先日、飯田橋の漢方の先生のところに、いつも処方していただいている(免疫力強化のための漢方薬、補中益気湯を、骨折後は十全大補湯に変えていただきました)のが、なくなってきたので、その処方のお願いに行きました。
そのついでに
「先生、骨折した足が、もうすっかり治ったと、都立病院の先生には言われているんですが、夜など、歩きすぎた日には、足が重くなったりするんですけど」
「痛いんですか?」
「痛くはありません。でもふくらはぎが、張るような気がします」
「むくんでいるわけではないんですね」
「はい」
漢方の先生は、もともと東大病院の整形外科の先生だった人です。
ですから骨折などは、ご専門です。
「カトーさん、骨折みたいなものは、日にち薬なんですよ」
先生は、私の顔をじっと見て、そう、しみじみと・・・。
「はい」
返事をしつつ、体調の小さな異変も気になり、神経質になる私の体質を、長いおつきあいでご存知の先生は、
「でも、気になるのですものね。そうですね、そしたら・・・」
しばらく考え、
「治打撲一方を出しておきましょう。1日、一回だけ飲んでください。そうですね。お出かけする前がいいでしょう」と。
いくら都立病院の先生が、よくなったと言っても、地下鉄の階段の乗り降りが多いと、なんとなく疲れます。
東西線の神楽坂駅は、エレベーターができたので、すごく楽になりました。
でも、神保町などは、階段ばかり。
エレベーターもエスカレーターも見つからず、いつも上りも下りも、階段をいくつもいくつも上がったり、降りたり・・・。
そうしたことへのストレスが、少しでも減ればいいなと思っていますが、やはり一番は、先生がおっしゃるように「日にち薬」なのかもしれません。
帰りの電車で、ペットボトルのお水で、「治打撲一方」を飲んでみました。
なんとなく、気になる骨折した右足が、す〜と軽くなっていくような気がします。
それに、漢方は、飲みにくいと、体との相性が悪いと言われます。
優しく、とても飲みやすい漢方です。
「これは、いいかも」
気がついたら、まったく気にならなくなった。
早く、そんな日が来ればいいなと思っています。