20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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七草粥

2025年01月07日 | Weblog
               


昨日、カーブスの帰りに、スーパーで、「七草セット」を買ってきました。
今朝は七草粥。

そして、お正月飾りのお片付けです。

さて、また日常の仕事が動き出しています。
風通しよく、若い人たちにバトンタッチできるよう、頑張ります。
もう、あと少しです。

それまで、ファイト。わたし・・って、わたし目線だけで言っているので(笑)。
七草粥に入れる、小さく切ったお餅を食べて、パワーをつけて。

そういえば、父は、七草粥が嫌いな人でした。
秩父の家では、七草には、おじやを作ります。

小さ目に切った、大根や、にんじん。お正月の残りの里芋、小さく切った鳥肉。炊いたご飯は、あとから入れます。
最後に、お餅を四つに切って入れて、作る、母のおじやです。
お味噌味で、とろとろの、懐かしいお味のするおじやです。
父は、これをとても気に入っていました。

お料理と言えるようなものではありませんでしたが、母は、簡単なお料理は上手でした。味覚が鋭い人でした。
父は、お粥が嫌いで、こんな要望を、母に突きつけたのだと思います。

母は、いつまでもおしゃべりしていた、私の友だちにも、
「遅くなったから、ご飯、食べて行かない?」と友人たちに言っていました。

昨秋、秩父で、そんな子どもの頃の、友人たちにあったとき、
「ジュンコちゃんのお母さん、優しい人だったよね」
と、みんなが言い出しました。

「それより、はっちゃんちのおばあちゃんの、ワンタンスープ。本格的でサイコーだった」と言ったら、
「そうだった。ジュンコちゃん、よく覚えていたね。おばあちゃんの得意料理だった」と、はっちゃんも嬉しそうに笑い・・・。
食べ物と、昔の記憶は、いつも何処かで繋がっています。

結婚したばかりの頃、夫の母が「7日は、七草粥よ」と、お元日に言いました。
「おじやでは、ありませんよね?」
「おじやと、七草粥は違うわよ。七草粥は、お米から炊くのよ」と、母が作り方を教えてくれました。

でも、そうして作った七草粥の、淡白さが、物足りなく、おじや育ちの私は、
「これを少しでも濃厚にするには、どうしたらいいかしら?」と考えたものです。

それで生み出したのが、出汁昆布などを敷いて、ある時は「茅乃舎」の出汁パック。ない時は顆粒出汁。
そこにお水だけではなく、お酒少々と、塩少々を入れて、土鍋で炊いたおかゆ。
そこに、四つに切ったお餅を3つ入れて、とろとろにする。
最後に、茹でておいた七草を切って、絞って、お粥に入れて、もう一煮立ち。

おじや味ではありませんが、少しだけ、母の遺伝子が入った、お餅つながりの、七草粥。

その瞬間、父と母と繋がったような気がして、2人の笑顔が浮かびました。
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