20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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ビュールレ・コレクション(至上の印象派展)

2018年04月02日 | Weblog

          

 六本木は、どうもこれまで敬遠していました。

 でも、「なんとかコレクション」というのは、なかなかいいものだということを、「若冲さんがやってきた」の、仙台市立博物館で、3.11のあと行われた「プライス・コレクション」を見に行き、感動したのを覚えています。

 またずっと個人コレクションとして、なんとなく敬遠していた、日本橋のブリジストン美術館の、所蔵の絵のレベルの高さに感動したり・・・。

 

 今回もドイツ生まれの、ビュールレという人のコレクション展を、見てみたいと思いました。

 やはりすごかった!

 今まで見たことのない絵に、いくつか出会えました。

 先日の「日曜美術館」でやっていた、ルノワールの「可愛いイレーヌ」には、それほどの感動はありませんでした。

 

 思わず見入ってしまったのは、ジョルジュ・ブラックの「ヴァイオリニスト」

 以前、NYのセントラル・パークのそばにある、カタツムリのような形をした、グッケンハイム美術館で、ブラックの作品は見たことがありますが、今回見た、この「ヴァイオリニスト」の存在感は圧倒的でした。

 ブラックは、ピカソと同じキュビズムに惹かれ、描いてきた画家です。

 でもピカソはその後、シュルレアリスムに行きますが、ブラックは、キュビズムの様式美をそのまま生かして描き続けます。

 (ブラックの絵は、ネットで見つけられませんでした。)

 

                    

 もう一つは、ゴッホの「日没に種まく人」↑

 これは、様々な画家の影響が見て取れる絵です。

 まずは言わずと知れた、ミレー。

 そして、ゴッホが、一時は共同生活をしていた、ゴーギャン。

 何より、この構図からは、日本の浮世絵をイメージします。

 

                  

 同じくゴッホの「花咲くマロニエの枝」↑

 とても印象深い絵でした。

 思わず、クリアファイルを買ってきました。

 

                     

 桜が満開の新国立美術館は、テラスでお弁当を広げる人。

 名残惜しそうに、桜を見上げる人。

 様々な人たちが、この季節を、そして、すばらしいコレクションを楽しんでいました。

コメント
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