らんでいきます。
その風船のように膨らんでいく発想に驚かされたり、感心したり・・・。
そしてとうとう・・・。
翻訳のお話のような、とってもおしゃれな作りの幼年童話です。
『卒業』(小林深雪・石川宏千花・河合二湖・如月かずさ・福田隆浩・講談社)
5人のYAを中心に書いていらっしゃる、いま注目の作家たちによるアンソロジーです。
それぞれが、「卒業」をテーマにした個性的な作品でおもしろかったです。
発売ひと月で、すでに2刷とか。
そのなかから『ガラスの風船』(河合二湖)を・・・。
ーほんとうに大事なものはね、こっそりしまっておくものなんだよ。
藍子おばあちゃんのこの言葉が、とても効果的に使われているお話です。
教会の前で行われているフリーマーケットで出会った頭から洋服までグレーで身を包んでいる青年。主人公の「桃子」は彼のことを「石像」と名付けます。
スリーマーケットの、その「石像」のお店で見つけたドラゴンをデザインされた指輪。
卒業をひかえ、親友だと思っていた「あゆみ」が自分には知らせず東京の音大を受験し、合格したことに、なぜかひっかかりを覚えている「桃子」。
それぞれが新しい道へと旅立っていく期待と不安と焦り。
「ドラゴンの指輪」「卒業記念のガラスのペーパーウエイト」、そういったいくぶんクラシカルな小道具を上手に使いながら、思春期のゆれ動く思いを見事に着地させています。
とても魅力的な藍子おばあちゃんと桃子との関係を、もっと読みたかったような気がしますが、これはぜひ別の形で・・・。
皆さん、ぜひこの3冊お読みになってください。
あと2冊ご恵贈いただいておりますが、それは次回のお楽しみに・・・。
『たからものがいっぱい』(こやま峰子・フレーベル館)
インターナショナルにご活躍されている、こやま峰子さんの新刊です。
キューバは,子どもたちが大切に守られている国なのだそうです。
おじいさんや、おばあさんにもやさしい、みんなが安心して暮らしていける国だそうです。
そんなキューバにおける暮らしのたからものを描いた、キューバの子どもたちの絵に、詩人のこやまさんが、文章をつけている絵本です。
いくつかのテーマに添って、子どもたちのカラフルな絵が展開しています。
「カーニバル」「サーカス」「かぞく」「くだもの」「ふうけい」「うみ」「がっこう」「へいわ」
このテーマについての、キューバにおける事情のミニ解説もついていて、キューバという国がよくわかります。
とにかく子どもたちの絵が、色彩豊かで、明るいです。
彼女はこの絵本のために、キューバへ取材にいかれたそうです。
『アルルおばさんのすきなこと』(松本聡美・国土社)
クッキー作りがお得意なアルルおばさんは、来る日も来る日もクッキー作りをしています。
キッチンは朝から晩までバターの香りでいっぱいです。
そんなアルルおばさんが、とうとうクッキーの作りすぎで肩と背中を腫らしてしまいます。
お医者さんから進められたのは、トレーニング。それも「ちょっとずつ」「ちょっとずつ」
アルルおばさんはまずはじめに、卵を持つことからはじめます。
そしてとうとう・・・。
松本さんは、こんなご経験があるのでしょうか?
卵,1個は何グラム。そしてなには何グラム・・・。
と、どんどん重さについての認識が膨らんでいきます。
その風船のように膨らんでいく発想に驚かされたり、感心したり・・・。
そしてとうとう・・・。
翻訳のお話のような、とってもおしゃれな作りの幼年童話です。
『卒業』(小林深雪・石川宏千花・河合二湖・如月かずさ・福田隆浩・講談社)
5人のYAを中心に書いていらっしゃる、いま注目の作家たちによるアンソロジーです。
それぞれが、「卒業」をテーマにした個性的な作品でおもしろかったです。
発売ひと月で、すでに2刷とか。
そのなかから『ガラスの風船』(河合二湖)を・・・。
ーほんとうに大事なものはね、こっそりしまっておくものなんだよ。
藍子おばあちゃんのこの言葉が、とても効果的に使われているお話です。
教会の前で行われているフリーマーケットで出会った頭から洋服までグレーで身を包んでいる青年。主人公の「桃子」は彼のことを「石像」と名付けます。
スリーマーケットの、その「石像」のお店で見つけたドラゴンをデザインされた指輪。
卒業をひかえ、親友だと思っていた「あゆみ」が自分には知らせず東京の音大を受験し、合格したことに、なぜかひっかかりを覚えている「桃子」。
それぞれが新しい道へと旅立っていく期待と不安と焦り。
「ドラゴンの指輪」「卒業記念のガラスのペーパーウエイト」、そういったいくぶんクラシカルな小道具を上手に使いながら、思春期のゆれ動く思いを見事に着地させています。
とても魅力的な藍子おばあちゃんと桃子との関係を、もっと読みたかったような気がしますが、これはぜひ別の形で・・・。
皆さん、ぜひこの3冊お読みになってください。