六本木は、どうもこれまで敬遠していました。
でも、「なんとかコレクション」というのは、なかなかいいものだということを、「若冲さんがやってきた」の、仙台市立博物館で、3.11のあと行われた「プライス・コレクション」を見に行き、感動したのを覚えています。
またずっと個人コレクションとして、なんとなく敬遠していた、日本橋のブリジストン美術館の、所蔵の絵のレベルの高さに感動したり・・・。
今回もドイツ生まれの、ビュールレという人のコレクション展を、見てみたいと思いました。
やはりすごかった!
今まで見たことのない絵に、いくつか出会えました。
先日の「日曜美術館」でやっていた、ルノワールの「可愛いイレーヌ」には、それほどの感動はありませんでした。
思わず見入ってしまったのは、ジョルジュ・ブラックの「ヴァイオリニスト」
以前、NYのセントラル・パークのそばにある、カタツムリのような形をした、グッケンハイム美術館で、ブラックの作品は見たことがありますが、今回見た、この「ヴァイオリニスト」の存在感は圧倒的でした。
ブラックは、ピカソと同じキュビズムに惹かれ、描いてきた画家です。
でもピカソはその後、シュルレアリスムに行きますが、ブラックは、キュビズムの様式美をそのまま生かして描き続けます。
(ブラックの絵は、ネットで見つけられませんでした。)
もう一つは、ゴッホの「日没に種まく人」↑
これは、様々な画家の影響が見て取れる絵です。
まずは言わずと知れた、ミレー。
そして、ゴッホが、一時は共同生活をしていた、ゴーギャン。
何より、この構図からは、日本の浮世絵をイメージします。
同じくゴッホの「花咲くマロニエの枝」↑
とても印象深い絵でした。
思わず、クリアファイルを買ってきました。
桜が満開の新国立美術館は、テラスでお弁当を広げる人。
名残惜しそうに、桜を見上げる人。
様々な人たちが、この季節を、そして、すばらしいコレクションを楽しんでいました。