昨日の土曜日、夫と上野の東京国立博物館に「等珀」や「光琳」や「簫白」を観にいってきました。
私は美術館の中ではこの国立博物館が一番すきで、庭園に入ったとたんこころがさわぎます。
園に散りばめられた建物もステキですし、常設展もまた心ときめきます。
今回は過日のblogでもご紹介しました、曾我簫白をはじめとする、ボストン美術館に所蔵されている、たくさんの日本の至宝を観るために出向きました。
東大の日本文学の教授である、ロバート・キャンベルさんは,ハーバードのご出身で、このボストン美術館にはいつも足繁く通っていたと話されていました。
けれど、たとえば簫白の「雲龍図」を観たのは、この国立博物館が初めてだとおっしゃっていました。
ボストンでも滅多に公開されていない美術が,今回は海を渡りやってきたようです。
会場は、大入り満員。
歩いていても汗が噴きでてきます。
ましてやキャプションをじっくり読むスペースもありません。
押し流されるようにして、今回の展覧会の「目玉」だけをじっくり鑑賞してきました。
若沖の「鸚鵡図」や、等珀の「竜虎屏風」、光琳の「松島図絵」、など、しばし足をとめ、その場に佇んでしまうすばらしい絵が満載でした。
会場おわり近くに、いよいよ簫白の世界です。
それまで観てきた端正でデザイン性に富んだ作品とは、一線を画す、簫白の大胆さ、ユーモアいっぱいの滑稽さ。
そのカリカチュアされた力強い世界に、目が点になり惹きつけられました。
他にも見応えのある作品満載です。
土日は避けたほうが、じっくり鑑賞できるかもしれません。
それにしてもボストン美術館、行ってみたくなりました。
上記の展示は6月10日〔日〕まで、上野の東京国立博物館の平成館で公開されています。