しばらく前に、三越本店の恒例、フランス展に行ってきました。
クロワッサンや、パンの香りのするお店は、大行列。
他のお店も、人気がありそうでした。
私はアクセサリーを見に行きましたが、どうも気に入ったものがありません。
さすがに、素敵な生地が、たくさん揃っていました。
モンマルトルの坂の下にある、生地の問屋さん街。
布地をあれこれ、探したことを思い出します。
モンマルトルの坂の下に、こうした生地屋さんがたくさんできた始まりは、1650年頃だそうです。
今や老舗の布地デパートとなったDREYFUS-ドレフュスと、そのお向かいの、現在ではHALLE SAINT PIERREがある場所。
そこに、最初の布地屋二軒が店を出したことから、このカルチエラタンの歴史は始まったと言われています。
私は不器用なので、洋裁とか、手を使って、何かを作るということが下手です。
でも、壁に、絨毯をタペストリーにして、使っているのですが、サロンのメインの絨毯のタペストリーが、かなり色褪せてきています。
今度は、素敵な生地があったら、それをタペストリーにできるか・・・。
そんな思いで探し歩きました。
でも、ありません。
サロンの入り口のタペストリー。
これも絨毯です。
これは、10年前くらいのサロンの絨毯・タペストリー。
ご愛嬌で、当時の私の顔入りです。(タペストリーの写真が、これしか見つけられなかったので)
このタペストリーは、夫がアメリカに赴任していた頃、夏休みに行って、ネイティブアメリカンが織った絨毯を買ってきたものです。
それが、今やすっかり色褪せ・・・。
角部屋で、夏の日差しが強いです。ブラインドを全部閉じますが、それでも日焼けします。
絨毯でも、なかなか気に入ったものがありません。
ソファーも、少し破れ目が出てきたり、買い換えようかなと思っています。
昨晩の朝日新聞の夕刊でも記者の方がコラムを書いていました。
40代の世代の親たちは、団塊の世代。
そう、ちょうど私たちです。
その親たちが、介護の時になった時、話し合わずに、施設に入れてしまって、子どもがそのことで罪悪感を感じているとか。さまざまな事象を取材して、一冊の本にまとめたらしいです。
確かに、私たちの世代より、上の世代は、動けなくなったり、日常生活に不便を感じるようになったら、施設に入るというのが当たり前でした。
でも私たち団塊の世代は、あの時代、文化やさまざまなことを先頭に立って作り上げてきた世代です。
ですから、それぞれの人が、自分の人生の最期を、子ども任せにするという発想が、あまり浮かんできません。
うちは、今後、数十年して、もし介護が必要になったら、かかりつけクリニックの医療法人の4階にある、訪問看護ステーションにお願いして、在宅介護を希望しています。
子どもたちに迷惑をかけず、そこにお願いし、往診していただいたり、訪問介護でヘルパーさんにあれこれやっていただいたり・・・。
夫と私、どちらかが、一人になったら、それプラス、ALSOKに見守りをお願いします。
介護が必要になったら、お金を出して、ヘルパーさんに、お買い物や、お掃除、お料理作りなど、お願いすればやってくれるそうです。
ただし、認知症にならないことが前提ですが・・。
日々、脳も鍛えなくてはいけません。脳と筋肉は繋がっていますから。
筋トレは必須です。
それから常に「先がどうなる」と思考して行動する。漫然としない。先を読みながら行動する、など、いろいろ脳を鍛える方法はあります。
せっかちな私は、この間、「この近くの大手企業で講演を頼まれたので」と、子どもがふらっと遊びに立ち寄ったとき、私たちは、将来、こうしたことを考えているからと、伝えました。
ヘルパーさんと、計画書を作ったり、相談するときだけ、同席してくれればいいからと。
そういうことになったら、他人が出入りすることになると思いますので・・・。
やはり、ソファの縫い目の破れは気になります。
一時でも長く、何も問題なく生きていけるよう、日々、運動したり、クリニックで体の検査をしたり、ビタミン剤をいろいろ処方していただいたり・・・。
漢方薬のクリニックにお願いしたり・・・・。
まあ、そうした努力がどれくらい実を結ぶのか、神のみぞ知るですが(笑)。
と、そんなわけで、いろいろ落ち着いたら、このソファを引き取ってくれて、新しいソファを設置してくれるお店を、探したいと思っています。
ついでに、サロンの、上の写真のタペストリーも新調します。
次は、トルコの、ジジム キリムの、ラグ&タペストリーを探します。
青山に、ジジム キリムの専門店があります。ネットでHPを見ると、かなり売り切れが多いです。
何より、オールドジジム キリムなので、お高い。
ですから、ネットで、手頃のお値段のを探してみます。
私の仕事部屋には、キリムのタペストリーがかかっています。(それも色褪せている)
息子が院生の頃、研究調査でトルコに行くというので、息子にお願いして買ってきてもらったものです。
トルコの魔除けの「ナザール・ボンジュウ」も、仕事部屋のあちこちにかかっています。
それらはもう、そのままです。
ついでに、先日、和室の畳替えと、障子の張り替えを業者さんにお願いし、近々、見積もりに来てくれます。
これは数年に一度の習慣です。
とにかく、気になることは、すべて「元気なうちに用意する」が、モットーです(笑)。
大きな書店に行くと、かなりのスペースで、こうした「60代、70代の、生きている間の老後の準備」と言った関連本がたくさん、山積みしてあります。
昔とは違って、子どもに面倒をかけずに、自分の最期は、自分で責任を持つ。
そういう人たちが、増えてきている証拠です。
先日も親しい、出版社の友人と、ある会からおしゃべりしながら帰ってきて
「施設に入れば、簡単だけどね。今の自由な生活がなくなって、閉じ込められちゃうし」と。いろいろ、いろいろ・・・。
彼女も筋トレをしています。
とにかく最期の日まで、「私たちらしさ」で生きていきたいわねと。
無駄になったら、なったで、きれいになった空間で、気持ちのいい時間を持てるわけですから、それでいいかなと・・・。